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BtoB SEO戦略の立て方|Google公式に沿う6ステップ

最終更新:2026年10月|BtoB企業のSEO戦略を6ステップで解説・AI時代のLLMO対策を追加

BtoB企業のSEO戦略とは、検索ボリュームの大きさではなく「受注確度の高いキーワード」から優先的に対策し、記事を商談につなげる導線まで設計する一連の取り組みです。広告のように費用をかけ続けなくても、一度上位化した記事が継続的にリードを生む「資産」になるのがBtoB SEOの強みです。本記事では、中小企業が限られたリソースでも検索上位を獲得するための戦略を、キーワード選定からコンテンツ制作、効果測定まで6ステップで解説します。あわせて、生成AI時代に欠かせないLLMO対策も紹介します。

まず結論として、BtoB SEOで成果を出す順序は次の6つです。(1)ゴールとKPIの設計、(2)受注確度を軸にしたキーワード選定、(3)検索意図に沿ったコンテンツ設計、(4)テクニカルSEOと内部リンク設計、(5)記事から商談へのCV導線設計、(6)効果測定と改善。順番に見ていきましょう。

BtoB SEOとBtoC SEOの違い

BtoBのSEOは、BtoCと同じ感覚で進めると成果が出ません。検索ボリュームが小さく、購買に関わる人が複数おり、検討期間も長いためです。BtoBとBtoCの主な違いは次の通りです。

  • 検索ボリューム:BtoBは小さくニッチKW中心/BtoCは大きい

  • 重視する軸:BtoBは検索数より受注確度/BtoCは流入数・認知

  • 意思決定者:BtoBは担当者・決裁者など複数/BtoCは多くは個人

  • 検討期間:BtoBは数週間〜数か月と長い/BtoCは短い

  • ゴール:BtoBは資料DL・問い合わせなどのリード獲得/BtoCは購入・申込

この違いから、BtoB SEOでは「アクセスは少なくても、確度の高い数人に届けば商談になる」設計が基本になります。検索数の大きいビッグワードを狙うより、購買意欲の高いミドル・ロングテールワードを丁寧に押さえるほうが費用対効果は高くなります。

なぜ中小BtoB企業にこそSEOが効くのか

広告は出稿を止めると流入がゼロになりますが、SEOで上位化した記事は公開し続ける限りリードを生み続けます。予算が限られる中小企業ほど、この資産性の恩恵は大きくなります。さらに、検索から訪れるユーザーは自ら課題を持って調べているため、広告経由より検討度が高い傾向があります。SEOはオウンドメディア運用の中核であり、ホワイトペーパーやウェビナーと組み合わせることで、リード獲得から育成までを一気通貫で設計できます。

Google公式ドキュメントで確認できる、BtoB SEO戦略の前提

Google検索セントラルの公式ドキュメントで確認できた内容のうち、限られた予算と人手の配分に直接関わるものだけを整理します(2026年10月7日に確認)。

広告費を払っても検索順位は上がらない

Googleは「Google で広告を掲載しても、検索結果でのサイトの表示状況には影響しません」「オーガニック検索結果への掲載は無償です」と明記しています(出典:Google検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」)。広告とSEOは別々の施策として、それぞれに目標と予算を置いて管理するのが前提です。

最も効く施策は「役立つコンテンツ」だとGoogle自身が書いている

Googleの「SEOスターターガイド」は、検索結果での存在感を高めるには「魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます」と述べています(出典:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」)。BtoBに置き換えると、製品仕様・導入の進め方・社内でしか分からない判断基準など、自社の担当者が持っている知識を記事にすることが、最も優先度の高い投資だということです。

戦略に入れなくてよいこと:Googleが「重要でない」と明言している項目

同じスターターガイドには「Google が重要でないと考えること」という節があり、よく話題になるのに時間をかける必要がない項目がまとめられています。人手の少ない中小企業ほど、ここに工数を割かないことが効率化になります。

  • メタキーワード:「Google 検索はキーワード メタタグを利用しません」と書かれています。

  • ドメイン名やURLの中のキーワード:ランキングの観点では、キーワードだけでは「パンくずリストに表示される以上の効果はほとんどありません」とされています。

  • 記事の文字数:「魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しません」とされています。文字数ノルマで記事を発注する必要はありません。

