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BtoBマーケティングツール比較|目的別おすすめ15選と選び方

BtoBマーケティングツールが必要な理由

BtoBマーケティングでは、見込み顧客の発掘からリード育成、商談化、受注までのプロセスが長期にわたります。この長い購買プロセスを手作業で管理しようとすると、顧客情報の散逸やフォロー漏れが発生し、せっかくの商機を逃してしまいます。ツールを導入することで、こうした煩雑な業務を自動化・効率化し、限られたリソースで最大の成果を引き出せるようになります。

特に1〜2名体制でマーケティングを担当している中小企業にとって、ツールの活用は生命線です。たとえばMA(マーケティングオートメーション)を導入すれば、メール配信・スコアリング・リード管理を一人でも回せます。SFAを使えば、営業との連携がスムーズになり、リードの引き渡しで発生しがちな「言った・言わない」問題を解消できます。

ただし、ツールは導入すれば成果が出るわけではありません。自社の課題と目的に合ったツールを選定し、運用体制を整えることが不可欠です。本記事では、BtoBマーケティングで使われる主要ツールを目的別に15個厳選し、中小企業の視点から選び方のポイントを解説します。

BtoBマーケティングツールの5つのカテゴリ

BtoBマーケティングツールは、大きく5つのカテゴリに分けられます。それぞれの役割と、どのフェーズで活躍するかを理解しておくと、自社に必要なツールが見えてきます。

MA(マーケティングオートメーション)

MAは、見込み顧客の獲得・育成・選別を自動化するツールです。具体的には、メールの自動配信、Webサイト上の行動トラッキング、リードスコアリング(見込み度のスコア化)、フォーム作成、LP作成などの機能を備えています。BtoBマーケティングの中核ツールとして位置づけられ、導入企業が増えています。

MAが特に力を発揮するのは、リードナーチャリングのフェーズです。展示会や資料請求で獲得した見込み顧客に対して、検討段階に合わせたコンテンツを自動で配信し、商談化のタイミングを逃さずキャッチできます。

SFA(営業支援システム)

SFAは、営業活動の可視化と効率化を支援するツールです。商談の進捗管理、訪問履歴の記録、売上予測、レポート作成などの機能があります。マーケティング部門がMAで育成したリードを営業部門に引き渡す際、SFAと連携することでスムーズな情報共有が実現します。

インサイドセールス体制を構築する際には、SFAは必須のツールです。架電履歴やメール送信履歴をSFAに蓄積することで、どのリードにいつ、どのようなアプローチをしたかが一目で分かり、チーム内の引き継ぎもスムーズになります。

CRM(顧客関係管理)

CRMは、顧客情報を一元管理し、長期的な関係構築を支援するツールです。顧客の基本情報、取引履歴、問い合わせ履歴、契約状況などを集約し、カスタマーサクセスやアップセル・クロスセルの施策に活用します。SFAと機能が重複する部分もあり、近年はSFA/CRM一体型のツールが主流になっています。

CMS(コンテンツ管理システム)

CMSは、Webサイトやブログのコンテンツを管理・公開するためのツールです。コンテンツマーケティングSEO対策を実施する際に、専門的なプログラミング知識がなくても記事の作成・公開・編集ができるため、マーケティング担当者にとって不可欠なツールです。

メール配信・エンゲージメントツール

メールマーケティングに特化したツールです。MAほどの機能は不要だが、メルマガやステップメールを効率的に配信したいという企業に適しています。セグメント別配信、A/Bテスト、開封率・クリック率の分析などの機能を備えており、MAの導入前段階として活用するケースも多いです。

💡 三森の実務メモ:ツール選定でよくある失敗は「全部入り」のツールを選んでしまうことです。機能が多いほど月額費用も高くなり、結局使いこなせずにコストだけかさみます。まずは自社の最も大きな課題を1つ決め、その課題を解決できるカテゴリのツールから導入するのが鉄則です。

