BtoBマーケ支援

BtoBサイト改善の進め方|CVR向上チェックリストと優先施策

BtoBサイト改善が必要な理由

BtoB企業にとって自社サイトは、24時間365日稼働する営業担当者です。展示会やテレアポで接点をもった見込み顧客も、最終的にはWebサイトを確認して問い合わせや資料請求に至るケースが大半を占めます。しかし中小企業のサイトでは「作ったまま放置」になっているケースが多く、せっかくの流入を取りこぼしているのが現状です。

サイト改善に取り組む最大のメリットは、広告費やSEO施策で獲得した流入を「今ある予算のまま」で成果につなげられる点にあります。仮に月間1,000セッションのサイトでCVR(コンバージョン率)が1%から2%に上がれば、リード数は10件から20件に倍増します。追加の広告投資をせずに問い合わせ数を増やせるため、費用対効果が非常に高い施策です。

また、BtoBの購買プロセスでは意思決定に複数のステークホルダーが関与します。担当者がサイトを見て興味を持っても、上長への社内稟議に必要な情報(導入実績・料金目安・FAQ など)がサイト上に不足していると、検討が進まず離脱してしまいます。サイト改善ではこうした「情報の穴」を埋め、意思決定をスムーズにすることが重要です。

本記事では、1〜2名体制のマーケティング担当者でも実践できるBtoBサイト改善の進め方を、チェックリストと優先順位つきで解説します。初めてサイト改善に着手する方でも迷わないよう、ステップごとに具体的な手順を示します。

サイト改善を始める前に確認すべき3つの前提

改善の目的を明確にする

サイト改善に取り組む前に、まず「何をゴールにするか」を言語化します。BtoBサイトの場合、最も多いゴールは「問い合わせ数(リード数)の増加」ですが、そのほかにも「資料請求数の向上」「ホワイトペーパーダウンロード数の増加」「セミナー申込数の拡大」など複数のゴールが考えられます。

ゴールが複数ある場合は、優先順位をつけましょう。すべてを同時に改善しようとするとリソースが分散し、結果が出にくくなります。まずは売上に最も近い指標(たとえば「問い合わせ数」)を主KPIに据え、そこからブレイクダウンして改善ポイントを整理するのが効率的です。

現状のデータを把握する

改善の方向性を定めるには、現状のサイトパフォーマンスを数値で把握する必要があります。最低限確認すべき指標は以下の3つです。

1つ目は月間セッション数です。サイト全体にどれくらいのアクセスがあるかを把握します。Google Analytics(GA4)の「レポート>エンゲージメント>トラフィック獲得」から確認できます。2つ目はCVR(コンバージョン率)です。問い合わせや資料請求などのゴールに対して、訪問者の何%がアクションを起こしているかを確認します。BtoBサイトのCVR平均は業種にもよりますが、一般的に1〜3%程度です。3つ目は離脱率の高いページです。GA4の「ページとスクリーン」レポートで、離脱率が高いページを特定します。離脱率が高いページは改善のインパクトが大きいため、優先的に手を付けるべきです。

改善の優先順位を決める

データを把握したら、次は「どのページから手を付けるか」の優先順位を決めます。改善の優先順位は「インパクト×実装の容易さ」のマトリクスで整理するのがおすすめです。

インパクトが大きく実装も容易な改善(例:CTAボタンの文言変更やフォーム項目の削減)は、最優先で着手します。逆にインパクトは大きいが実装に時間がかかる改善(例:サービスページの全面リニューアル)は、中長期の計画に組み込みます。この整理をしておくと、限られたリソースでも効率的に成果を出せます。

💡 三森の実務メモ:サイト改善で最初に見るべきはGA4の「コンバージョン経路」です。ユーザーがどのページを経由してCVに至っているかを把握すると、強化すべきページと改善すべきページが一目で分かります。データを見ずにいきなりデザインを変えるのは避けましょう。