  • 見出しの数や順序:理想的な見出し数は存在しないとされています。

  • E-E-A-T:ランキング要因と考えるのは誤りだとされています。

反対に、スターターガイドが「次のステップ」の最初に挙げているのはSearch Consoleのセットアップです。戦略の6ステップに入る前に、Search Consoleを使える状態にしておくことをおすすめします。

BtoB SEO戦略の6ステップ

STEP1:ゴールとKPIを設計する

最初に「何を達成したら成功か」を数値で決めます。BtoBではPV数そのものより、資料ダウンロード数・問い合わせ数・商談化数といったリードに直結する指標が重要です。月間の目標リード数から逆算し、必要な記事本数や対策キーワードを見積もりましょう。

三森の実務メモ:中小企業のSEOで一番多い失敗は「とりあえず記事を増やす」ことです。ゴールが曖昧なまま本数だけ追うと、流入はあってもリードが増えません。最初に「この記事は検討段階のどの層に、どのCVを取らせるためのものか」を1記事ずつ決めておくと、無駄打ちが激減します。

STEP2:受注確度を軸にキーワードを選ぶ

BtoB SEOの成否はキーワード選定でほぼ決まります。検索ボリュームの大きさではなく、「このキーワードで検索する人はどれだけ受注に近いか」で優先順位をつけます。たとえば「○○ 比較」「○○ 費用」「○○ 導入」といった比較検討・導入フェーズのワードは、検索数が小さくても商談につながりやすい高確度ワードです。逆に「○○とは」といった情報収集フェーズのワードは、認知獲得やリード育成の入口として位置づけます。購買フェーズごとにキーワードを棚卸しし、確度の高いものから着手しましょう。

STEP3:検索意図に沿ってコンテンツを設計する

キーワードが決まったら、その背後にある検索意図を読み解きます。同じキーワードでも「方法を知りたい」のか「会社を比較したい」のかで、必要な構成はまったく変わります。上位記事を分析して読者が求める情報を満たしつつ、自社ならではの一次情報や視点を加えて差別化します。クリック率を左右する記事タイトルの付け方や、比較検討ワードで効果的な比較・ランキング記事の作り方も参考にしてください。

STEP4:テクニカルSEOと内部リンクを整える

どれだけ良い記事でも、検索エンジンに正しく評価されなければ上位化しません。ページ表示速度、モバイル対応、見出し構造、メタディスクリプションなどの基本を整えましょう。あわせて、関連記事同士を内部リンクでつなぐと、回遊性が高まりサイト全体の評価も上がります。個別記事(ロングテール)からまとめ記事(ハブ)へリンクを集約するトピッククラスター設計が、限られた記事数でも効果を発揮します。

STEP5:記事から商談へのCV導線を設計する

BtoBでは、記事を読ませて終わりにせず、次のアクションへの導線を必ず用意します。検討度がまだ低い読者にはホワイトペーパーのダウンロードやウェビナー申込といったハードルの低いマイクロCVを、検討が進んだ読者には無料相談や見積もりを提示します。CTAの文言・配置の最適化は成果を大きく左右するため、CTA改善の方法もあわせて実践してください。

STEP6:効果測定と改善を回す

公開後は、検索順位・流入数・クリック率(CTR)・CV数を定期的に計測し、伸び悩む記事をリライトしていきます。SEOは一度で完成するものではなく、検索意図の変化や競合の動きに合わせて改善を続ける施策です。獲得したリードはSFAやMAツールと連携し、記事接触から商談化までを追跡できる状態にしておくと、どの記事が売上に貢献しているかが見えるようになります。クリック率を高めるにはメタディスクリプションの書き方の見直しも効果的です。流入元の内訳を把握するにはHubSpotでのWeb流入分析も役立ちます。

三森の実務メモ:効果測定は「順位」だけを見ないことが大切です。順位が10位でも、確度の高いキーワードで問い合わせが来ていれば成功です。逆に1位でも商談につながらないなら、キーワード選定かCV導線を見直すサインです。順位・流入・CVの3つをセットで見て、改善の優先順位を決めてください。