目的別おすすめBtoBマーケティングツール15選

ここからは、5つのカテゴリごとに中小企業でも導入しやすいツールを厳選して紹介します。各ツールの特徴・料金目安・向いている企業を整理しました。

MA(マーケティングオートメーション)3選

MAツールは機能の幅が広いため、自社の規模と運用体制に合った製品を選ぶことが重要です。

1つ目はHubSpot Marketing Hubです。CRM・SFA・CMS・メール配信がオールインワンで揃っている統合型プラットフォームです。無料プランがあり、スモールスタートに適しています。管理画面のUIが直感的で、マーケティング初心者でも操作しやすい点が特長です。月額費用は無料プランから始められ、有料プランはStarter(月額約2,400円〜)、Professional(月額約106,800円〜)とグレードアップできます。まずマーケティングツールを試してみたい中小企業に最適です。

2つ目はSATORIです。日本製のMAツールで、匿名訪問者の行動データを取得できるのが大きな特長です。Webサイトに訪問したがフォームを送信していない「匿名リード」にもアプローチでき、潜在顧客の掘り起こしに強みがあります。日本語でのサポートが充実しており、国内導入実績も豊富です。月額費用は約148,000円〜で、中小企業にはやや高額ですが、手厚い導入支援が含まれています。

3つ目はBowNow(バウナウ)です。初期費用0円・無料プランありで、MAツールの中でも特にコストを抑えて始められます。機能はシンプルですが、リード管理・メール配信・スコアリングなど基本的なMA機能は網羅されています。月額費用は無料プランのほか、有料プランは月額12,000円〜と中小企業でも導入しやすい価格設定です。MAを初めて導入する企業や、まず基本機能から試したい企業におすすめです。

SFA/CRM 3選

SFA/CRMは営業チームの規模と業務プロセスに合わせて選びます。

4つ目はSalesforce Sales Cloudです。世界で最も利用されているSFA/CRMプラットフォームです。商談管理・パイプライン管理・売上予測・レポート作成など、営業に必要な機能が網羅されています。カスタマイズ性が極めて高く、自社の営業プロセスに合わせて柔軟に設定できます。月額費用はEssentials(月額約3,000円/ユーザー〜)から利用可能です。営業チームが5名以上で、本格的に営業プロセスを管理したい企業に向いています。

5つ目はHubSpot Sales Hubです。HubSpot CRMと連携することで、マーケティングから営業への引き渡しがシームレスに行えます。メールのトラッキング、ミーティング予約、見積作成など、営業の日常業務を効率化する機能が揃っています。HubSpot Marketing Hubとの組み合わせにより、MA→SFAの一気通貫した運用が可能です。CRM機能は完全無料で利用でき、Sales Hub有料プランは月額約2,400円〜です。

6つ目はkintone(サイボウズ)です。SFA専用ツールではありませんが、ノーコードでアプリを構築できるプラットフォームとして、案件管理・顧客管理・日報管理などをカスタマイズして利用する企業が増えています。月額費用は1ユーザー約1,500円〜と低価格で、既に社内でサイボウズ製品を利用している企業にとっては導入ハードルが低いです。IT担当者がいなくても運用できる手軽さが強みです。

CMS 3選

CMSはコンテンツマーケティングやサイト運用の基盤です。更新頻度とカスタマイズ性を軸に選びます。

7つ目はWordPressです。世界で最も利用されているオープンソースCMSで、全Webサイトの約4割がWordPressで構築されています。プラグインが豊富で、SEO対策やフォーム設置、セキュリティ強化など、あらゆるニーズに対応できます。基本ソフトは無料で、サーバー費用(月額約1,000円〜)とドメイン費用のみで運用可能です。コストを抑えつつ本格的なオウンドメディアを構築したい企業に最適です。

8つ目はHubSpot CMS Hubです。HubSpotのCRM・MA・SFAと統合されたCMSで、コンテンツの作成からリード獲得までを一つのプラットフォームで完結できます。ABテスト機能やパーソナライゼーション機能が標準搭載されており、CVR改善に直結する運用が可能です。月額費用はStarter(月額約2,400円〜)からで、無料プランでも一部機能を利用できます。

9つ目はSTUDIOです。デザイン性の高いWebサイトをノーコードで構築できる日本製CMSです。CMS機能を使えばブログ記事の管理・公開も可能で、テンプレートが豊富なためデザイナーがいなくても洗練されたサイトを作れます。月額費用はFree(無料)からBusiness(月額4,980円)まであり、中小企業にとって手頃な価格設定です。