BtoBサイトCVR向上チェックリスト15項目

ここでは、BtoBサイトのCVRを高めるために確認すべき15のチェック項目を紹介します。自社サイトの状態をひとつずつ確認し、該当する項目から改善に着手してください。

ファーストビュー(FV)の改善

ファーストビューとは、ページを開いた際にスクロールせずに表示される領域のことです。ユーザーはFVを見て3秒以内にそのページを読み続けるか離脱するかを判断するといわれています。BtoBサイトのFVで確認すべき項目は次の3つです。

チェック1:「誰の、どんな課題を解決するサービスか」がFVだけで伝わるか。キャッチコピーが抽象的(例:「ビジネスを加速する」)になっていないか確認します。「製造業の在庫管理を自動化するクラウドツール」のように、ターゲットと提供価値を具体的に記載しましょう。

チェック2:CTA(行動喚起ボタン)がFV内に配置されているか。「資料請求はこちら」「無料相談を予約する」などのボタンがFV内にないと、興味を持った訪問者がアクションを起こすタイミングを逃します。

チェック3:メインビジュアルがサービス内容と一致しているか。フリー素材の抽象的なビジネスパーソン画像ではなく、実際の管理画面のスクリーンショットや導入企業のロゴなど、具体的な要素を使うとCVRが高まる傾向にあります。

サービスページの改善

サービスページは、見込み顧客が自社の課題にフィットするかを判断する最重要ページです。ここが弱いと他のページをいくら改善してもCVにつながりません。

チェック4:サービスの特徴が「機能」ではなく「導入メリット」で表現されているか。BtoBの見込み顧客は「この機能で何ができるか」よりも「自社のどんな課題がどれくらい改善されるか」を知りたいと考えています。「AIチャット機能搭載」ではなく「問い合わせ対応工数を月50時間削減」のように、成果ベースで訴求しましょう。

チェック5:料金の目安が掲載されているか。BtoBでは料金をあえて非公開にするケースもありますが、中小企業がターゲットの場合は料金目安を出したほうがCVRは高くなります。「月額5万円〜」のように最低ラインだけでも記載すると、予算感が合わない企業からの不要な問い合わせを減らしつつ、検討度の高い企業のアクションを促せます。

チェック6:導入実績(ロゴ・事例)が掲載されているか。「導入社数300社」「大手メーカー5社が採用」といった数字に加え、導入企業のロゴを掲載すると信頼性が大きく向上します。事例ページへのリンクもサービスページ内に設置しましょう。

導入事例ページの改善

導入事例はBtoB購買プロセスの中盤〜後半で特に重視されるコンテンツです。検討中の担当者が上長に社内稟議を通す際の説得材料としても活用されます。

チェック7:事例が「課題→施策→成果」の構成で書かれているか。単に「お客様の声」としてコメントを並べるだけでは、読み手が自社に置き換えてイメージしにくくなります。「導入前の課題」「選んだ理由」「導入後の成果(数値)」の3段構成にすると説得力が高まります。

チェック8:事例が業種・規模・課題でフィルタリングできるか。事例数が5件以上ある場合は、訪問者が自社に近い事例を探しやすいようにフィルター機能を設けましょう。事例が少ない段階では、各事例のタイトルに業種と社員規模を入れるだけでも検索性が上がります。

フォーム(EFO)の改善

EFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)は、CVRに最も直結する改善領域です。フォームまでたどり着いたユーザーは検討度が高いにもかかわらず、入力の煩雑さで離脱してしまうケースが非常に多いです。

チェック9:フォームの入力項目数は必要最小限になっているか。BtoBサイトで理想的な入力項目数は5〜7個です。それ以上に増やすとフォーム完了率が下がります。「部署名」「役職」など、初回接触時には不要な項目はフォームから外し、商談時にヒアリングしましょう。

チェック10:フォームに入力例(プレースホルダー)やエラーメッセージが適切に設定されているか。入力中のリアルタイムバリデーション(入力値チェック)を導入すると、送信時のエラーによる離脱を防げます。