Search Consoleで戦略の進み具合を確かめる月次レビュー

STEP6の効果測定を毎月同じ手順で回すための、Search Consoleの「検索パフォーマンス レポート」の見方です。キーワードの新規発掘はSEOキーワード選定のやり方、インデックス確認や効果が出るまでの期間はSEOの効果が出るまでの期間に譲り、ここでは「戦略どおりに進んでいるか」の確認に絞ります。

検索パフォーマンス レポートの4つの指標

Googleのヘルプによると、このレポートでは次の4つの指標を選べます。デフォルトでは過去3か月間のクリック数とインプレッション数が表示され、指標・ディメンション(クエリ、ページ、国、デバイス、検索での見え方、日付)・期間は切り替えられます(出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」)。

  • クリック数:検索結果からサイトがクリックされた回数

  • インプレッション数:サイトが検索結果に表示された回数

  • CTR(クリック率):クリック数をインプレッション数で割った値

  • 平均掲載順位:検索結果におけるサイトの最上位の平均掲載順位

同じヘルプには、クエリが一覧に出ていても、検索した時間・場所・デバイス・履歴によって結果が変わるため、自分で同じ語を検索してもサイトが表示されない場合があるとも書かれています。手作業の検索で順位を確かめるより、このレポートの数字を記録するほうが月ごとの比較がぶれません。

BtoBでは「記事の役割」ごとに見る

BtoBのSEOでは、記事ごとに担う役割(比較検討の受け皿なのか、情報収集段階の入口なのか)が違うため、サイト全体の合計だけを見ても判断ができません。ページ別の数字を記事の役割と並べて記録し、商談につながる側の記事が伸びているかを確認します。記事の役割分けとリンクのつなぎ方はトピッククラスターの設計方法を参考にしてください。毎月の記録には次のシートを使えます(数値欄は自社のSearch ConsoleとCRMの値を記入)。

【BtoB SEO 月次レビューシート】
対象月:
確認日:

■ サイト全体(Search Console/検索パフォーマンス レポート/ウェブ)
クリック数:    前月比:
インプレッション数: 前月比:
平均CTR:
平均掲載順位:

■ 記事別(役割ごとに分けて記入)
記事URL:
役割:比較検討の受け皿 / 情報収集の入口 / 指名・事例
主なクエリ上位3件:
クリック数/インプレッション数/CTR/平均掲載順位:
この記事経由のCV(資料DL・問い合わせ。GA4やCRMの値):
判定:維持 / リライト / CTA見直し / 統合を検討

■ 今月の打ち手(最大3つ)
1.
2.
3.

■ 来月に確認すること

判定は、直前の実務メモにある「順位・流入・CV」の3つをセットで見る考え方に沿って決めます。たとえばインプレッション数はあるのにCTRが低い記事はタイトルやスニペットの見直し、クリックはあるのにCVが無い記事はCTAと導線の見直し、というように、どこで止まっているかで打ち手を分けると、毎月の作業が少数に絞れます。

AI時代のLLMO対策

近年は、ユーザーがGoogle検索だけでなくChatGPTや生成AIに直接質問し、AIが回答内に情報源を引用する機会が増えています。AIに引用・参照されやすくする最適化はLLMO(Large Language Model Optimization)と呼ばれ、BtoB SEO戦略でも無視できない領域になりつつあります。AIに引用されやすい記事の条件は、従来のSEOと重なる部分が多くあります。具体的には、冒頭で結論や定義を端的に示すこと、用語の定義や数値を比較表や箇条書きで構造化すること、FAQ形式で問いと答えを明確に対応させること、そして自社の実績や独自の見解といった一次情報を盛り込むことです。つまり、読者にとって分かりやすい構造化された記事は、そのままAIにとっても扱いやすい記事になります。コンテンツ制作を効率化したい場合は、AI記事作成ツールの比較も参考にしてください。