メール配信ツール 3選

MAほどの機能は不要だが、メール施策を効率化したい企業に適したツールです。

10個目は配配メールです。日本国内で高い導入実績を持つメール配信ツールです。HTMLメールの作成、セグメント配信、ステップメール、開封率・クリック率の分析などの基本機能が揃っています。日本語サポートが手厚く、操作画面も分かりやすいため、メール施策をこれから始める企業に向いています。月額費用は約10,000円〜で、配信リスト数によって変動します。

11個目はMailchimpです。海外発のメール配信プラットフォームで、無料プランがあり、月間1,000通までは0円で利用できます。ドラッグ&ドロップでHTMLメールを作成でき、A/Bテストやオートメーション機能も無料プランに含まれています。英語UIですが、操作はシンプルです。グローバル展開を視野に入れている企業や、まず無料で試したい企業に適しています。

12個目はblastmail(ブラストメール)です。国内シェア上位の法人向けメール配信サービスで、大量のメールを高速かつ確実に配信できます。HTMLメールエディタ、ターゲット配信、効果測定レポートなどの機能を備え、月額費用は4,000円〜と低コストで始められます。配信品質(到達率)の高さに定評があり、メルマガを安定的に配信したい企業におすすめです。

データ分析・BI ツール 3選

マーケティング活動の効果を可視化し、データに基づいた意思決定を支援するツールです。

13個目はGoogle Looker Studio(旧Data Studio)です。Googleが無料で提供するBIツールで、GA4・Google Ads・Search Consoleなど各種Googleサービスのデータを一元的にダッシュボード化できます。BtoBマーケティングのKPIをリアルタイムで追跡するレポートを作成でき、チームへの共有も容易です。Googleアカウントがあれば無料で利用できるため、まずはこのツールから始めることを推奨します。

14個目はTableauです。視覚的に洗練されたダッシュボードを作成でき、複雑なデータ分析も直感的に操作できるBIツールです。データソースの接続先が豊富で、SalesforceやHubSpotなどのマーケティングツールとも連携可能です。月額費用は約1,800円/ユーザー〜(Tableau Viewer)からで、本格的にデータ分析基盤を構築したい企業に向いています。

15個目はMicrosoft Power BIです。Microsoft 365との親和性が高く、ExcelやSharePointのデータをそのままダッシュボード化できます。社内でMicrosoft 365を利用している企業にとっては追加コストなし(Power BI Free)で基本機能を利用でき、有料プラン(Pro)は月額約1,350円/ユーザー〜です。Excelベースでレポートを管理している企業が、次のステップとしてBIツールを導入する際に最適です。

15ツール比較一覧表

No.

ツール名

カテゴリ

月額費用目安

無料プラン

おすすめ企業

1

HubSpot Marketing Hub

MA

0円〜106,800円

あり

初めてMAを導入する企業

2

SATORI

MA

148,000円〜

なし

匿名リード活用を重視する企業

3

BowNow

MA

0円〜12,000円

あり

低コストでMAを始めたい企業

4

Salesforce Sales Cloud

SFA/CRM

3,000円/ユーザー〜

なし

営業チーム5名以上の企業

5

HubSpot Sales Hub

SFA/CRM

0円〜2,400円

あり

HubSpot MAと連携したい企業

6

kintone

SFA/CRM

1,500円/ユーザー〜

なし

ノーコードでカスタマイズしたい企業

7

WordPress

CMS

0円(サーバー別途)