チェック11:フォームページに不要なナビゲーションリンクがないか。フォーム入力ページではヘッダーのグローバルナビゲーションやサイドバーを非表示にし、入力に集中してもらうレイアウトにするとCVRが向上します。

CTAの改善

CTA(Call To Action)ボタンのデザインと文言は、CVRに大きく影響します。

チェック12:CTAボタンの文言が具体的か。「送信」「Submit」ではなく、「無料で資料をダウンロードする」「3分で完了する問い合わせフォームへ」のように、次に何が起こるかを明示すると心理的ハードルが下がります。

チェック13:CTAボタンがページ内の適切な位置に複数配置されているか。ページの末尾だけでなく、FV直下・コンテンツの中間地点にも設置します。特にサービスページや事例ページは長くなりやすいため、中間CTAが有効です。

チェック14:CTAの選択肢が複数用意されているか。いきなり「問い合わせ」だけだと心理的ハードルが高いため、「まずは資料をダウンロード」「無料セミナーに参加」などの軽いアクションも用意し、見込み顧客の検討段階に合わせた導線を作りましょう。

その他の全体最適

チェック15:ページの表示速度は3秒以内か。Google PageSpeed Insightsでモバイル・PC両方のスコアを確認し、画像圧縮やキャッシュ設定で表示速度を改善します。表示に3秒以上かかるページは、訪問者の53%が離脱するとGoogleが公表しています。

チェックリスト一覧表

No.

チェック項目

対象ページ

優先度

1

FVでターゲットと提供価値が伝わるか

トップ/サービス

★★★

2

FV内にCTAボタンがあるか

トップ/サービス

★★★

3

メインビジュアルがサービスと一致しているか

トップ

★★☆

4

導入メリットで訴求できているか

サービス

★★★

5

料金目安が掲載されているか

サービス/料金

★★★

6

導入実績・ロゴが掲載されているか

サービス/トップ

★★☆

7

事例が課題→施策→成果の構成か

事例

★★☆

8

事例のフィルター機能があるか

事例一覧

★☆☆

9

フォーム項目は5〜7個以内か

フォーム

★★★

10

入力例・バリデーションが設定されているか

フォーム

★★☆

11

フォームページのナビゲーションを非表示にしているか

フォーム

★★☆

12

CTAの文言が具体的か

全ページ

★★★

13

CTAが中間位置にも配置されているか

サービス/事例

★★☆

14

複数段階のCTAが用意されているか

全ページ

★★★

15

表示速度が3秒以内か

全ページ

★★☆

ページ別の改善ポイント

トップページの改善

トップページはサイト全体の「入口」であり、初訪問者が最も多く着地するページです。ここでの改善ポイントは、ファーストビューの訴求力強化と回遊導線の整備です。

FVには「誰に何を提供するか」を15文字以内のキャッチコピーで端的に伝えます。その下にサービスの概要を2〜3行で補足し、CTAボタンを配置します。導入実績(社数やロゴ)はFVの直下に置くと、初訪問者の信頼を獲得しやすくなります。

トップページからサービスページ・事例ページ・料金ページへの導線は、カード型のリンクで視覚的に誘導します。テキストリンクだけの導線は見落とされやすいため、画像やアイコンを組み合わせた視認性の高い導線設計が効果的です。

サービスページの改善

サービスページでは「このサービスが自社の課題を解決できるか」を判断してもらうことがゴールです。構成としては、課題提起(ターゲットが抱える課題の列挙)→ 解決策(自社サービスの特徴と導入メリット)→ 具体的な機能紹介 → 導入フロー → 料金 → FAQの順番が効果的です。

特に重要なのは「課題提起」のセクションです。ここで訪問者が「まさに自社の課題だ」と感じれば、ページを読み進めてもらえます。課題提起が弱いと、サービスの機能がいくら充実していても離脱されてしまいます。ターゲット顧客へのヒアリングで得た生の声をそのまま記載すると説得力が増します。

