BtoBマーケ支援
BtoB向けLP(ランディングページ)とは?基本と役割
LP(ランディングページ)とは、Web広告やメール経由でユーザーが最初にアクセスするページを指します。BtoBにおいては、資料請求・問い合わせ・ウェビナー申込といったコンバージョン(CV)を獲得するために設計された1ページ完結型のWebページです。
BtoBのLPはBtoCと異なり、閲覧者と意思決定者が別人であるケースが大半を占めます。閲覧者が社内稟議を通すための材料をLPから得られるかどうかが、CV率を大きく左右します。そのため「感情に訴える」BtoC型LPとは根本的に設計思想が異なり、論理的な構成と客観的な根拠の提示が求められます。
BtoB LPの主なCVポイントは以下のとおりです。
CVポイント | 検討段階 | 心理的ハードル |
|---|---|---|
ホワイトペーパーDL | 情報収集段階(潜在層) | 低い |
ウェビナー申込 | 興味・関心段階 | 低〜中 |
資料請求 | 比較検討段階 | 中 |
無料トライアル申込 | 導入検討段階 | 中〜高 |
問い合わせ・デモ依頼 | 導入決定直前 | 高い |
自社のサービス単価やリードの検討度合いに応じて、CVポイントを使い分けることが成果向上の第一歩です。単価が高い商材ほど、いきなり問い合わせを狙うのではなく、ホワイトペーパーやウェビナーで接点を作り、段階的にナーチャリングする設計が有効です。
BtoBのLPとBtoCのLPの違い
BtoBのLPを設計するうえで、BtoCのLPとの違いを正確に理解しておくことが重要です。構成・デザイン・訴求ロジックのすべてに影響します。
比較項目 | BtoB LP | BtoC LP |
|---|---|---|
閲覧者 | 担当者(≠意思決定者の場合が多い) | 本人が意思決定者 |
検討期間 | 数週間〜数ヶ月 | 即日〜数日 |
CVポイント | 資料請求・問い合わせ・デモ依頼 | 購入・申込 |
訴求スタイル | 論理的・数値ベース | 感情・共感ベース |
デザイン | シンプル・信頼感重視 | インパクト・世界観重視 |
意思決定プロセス | 複数人の合議・稟議 | 個人判断 |
LP上で重視する情報 | 導入実績・費用対効果・セキュリティ | 口コミ・使用感・限定感 |
BtoBでは「この資料を上司に見せて稟議を通せるか」が判断基準になります。そのため、機能一覧・導入企業数・費用対効果の根拠といった、社内説得に使える客観的な情報を盛り込むことが鉄則です。
BtoB向けLPの基本構成テンプレート
BtoB LPの構成は「営業トークを1ページに凝縮したもの」です。対面の商談で話す順番と同じように、ユーザーの検討度を段階的に引き上げる構成が求められます。
以下に、成果が出やすいBtoB LPの基本構成を示します。
ファーストビュー(FV)
ユーザーがページを開いて最初に目にするエリアです。ここで「自分に関係があるページだ」と認識させないと、3秒以内に離脱されます。
ファーストビューに必要な要素は、キャッチコピー(ターゲットの課題を端的に表す一文)、サブコピー(解決策の要約)、メインビジュアル(サービスの画面キャプチャや利用シーン)、CTAボタン(資料請求・問い合わせなど)の4点です。
BtoBのFVで避けるべきミスは「抽象的すぎるコピー」です。「業務効率を劇的に改善」のような曖昧な表現よりも、「営業資料の作成時間を平均60%短縮」のように具体的な数値を含めるほうがクリック率は高くなります。
課題提起セクション
ファーストビューで興味を持ったユーザーに対し、「こんなお悩みはありませんか?」と具体的な課題を列挙するセクションです。ターゲットが日常的に感じている不満や問題点を3〜5個挙げ、「自分のことだ」と自分事化させます。
課題提起はペルソナ設計と直結します。ターゲットが「中小企業のマーケ担当者」なのか「大企業の情報システム部」なのかで、刺さる課題はまったく異なります。ペルソナの設計手法については、具体的な手法を解説したガイドが参考になります。
解決策・サービス紹介セクション