あり

低コストでオウンドメディアを構築したい企業

8

HubSpot CMS Hub

CMS

0円〜2,400円

あり

CRM連携でCVR改善を狙う企業

9

STUDIO

CMS

0円〜4,980円

あり

デザイン性重視のサイトを作りたい企業

10

配配メール

メール配信

10,000円〜

なし

日本語サポート重視の企業

11

Mailchimp

メール配信

0円〜

あり

まず無料で試したい企業

12

blastmail

メール配信

4,000円〜

なし

配信品質を重視する企業

13

Google Looker Studio

BI

0円

あり

Googleサービスを活用している企業

14

Tableau

BI

1,800円/ユーザー〜

なし

高度なデータ分析を行いたい企業

15

Power BI

BI

0円〜1,350円/ユーザー

あり

Microsoft 365利用企業

BtoBマーケティングツール選定の7つのチェックポイント

ツール選定で失敗しないために、導入前に確認すべき7つのポイントを紹介します。

1. 自社の課題と導入目的を明確にする

「なぜツールを導入するのか」を言語化することがスタート地点です。課題が「リード数が足りない」であればMAやメール配信ツール、「営業との連携がうまくいかない」であればSFA/CRMが優先候補になります。目的が曖昧なまま導入すると、多機能なツールを選んで使いこなせずに終わるリスクがあります。

2. 現在の業務フローとの適合性を確認する

ツールを導入する際は、現行の業務フローにどう組み込むかを事前にシミュレーションします。たとえば、現在Excelでリード管理をしている場合、そのデータをツールにインポートできるか、既存のメール配信の仕組みと併用できるかを確認します。業務フローを大幅に変更しなければならないツールは、社内の抵抗を招きやすく定着しにくい傾向があります。

3. 料金体系を総コストで比較する

月額料金だけでなく、初期費用・ユーザー追加費用・オプション費用・サポート費用を含めた総コストで比較します。特にユーザー課金型のツールは、将来的にチームが拡大した場合のコスト増加も見積もりに入れておく必要があります。年間契約で割引が適用されるケースも多いため、月額と年額の両方を確認しましょう。

4. 既存ツールとの連携性をチェックする

BtoBマーケティングでは複数のツールを組み合わせて使うのが一般的です。たとえばMAとSFA、CMSとGA4など、ツール間のデータ連携がスムーズかどうかを確認します。API連携やネイティブ連携(標準機能としての連携)に対応しているかをチェックし、データのサイロ化を防ぎましょう。

5. 操作性と学習コストを検証する

無料トライアルやデモを活用して、実際の操作感を確かめます。マーケティング担当者がITに詳しくない場合は、操作画面がシンプルで直感的なツールを選ぶことが重要です。管理画面の日本語対応、ヘルプドキュメントの充実度、操作マニュアルの有無もチェックポイントです。

6. サポート体制と導入支援を確認する

ツール導入後に最も必要になるのがサポートです。メール対応のみなのか、電話やチャットでのリアルタイムサポートがあるか、専任のカスタマーサクセス担当がつくかを確認します。特に初めてマーケティングツールを導入する場合は、オンボーディング(導入初期の支援)の手厚さが成否を分けます。

7. 将来的な拡張性を考慮する

事業の成長に伴い、ツールに求める機能も変化します。現在は基本機能だけで十分でも、将来的にスコアリングやパーソナライゼーションが必要になる可能性があります。料金プランのアップグレードパスが明確で、段階的に機能を追加できるツールを選んでおくと、ツールの乗り換えコストを抑えられます。

ツール選定チェックリスト

チェック項目

確認内容

重要度

導入目的の明確化

解決すべき課題が言語化されているか

★★★

業務フローとの適合性

既存の業務プロセスに無理なく組み込めるか

★★★

総コスト

初期費用+月額+オプション+拡張コストの見積もり

★★★

既存ツール連携

API連携やネイティブ連携に対応しているか

★★☆

操作性

無料トライアルで実際に操作して確認したか

★★☆

サポート体制

日本語対応・オンボーディング支援の有無

★★☆

拡張性

将来の機能追加やプランアップグレードが可能か

★☆☆

💡 三森の実務メモ:ツール選定で迷ったら、まず2〜3社の無料トライアルに申し込んで、同じ作業(たとえば「メール100件の一斉配信」)を各ツールで試してください。カタログスペックでは分からない操作感の違いが体感できます。1〜2名体制なら操作性と日本語サポートの充実度を最優先で比較することをおすすめします。

企業規模別のおすすめツール組み合わせパターン

BtoBマーケティングツールは単体で使うよりも、複数を組み合わせて使うことで効果を発揮します。ここでは、企業規模別に現実的なツール組み合わせパターンを紹介します。