料金ページの改善

BtoBでは料金体系が複雑になりやすいため、料金ページの分かりやすさがCVRに直結します。料金テーブルは「プラン比較表」の形式にし、各プランの違いが一目で分かるようにします。

「初期費用」「月額費用」「最低契約期間」「含まれるサポート内容」を明示し、追加オプションがある場合はその料金も記載します。料金が非公開の場合は「料金の目安を知りたい方はお問い合わせください」とCTAを設け、料金ページからの離脱を防ぎます。

会社概要ページの改善

BtoBでは取引先の信頼性を重視するため、会社概要ページは意外とよく閲覧されます。特にスタートアップや中小企業の場合、「この会社は信頼できるか」を確認する目的でアクセスされます。

住所・設立年・資本金・従業員数といった基本情報に加え、代表者のメッセージやビジョン、取引先の一覧を掲載すると信頼性が高まります。ISO認証やプライバシーマークなどの認証ロゴがあれば、ここに掲載しましょう。

サイト改善に使える分析ツール

サイト改善は「勘」ではなくデータに基づいて進めることが重要です。ここでは、BtoBサイト改善に役立つ分析ツールを紹介します。

Google Analytics 4(GA4)

GA4はGoogleが無料で提供するアクセス解析ツールです。ページごとのセッション数・直帰率・コンバージョン数を確認できます。BtoBサイト改善で特に活用すべき機能は「探索レポート」です。「ファネルデータ探索」を使うと、ユーザーがサイト内でどのような経路をたどり、どのステップで離脱しているかを可視化できます。改善すべきボトルネックページを特定するのに有効です。

Google Search Console

Search Consoleは、検索エンジン経由のアクセスデータを確認できるツールです。どのキーワードで自社サイトが表示され、クリックされているかを把握できます。BtoB向けのSEO対策を進める際には必須のツールです。「検索パフォーマンス」レポートで表示回数が多いのにクリック率(CTR)が低いキーワードを見つけたら、タイトルやメタディスクリプションの改善余地があります。

ヒートマップツール

ヒートマップツールは、ユーザーがページ上のどこをクリックし、どこまでスクロールしたかを視覚的に表示するツールです。代表的なツールにはMicrosoft Clarity(無料)やPtengine(有料)があります。Microsoft Clarityは無料で使えるためコストを抑えたい中小企業におすすめです。「スクロールヒートマップ」で読了率を確認し、離脱が多い箇所のコンテンツを見直すことで、ページ全体のエンゲージメントを改善できます。

A/Bテストツール

CTAの文言やデザイン、ページ構成の違いによるCVRへの影響を定量的に検証するにはA/Bテストが有効です。Google OptimizeはサービスのGAとの統合が終了しましたが、代替としてVWO(Visual Website Optimizer)やAB Tastyなどが利用できます。テスト対象は1回につき1要素に絞り、変更の効果を正確に測定しましょう。

分析ツール比較表

ツール名

主な用途

料金

おすすめポイント

Google Analytics 4

アクセス解析・コンバージョン計測

無料

ファネル分析でボトルネック特定

Google Search Console

検索流入分析・SEO改善

無料

CTR改善の起点となるデータを取得

Microsoft Clarity

ヒートマップ・セッション録画

無料

無料でヒートマップと録画が使える

Ptengine

ヒートマップ・ページ分析

有料(月額約1万円〜)

日本語UIで操作しやすい

VWO

A/Bテスト・パーソナライゼーション

有料(月額約3万円〜)

ノーコードでテスト実装が可能

💡 三森の実務メモ:ツールは入れるだけでは意味がありません。まずはGA4とMicrosoft Clarityの2つだけ導入し、週1回「どのページの離脱率が高いか」「ヒートマップでCTAはクリックされているか」を確認する習慣をつけてください。それだけでも改善すべきポイントが見えてきます。

サイト改善のPDCAサイクルの回し方

サイト改善は一度やって終わりではなく、PDCAサイクルを回し続けることで継続的に成果を高められます。ここでは、1〜2名体制でも無理なく回せるPDCAの具体的な進め方を解説します。