課題を提示したあと、「その課題を解決できるのが当社のサービスです」と接続するセクションです。機能説明に終始せず、「課題→解決策→導入後の状態」の流れで伝えると説得力が増します。
BtoBでは、競合他社との差別化ポイントを明確にすることも重要です。機能比較表やポジショニングマップを掲載し、「なぜ他社ではなく自社なのか」を論理的に説明します。
導入実績・事例セクション
BtoB購買における信頼獲得の最大の武器は「他社の導入実績」です。導入企業のロゴ一覧や導入件数、業界別の活用事例を掲載します。
可能であれば、「導入前→導入後」のビフォーアフターを定量データで示すのが最も効果的です。「問い合わせ数が月10件→月45件に増加」のような具体的な成果数値は、社内稟議の説得材料としても強力に機能します。
料金・導入フロー
BtoB商材は「要お問い合わせ」で料金を伏せるケースが多いですが、概算の料金帯やプラン構成を開示するほうがCV率は向上します。料金が不明だとユーザーは「高いのでは」と不安を感じ、比較検討の候補から外されるリスクがあるためです。
導入フローは、申込→ヒアリング→提案→契約→導入→運用開始のステップを図解し、「何日で導入できるか」のスケジュール感も示すと安心感が生まれます。
FAQ(よくある質問)
ユーザーが抱く疑問や懸念を事前に解消するセクションです。営業現場で頻繁に聞かれる質問を5〜8個掲載します。「最低契約期間は?」「セキュリティ対策は?」「既存システムとの連携は可能か?」など、BtoB特有の質問を中心に構成します。
CTA(クロージング)
ページ末尾に配置する最終CTAです。ページ全体を読んで検討度が上がったユーザーに対し、明確なアクションを促します。
CTAボタンのコピーは「お問い合わせはこちら」よりも「3分で完了|無料で資料をダウンロード」のように、所要時間と無料であることを明記するほうがクリック率が高まります。
💡 三森の実務メモ:BtoB LPの構成で最も見落とされがちなのが「課題提起セクション」です。多くの企業がいきなりサービス紹介から入りますが、それではユーザーの共感を得られません。まず「あなたの課題を理解しています」と示してから解決策を提示する。この順番を守るだけで、ページの読了率は体感で大きく変わります。
BtoB LPの作り方|7つのステップ
BtoB LPの制作は、以下の7ステップで進めます。各ステップの精度がCV率に直結するため、手順を省略せず丁寧に進めることが重要です。
ステップ1:CVポイントを決める
最初に決めるのは「LPで何を獲得したいか」です。問い合わせなのか、資料請求なのか、ウェビナー申込なのか。CVポイントによって構成・コピー・デザインのすべてが変わります。
原則として、1つのLPにつきCVポイントは1つに絞ります。「資料請求もできるし問い合わせもできる」と複数のゴールを設定すると、ユーザーが迷い、結果的にどちらのCV率も下がります。
ステップ2:ターゲット・ペルソナを設計する
CVポイントが決まったら、「誰に向けたLPか」を明確にします。業種・企業規模・役職・抱えている課題を具体的に定義し、ペルソナシートとして言語化します。
ペルソナが曖昧だと、コピーが「誰にでも当てはまるが誰にも刺さらない」内容になり、CV率は上がりません。「従業員50〜200名のIT企業で、マーケティング部門の責任者。リード獲得に課題を感じている40代男性」のように具体的に設定します。
ステップ3:競合LPを分析する
同じキーワードで広告出稿している競合のLPを3〜5社分析します。確認するポイントは、FVのキャッチコピー、構成の流れ、CVポイント、訴求している差別化要素、掲載している導入実績の数です。
競合が訴求していないポイントが自社の差別化ポイントになり得ます。全社が「低価格」を訴求しているなら、自社は「サポート体制の手厚さ」で差別化する、という戦略判断につながります。
ステップ4:構成(ワイヤーフレーム)を作成する
構成はLP制作で最も重要な工程です。先述の基本構成テンプレートをベースに、自社のターゲット・商材に合わせてカスタマイズします。