1〜2名体制の中小企業

少人数でマーケティングを回す場合は、ツール数を最小限に抑えつつ、必要な機能をカバーすることが重要です。おすすめの組み合わせは、HubSpot(無料CRM+Marketing Hub Starter)+WordPress+Google Looker Studioです。HubSpotでリード管理とメール配信を行い、WordPressでコンテンツマーケティングを展開し、Google Looker Studioでデータを可視化します。月額コストはHubSpotのStarter(約2,400円)+WordPressのサーバー代(約1,000円)で、月額約3,400円から始められます。

3〜5名体制の中堅企業

マーケティングと営業の連携が本格的に必要になるフェーズです。おすすめの組み合わせは、HubSpot(Marketing Hub Professional+Sales Hub Starter)+WordPress+Tableauです。Marketing Hub Professionalでスコアリングとワークフロー自動化を活用し、Sales Hub Starterで営業チームとのリード引き渡しをスムーズにします。月額コストは約11万円〜ですが、MA+SFAを一気通貫で運用できるメリットがあります。

コスト最小構成

予算が限られている場合の構成です。BowNow(無料プラン)+WordPress+blastmail(4,000円〜)+Google Looker Studio(無料)の組み合わせなら、月額約5,000円でMA・CMS・メール配信・データ分析のすべてを揃えられます。機能は限定的ですが、マーケティング施策の基盤として十分に機能します。

ツール導入後の運用で注意すべきポイント

データの入力ルールを統一する

ツールを導入しても、データの入力ルールが統一されていなければ、分析の精度が下がります。たとえば、会社名の表記を「株式会社スリスタ」「(株)スリスタ」「スリスタ」と担当者によってバラバラに入力してしまうと、同一企業のデータが分散してしまいます。入力ルールを文書化し、チームで共有しましょう。

活用する機能を段階的に増やす

MAツールには数十〜数百の機能が搭載されていますが、導入直後からすべてを使いこなそうとする必要はありません。まずは「リード管理」と「メール配信」の2機能に絞って運用を開始し、慣れてきたら「スコアリング」「ワークフロー」と段階的に機能を追加していくのが現実的です。

効果測定の仕組みを作る

ツール導入の効果を定量的に測定する仕組みを作ります。導入前の数値(リード数、CVR、商談化率など)をベースラインとして記録し、導入後の数値と比較します。効果が出ていない場合は、ツールの使い方に問題があるのか、そもそもの施策設計に問題があるのかを切り分けて改善します。KPI設計と合わせて運用することで、投資対効果を正確に把握できます。

営業部門との連携ルールを決める

MAで育成したリードを営業に引き渡すタイミングとルールを明確にします。具体的には、「スコアが○○点以上になったら営業に通知」「資料請求から3営業日以内に架電」といった運用ルールを、営業チームと合意のうえで設定します。ルールが曖昧だと、せっかく育成したリードが放置されるリスクがあります。

BtoBマーケティングツール導入のよくある失敗パターン

高機能なツールを選んで使いこなせない

「将来使うかもしれない」という理由で高機能・高額なツールを選び、結局基本機能しか使わないケースが多発しています。ツール費用が月額10万円を超えているのに、使っている機能はメール配信だけという状況は珍しくありません。まずは安価なツールで始めて、機能が不足してきたタイミングでアップグレードするほうが合理的です。

ツール導入がゴールになってしまう

ツールはあくまで手段であり、目的ではありません。「MAを導入した」こと自体に満足してしまい、実際の運用が疎かになるケースがあります。導入後3か月間は、週1回の運用レビューミーティングを設けて、ツールの活用状況と成果を確認する仕組みを作りましょう。

部署間のデータ連携が不十分

マーケティング部門がMAで管理しているリード情報と、営業部門がSFAで管理している商談情報が連携されていないと、全体像が把握できません。ツール選定の段階から、部門間のデータ連携を前提とした設計を心がけましょう。HubSpotのようなオールインワン型ツールを選ぶか、API連携で複数ツールを統合するかの方針を最初に決めておくことが重要です。