Plan:仮説を立てる

分析ツールのデータから課題を特定し、改善の仮説を立てます。たとえば「サービスページの離脱率が70%と高い。FVのキャッチコピーがターゲットに刺さっていないのではないか」という形で、データに基づく仮説を言語化します。仮説は1サイクルにつき1〜2個に絞り、検証しやすい単位にしましょう。

Do:改善を実装する

仮説に基づいた改善施策を実装します。改善の粒度はできるだけ小さくし、変更箇所を明確にしておくことが重要です。たとえば「FVのキャッチコピーを変更する」「CTAボタンの色を変更する」のように、1回の施策で変更するのは1要素に絞ります。複数の変更を同時に行うと、どの変更が効果をもたらしたのか判別できなくなります。

Check:効果を測定する

改善施策を実装してから2〜4週間のデータを蓄積し、効果を測定します。BtoBサイトはBtoCに比べてセッション数が少ないため、統計的に有意な差を確認するには一定の期間が必要です。CVR・離脱率・平均滞在時間・CTAクリック率など、改善に関連する指標を改善前後で比較します。

Act:次の打ち手を決める

効果が出た施策は他のページにも横展開します。効果が出なかった施策は原因を分析し、別のアプローチで再度仮説を立てます。このサイクルを月1〜2回のペースで回し続けることで、半年〜1年後にはCVRが大きく改善されます。

施策の結果は、Googleスプレッドシートなどに「施策内容」「対象ページ」「実施日」「変更前の指標」「変更後の指標」「考察」のフォーマットで記録しておくと、ナレッジが蓄積され、チーム内の共有にも役立ちます。

BtoBサイト改善でよくある失敗パターン

デザインリニューアルから入る

サイト改善というとデザインの全面リニューアルを想像しがちですが、デザイン変更だけではCVRが改善しないケースが多いです。見た目は良くなったのに問い合わせが増えないという結果になりかねません。まずはコンテンツの訴求内容・CTA・フォームなど、CVRに直結する要素から手を付けるべきです。

流入施策と改善を同時に始める

サイト改善をせずにWeb広告やSEOで流入を増やしても、CVRが低いままではリードの獲得効率が悪くなります。「まずサイトのCVR改善→次に流入増加」の順番で取り組むのが費用対効果の面で合理的です。サイトがザルの状態で水を注いでも溜まりません。

スマートフォン表示を軽視する

BtoBでもスマートフォンからのアクセスは増加傾向にあります。特に展示会やセミナーで名刺交換した後、移動中にスマートフォンでサイトを確認するケースは多いです。レスポンシブ対応は当然として、スマートフォンでのフォーム入力のしやすさやCTAの押しやすさもチェックしましょう。

改善を1回で終わらせる

1回の改善で劇的にCVRが上がることは稀です。小さな改善を積み重ねることで徐々に成果が出るのがサイト改善の特性です。PDCAを回し続ける仕組みを作ることが、長期的な成功の鍵になります。

サイト改善と組み合わせたい施策

サイトのCVRを改善した後は、流入数を増やす施策と組み合わせることで、リード獲得数をさらに伸ばせます。ここでは、サイト改善と相性の良い施策を紹介します。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、ターゲット顧客の検索ニーズに合わせた記事やコラムを作成し、検索エンジン経由の流入を増やす手法です。サイト改善でCVRを高めた状態でコンテンツを公開すれば、記事からの自然流入がそのままリード獲得につながります。

ランディングページ(LP)の活用

広告やメルマガから誘導する先として、専用のLPを用意すると、CVRをさらに高められます。サービスページとは異なり、LPは1つのアクション(資料請求・問い合わせ)に特化した設計にできるため、特定のキャンペーンやターゲットセグメントに向けた訴求がしやすいのが特長です。LPO(ランディングページ最適化)の手法も併せて活用しましょう。