Google検索の生成AI機能について公式に確認できること

LLMOという言葉は、ChatGPTなど複数のAIサービスへの対策をまとめて指すことが多い一方、Google検索のAIによる概要やAIモードについては、Googleが公式ガイドを公開しています(出典:Google検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」、2026年10月7日に確認)。BtoB SEO戦略に関係する要点は次のとおりです。

  • 生成AI機能はコアとなる検索ランキングと品質システムに根差しているため、SEOのベストプラクティスは引き続き有効とされています。Googleの観点では、生成AI検索向けの最適化も「SEO であることに変わりはありません」と書かれています。

  • 生成AI機能で表示されるには、ページがインデックスに登録されており、スニペットを表示でき、検索の技術的要件を満たしている必要があるとされています。

  • Google検索では、llms.txtなどのAI向けテキストファイルや特別なマークアップは不要で、Google検索自体がこれらを使用しないと説明されています。

  • AIのためにコンテンツを細かく分割する(チャンク化する)必要も、AI向けに書き換える必要もないとされています。

  • 「生成 AI 検索に構造化データは必要ありません」とされています。ただし、リッチリザルトの対象になる助けとして、SEO戦略の一部として構造化データを使うことは引き続き勧められています。

  • 生成AI機能でのパフォーマンスは、Search Consoleの生成AIパフォーマンス レポートで確認するよう案内されています。

つまり、Google検索に限っていえば、BtoB SEO戦略とは別に「AI用の作業」を立てる必要はなく、6ステップを丁寧に回すことがそのまま対策になります。ChatGPTやPerplexityなどGoogle以外のAIで自社がどう扱われているかの測り方はLLMO対策ガイドを、AIによる概要の表示条件はAI Overviewの表示条件を参考にしてください。

BtoB中小企業がやりがちな失敗3つ

施策に入る前に、よくある失敗を押さえておきましょう。1つ目は、検索ボリュームの大きいビッグワードばかり狙うことです。競合が強く上位化に時間がかかるうえ、流入してもリードにつながりにくくなります。確度の高いミドル・ロングテールから攻めるのが定石です。2つ目は、記事を公開しただけで満足してしまうことです。CV導線がなければ、せっかくの流入も「読んで終わり」になります。必ず次のアクションを用意しましょう。3つ目は、成果が出る前にやめてしまうことです。SEOは効果が表れるまで数か月かかるのが一般的で、短期で判断すると正しく評価できません。

三森の実務メモ:僕が支援してきた中小企業でも、SEOで伸びる会社の共通点は「自社にしか書けない一次情報を持っていること」でした。製品スペックの比較や、現場で得た失敗談、導入事例の裏側など、検索しても出てこない情報こそがAI時代の差別化要因になります。外注する場合も、一次情報の提供だけは社内に残すのがコツです。

記事の質を判断する自己点検:Googleの質問をBtoB向けに読み替える

「自社にしか書けない一次情報」が大切だという点は、Googleの公式ドキュメントでも裏付けられています。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」というページで、コンテンツを自己評価するための質問を公開しており、自問するだけでなく、自社と無関係な信頼できる第三者に率直に評価してもらうことも勧めています(出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」)。

次のチェックリストは、そのページに載っている質問のうちBtoB記事の判断に使いやすいものを、編集部が業務の言葉に読み替えたものです。公開前とリライト前に1本ずつ確認します。

【公開前セルフチェック(Google公式の自己評価の質問をBtoB向けに読み替え)】
□ 自社の調査・実績・現場の判断基準など、独自の情報や分析が入っているか
□ 検索結果に並ぶ他社の記事と比べて、実質的な価値を足しているか
□ 他社記事の要約や言い換えだけになっていないか
□ タイトルと見出しは内容を要約しており、誇張していないか
□ 著者が誰かを明記し、著者情報(経歴・専門分野)へリンクしているか
□ 事実の誤りが無いか。数字や制度には出典を添えているか
□ 読み終えた担当者が、もう一度検索し直さずに次の行動を決められるか
□ AIや自動化を使った場合、どう使ったかを説明できるか