ツールと組み合わせるべきマーケティング施策

ツールを導入しただけでは成果は出ません。ツールの効果を最大化するには、具体的なマーケティング施策との組み合わせが不可欠です。

コンテンツマーケティング × CMS

CMSで構築したオウンドメディアに、ターゲット顧客の検索ニーズに合った記事を継続的に公開します。SEOで流入を増やし、記事末尾のCTAからホワイトペーパーダウンロードや問い合わせフォームへ誘導することで、リード獲得の仕組みが構築できます。

Web広告 × LP × MA

Web広告で集客し、LPでリードを獲得し、MAでナーチャリングする流れは、BtoBマーケティングの王道パターンです。広告のターゲティングとLPの訴求内容を一致させ、フォーム送信後はMAのステップメールで自動フォローする仕組みを構築すると、少人数でも効率的にリードを商談につなげられます。

展示会 × SFA × メール配信

展示会で名刺交換した見込み顧客の情報をSFAに登録し、メール配信ツールでフォローアップメールを送信します。展示会後のフォロー速度が商談化率に直結するため、展示会翌日には御礼メールを配信できるよう、事前にテンプレートを準備しておきましょう。

まとめ

BtoBマーケティングツールの選定は、自社の課題と目的に合ったカテゴリのツールを選ぶことから始まります。本記事のポイントを整理します。

ツールは大きくMA・SFA/CRM・CMS・メール配信・BIの5カテゴリに分類されます。中小企業が導入する場合は、まず1つのカテゴリから始めて段階的に拡張するのが現実的です。ツール選定の際は、導入目的の明確化、業務フローとの適合性、総コスト、既存ツール連携、操作性、サポート体制、拡張性の7つのポイントをチェックしましょう。

1〜2名体制で始めるなら、HubSpot無料CRM+WordPress+Google Looker Studioの組み合わせが月額約3,400円でスタートでき、費用対効果に優れています。ツール導入後は、データの入力ルール統一、段階的な機能活用、効果測定の仕組みづくり、営業部門との連携ルール設定を忘れずに実施してください。

📌 BtoBマーケティングのツール選定や運用でお悩みの方は、無料相談を受付中です。自社に最適なツールの選び方について、専門スタッフが個別にアドバイスします。下記よりお気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

Q. BtoBマーケティングツールを初めて導入するなら何から始めるべきですか?

まずは無料で始められるHubSpot CRMの導入をおすすめします。リード管理・メール送信・フォーム作成の基本機能が無料で使え、必要に応じてMA(Marketing Hub)やSFA(Sales Hub)に拡張できます。最初から高額なツールを導入する必要はありません。

Q. MAとメール配信ツールの違いは何ですか?

メール配信ツールは「メールの作成・配信・効果測定」に特化しています。MAはメール配信に加えて、リードスコアリング・行動トラッキング・LP/フォーム作成・ワークフロー自動化など、リードの獲得から育成までの幅広い機能を備えています。メール施策だけ実施するならメール配信ツールで十分ですが、リード育成の仕組みを構築したい場合はMAが必要です。

Q. ツールの導入効果はどのくらいで実感できますか?

ツールの種類や運用状況によりますが、一般的にはメール配信ツールは導入後1〜2か月、SFA/CRMは3〜6か月、MAは6〜12か月で効果を実感できるケースが多いです。MAは施策の設計・コンテンツの準備・スコアリングルールの調整に時間がかかるため、成果が出るまでの期間が長くなる傾向があります。

Q. 無料ツールだけでBtoBマーケティングは成立しますか?

基本的な施策であれば無料ツールの組み合わせで成立します。HubSpot CRM(無料)+WordPress(無料)+Google Looker Studio(無料)+Mailchimp(無料プラン)で、リード管理・コンテンツ公開・データ分析・メール配信のすべてをカバーできます。ただし、無料プランには機能やデータ量の制限があるため、事業成長に伴い有料プランへの移行が必要になる場合があります。

Q. サイト改善とツール導入はどちらを先にすべきですか?

サイト改善を先に実施することをおすすめします。CVR(コンバージョン率)が低い状態でMAやメール配信ツールを導入しても、そもそもリードが獲得できないため、ツールの効果を実感しにくくなります。まずサイトのCVRを改善してリード獲得の基盤を作り、その後にMAやSFAを導入してリード育成の仕組みを構築するのが効率的な順番です。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
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