ホワイトペーパーの設置

サイト上にホワイトペーパーのダウンロード導線を設けると、問い合わせにまだ至らない見込み顧客の情報を獲得できます。ホワイトペーパーは検討初期段階のユーザーに対する有効なリードマグネットです。ダウンロードページにフォームを設置し、メールアドレスと引き換えに資料を提供する形にしましょう。

メールマーケティングとの連携

サイトからリードを獲得した後は、メールマーケティングで継続的にコミュニケーションを取りましょう。リードナーチャリングにより、検討度が低い段階で獲得したリードを徐々に育成し、商談化につなげます。MAツールを活用すれば、リードのサイト閲覧履歴やメール開封状況に応じたスコアリングが可能です。

インサイドセールスとの連携

サイト改善によって獲得したリードを効率よく商談につなげるには、インサイドセールス体制の整備が欠かせません。フォーム送信後のサンクスページに「担当者が1営業日以内にご連絡します」と記載するなど、リード対応のスピードを上げることもサイト改善の一環として取り組みましょう。

まとめ

BtoBサイト改善は、広告費を増やさずにリード獲得数を増やせる費用対効果の高い施策です。本記事のポイントを整理します。

まず、改善の前提として「目的の明確化」「データの把握」「優先順位づけ」の3つを確認することが重要です。次に、CVR向上チェックリスト15項目を使ってFV・サービスページ・フォーム・CTAを中心に改善します。分析にはGA4・Search Console・Microsoft Clarityの無料ツールを活用し、PDCAサイクルを月1〜2回のペースで回し続けることで、継続的にCVRを高められます。

サイト改善で成果を出すポイントは、デザインの見た目ではなく「ユーザーが求めている情報を、適切な場所に、適切な形で提供する」ことです。チェックリストを使って自社サイトの現状を棚卸しし、優先度の高い項目から改善に着手してみてください。

📌 BtoBマーケティングの無料相談を受付中です。サイト改善の優先順位やKPI設定について、専門スタッフが個別にアドバイスします。下記よりお気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

Q. BtoBサイトの平均的なCVRはどれくらいですか?

BtoBサイトのCVR平均は業種やCVポイントによって異なりますが、一般的に問い合わせフォームへのCVRは1〜3%、資料ダウンロードのCVRは3〜5%程度とされています。自社のCVRが平均を下回っている場合は、改善の余地が大きいと判断できます。

Q. サイト改善にはどれくらいの期間がかかりますか?

改善施策の種類によりますが、CTAの文言変更やフォーム項目の削減といった軽微な施策は数日で実装可能です。サービスページの構成変更は1〜2週間、サイト全体のリニューアルは2〜3か月が目安です。まずは短期間で実装できる施策から着手し、並行して中長期の改善計画を立てるのが効率的です。

Q. 外部のWeb制作会社に依頼すべきですか?

CTAの文言変更やフォーム項目の削減など、CMSで対応できる範囲の改善は社内で実施できます。一方、サイト構造の変更や高度なEFO実装、A/Bテストの設計など技術的な作業が伴う改善は、専門のWeb制作会社やCRO(コンバージョン率最適化)コンサルタントに依頼するほうが成果が出やすいです。

Q. サイト改善の効果はどの指標で測るべきですか?

最も重要な指標はCVR(コンバージョン率)です。CVRの変化を見ることで、改善施策がリード獲得に寄与しているかを直接的に判断できます。補助指標として、直帰率・ページ滞在時間・CTAクリック率・フォーム完了率を合わせて確認すると、改善の効果をより詳細に分析できます。

Q. サイト改善とKPI設計はどう連携させればよいですか?

サイト改善のKPIは、全社のマーケティングKPIツリーの中に組み込みます。たとえば「売上目標→必要商談数→必要リード数→必要CVR」というブレイクダウンの中で、サイト改善はCVR向上を担うパートに位置づけられます。KPIツリーを作成したうえでサイト改善に取り組むと、投資対効果の説明がしやすくなります。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
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