【やっていたら見直すサイン(Google公式の警告の質問から)】
□ 検索流入を増やすことだけが目的になっている
□ 決めた文字数に合わせるために書いている(Googleは優先する文字数は無いとしています)
□ 内容をほとんど変えずに、日付だけ更新している
□ 経験の無いテーマを、検索数があるという理由だけで扱っている
□ 多くのテーマで、かなりの部分を自動化して大量に作っている

同じページでは、コンテンツについて「誰が、どのように、なぜ」作ったのかを考えることが勧められており、最も重要なのは「なぜ」だとしています。答えが主として検索エンジンからのアクセスを増やすためであれば、Googleのシステムに評価される方法に即していないとされています。BtoBであれば、「この記事は、どの立場の誰が、どの検討段階で読むと役に立つのか」を一文で書けるかどうかが、そのまま「なぜ」の確認になります。

限られたリソースで回すコツ

少人数の体制では、すべてを内製する必要はありません。戦略設計とキーワード選定は社内で握り、執筆や図版作成はAIや外部パートナーに任せる、といった役割分担が現実的です。記事制作を外注する場合の費用感や選び方は、SEO記事制作の外注ガイドにまとめています。AIを使えば、構成案の初稿や情報収集の工数を大きく削減でき、人間は戦略と品質チェックに集中できます。外部パートナーへの依頼を検討する場合はSEOコンサルティングの費用相場と選び方も参考にしてください。

AIで記事制作を効率化するときの境界線

少人数でSEOを回すうえで、生成AIは有力な手段です。ただし、使い方によってはGoogleのスパムに関するポリシーに抵触します。どこまでが問題なく、どこからが問題になるのかを、Googleの公式説明で確認しておきます。

AIを使うこと自体は問題にされていない

Googleは2023年2月のブログ投稿で、コンテンツがどのように制作されたかではなく品質を重視する姿勢を説明し、「AI 生成のものを含め、自動化を利用したコンテンツすべてがスパムであるとは限らない」と述べています。一方で、「検索結果のランキング操作を主な目的として、コンテンツ生成に自動化(AI を含む)を利用することは、スパムに関する Google のポリシーに違反します」とも明記しています(出典:Google検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」)。

「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たる例

Googleのスパムに関するポリシーには「大量生成されたコンテンツの不正使用」という項目があり、例として次のようなものが挙げられています(出典:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)。

  • 生成AIツールなどを使い、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること

  • 複数のウェブページのコンテンツを、価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりすること

  • 検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんど意味がないページを大量に作ること

BtoB企業で起こりやすいのは、「業種名+サービス名」の組み合わせごとに中身のほぼ同じページをAIで量産するケースです。Googleの生成AI検索向けガイドも、検索されそうなバリエーションごとのページを、ランキングや生成AIの回答の操作を主な目的として作ることはスパムポリシー違反だとしています(出典:Google検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」)。AIは構成案の下書きや情報整理に使い、自社の判断基準や事例を人が加えてから公開する役割分担が基本です。具体的なプロンプトと手順はSEO記事をAIで書く方法にまとめています。

同じテーマでGemini・ChatGPT・Claudeに記事を書かせ、出力の違いを比べた動画です。AIの下書きのどこに人の手を入れるべきかを判断する参考になります。

SEO会社に依頼する前に確認したいこと(Google公式の注意点)

外部パートナーにSEOを依頼する場合、Googleは「SEO 業者の利用を検討する」というページで確認すべき点を挙げています(出典:Google検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」)。中小BtoB企業が依頼前に押さえておきたいのは次の点です。

  • SEO監査の提案を受けた段階では、Search Consoleへの読み取り権限のみを付与し、書き込み権限は付与しない。

  • 「変更を行うことで、検索結果の最初のページに必ず表示されるようになります」のように言う業者であれば、他の業者を探す。Googleは、一番上に掲載されることは誰にも保証できないとしています。

  • 推奨事項の裏付けとして、Googleの公式ドキュメントを引用しているかを確認する。

  • AI機能向けの最適化(AEOやGEOとも呼ばれる)を提案された場合、その内容がGoogleの生成AI機能向けの公式ガイダンスに沿っているかを確認する。

  • サードパーティのツールはGoogleの内部ランキングデータにアクセスできないため、ツールの監査結果だけで大きな変更をしない。

なお、同じページでは、小規模なローカルビジネスの経営者はおそらく作業の多くを自分で行うことができ、まずSEOスターターガイドから始めることを勧めています。費用相場と比較の観点はSEOコンサルティングの費用相場と選び方で詳しく扱っています。

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よくある質問(FAQ)

Q. BtoB SEOで成果が出るまでどのくらいかかりますか?

キーワードの競合性や記事数によりますが、一般的には数か月単位で考えるのが現実的です。短期で流入が欲しい場合は、SEOと並行してリスティング広告などの即効性のある施策を組み合わせるのがおすすめです。

Q. 検索ボリュームが小さいキーワードでも対策する意味はありますか?

あります。BtoBでは検索数が少なくても、購買意欲の高いキーワードであれば1件の流入が商談につながることも珍しくありません。ボリュームより確度で判断してください。

Q. 記事は何本くらい必要ですか?

目標リード数とキーワードの数から逆算します。やみくもに増やすより、確度の高いキーワードを軸にトピッククラスターを組み、関連記事を内部リンクでつなぐほうが効率的です。

Q. AI(LLMO)対策は今すぐ必要ですか?

従来のSEOで重視される分かりやすい構造化が、そのままLLMO対策になります。新しく特別な作業を増やすというより、冒頭の結論提示・比較表・FAQといった基本を丁寧に行うことが、検索と生成AI検索の両方に共通する土台になります。なお、Googleは公式ガイドで、Google検索(生成AI機能を含む)はllms.txtなどのAI向けファイルを使用しないと説明しています。ChatGPTなどGoogle以外のサービス向けに設置する場合は、llms.txtの書き方を参考にしてください。

Q. 社内に専門人材がいなくてもSEOはできますか?

可能です。戦略とキーワード選定の方針だけ社内で固め、実制作はAIや外部パートナーに任せる形で十分に回せます。判断に迷う場合は、無料相談で現状に合った体制をご提案します。

Q. リスティング広告を出すと、SEOの順位も上がりますか?

上がりません。Googleは公式ドキュメントで、Googleで広告を掲載しても検索結果でのサイトの表示状況には影響せず、オーガニック検索結果への掲載は無償だと説明しています(出典:Google検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」)。広告とSEOは別の施策として、それぞれ目標を置いて運用してください。

Q. 記事は何文字以上書けば上位に表示されますか?

決まった文字数はありません。Googleのスターターガイドは、コンテンツの長さだけを調節しても上位表示の目的には無意味で、最小・最大の文字数は存在しないとしています(出典:Google検索セントラル「SEOスターター ガイド」)。文字数ではなく、検索した担当者が次の行動を決められるだけの情報が入っているかで判断してください。

Q. 生成AIで下書きした記事は、Googleに評価されませんか?

AIを使ったこと自体で評価が下がるとは、Googleは説明していません。Googleは、制作方法ではなく品質を重視するとしたうえで、検索順位の操作を主な目的として自動化(AIを含む)でコンテンツを作ることはスパムポリシー違反だとしています(出典:Google検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」)。自社の知見や事例を人が加え、内容を確認してから公開することが前提です。

まとめ

BtoB SEO戦略は、検索数ではなく受注確度を軸に、ゴール設計・キーワード選定・コンテンツ設計・テクニカルと内部リンク・CV導線・効果測定の6ステップで進めるのが基本です。さらに、冒頭の結論提示や比較表・FAQといった構造化は、そのままAI時代のLLMO対策にもなります。中小企業でも、自社にしか書けない一次情報を武器にすれば十分に検索で勝てます。自社のSEOを何から始めるべきか整理したいという段階からで構いません。ドヤマーケの無料相談で、現状に合った戦略の叩き台までお出しします。記事制作を効率化したい方は、ドヤライティングAIもぜひお試しください。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
ウェビナー・登壇実績
CarryMe主催ウェビナー
URL:https://carryme.jp/webinar58_20251126_ntt_webinar
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URL:https://carryme.jp/agent/seminar-event/webinar23_20240417_taxi_ads_webinar/