構成作成の段階で、各セクションに「何の情報を」「どのような見せ方で」「どんなコピーで」掲載するかを決めておきます。この段階で営業チームにヒアリングし、商談でよく聞かれる質問や、受注の決め手になった要素を反映させると、実態に即した構成になります。
ステップ5:コピーライティング・デザイン制作
構成が固まったら、各セクションのコピーとデザインを制作します。BtoB LPのコピーは「正確さ」と「具体性」が最優先です。「多くの企業に導入されています」よりも「導入企業320社」のほうが信頼性は高まります。
デザインは過度な装飾を避け、情報の読みやすさを最優先にします。BtoBのユーザーは業務時間中にLPを閲覧するため、一目で情報構造が把握できるシンプルなレイアウトが好まれます。
ステップ6:コーディング・実装
デザインをもとにHTMLコーディングを行い、LPを公開します。この段階で確認すべき項目は、フォームの動作確認、自動返信メールの内容、表示速度(Core Web Vitals)、スマートフォン対応、OGP設定です。
表示速度はCV率に直結します。Googleの調査では、ページの読み込みが1秒から3秒に遅くなると直帰率が32%増加すると報告されています。画像の圧縮やコードの最適化で、表示速度を可能な限り高速化しましょう。
ステップ7:効果測定・LPO(改善)
LP公開後が本当の勝負です。公開はあくまで「仮説の検証開始」であり、データに基づく継続的な改善が成果を左右します。効果測定と改善のサイクルについては、次のセクションで詳しく解説します。
LP公開後の改善(LPO)の進め方
LP制作において、公開時点のCV率が目標値に達しているケースは稀です。LPO(ランディングページ最適化)を継続的に実施し、CV率を段階的に引き上げていくことが、BtoBマーケティングにおけるLP運用の本質です。
LPOで確認すべき3つの指標
LPの改善において優先的に確認すべき指標は、CVR(コンバージョン率)、直帰率、CTAクリック率の3つです。
指標 | 目安(BtoB LP) | 改善が必要な状態 |
|---|---|---|
CVR | 2〜5% | 1%未満 |
直帰率 | 50〜70% | 80%以上 |
CTAクリック率 | 3〜8% | 1%未満 |
CVRが低い場合はCTAの文言・配置・CVポイントの見直し、直帰率が高い場合はFVのキャッチコピーと広告文の一致度、CTAクリック率が低い場合はCTAボタンの視認性やマイクロコピーの改善が有効です。
A/Bテストの実施手順
LPOの中核はA/Bテストです。現行のLP(パターンA)と改善案(パターンB)を同時に配信し、どちらがより高いCV率を達成するかを統計的に検証します。
A/Bテストで成果が出やすい要素は、優先度が高い順に、FVのキャッチコピー、CTAボタンの文言と色、フォームの入力項目数、ページ全体の構成順序、導入事例の見せ方です。
テスト実施時の注意点として、1回のテストで変更する要素は1つに絞ることが原則です。複数要素を同時に変更すると、どの変更が効果に寄与したか判別できなくなります。また、統計的に有意な差が出るまでテストを継続する必要があり、一般的に各パターンに100CV以上が蓄積されるまで結論を出すべきではありません。
フォーム最適化(EFO)
BtoB LPの離脱が最も多い箇所がフォームです。入力項目が多すぎる、入力エラーがわかりにくい、スマホで入力しづらい、といった問題がCV率を下げます。
フォーム最適化の基本施策は、入力項目を必要最小限に絞ること(名前・会社名・メールアドレス・電話番号の4項目が基本)、リアルタイムバリデーションの実装、入力補助(郵便番号からの住所自動入力など)、プログレスバーの表示(複数ステップの場合)です。
フォーム項目を1つ減らすだけでCV率が数%改善するケースは珍しくありません。「この項目は本当にLP段階で取得する必要があるか」を精査し、営業フォローの段階で聞ける情報はフォームから削除することを検討しましょう。
💡 三森の実務メモ:LPOで最初に取り組むべきはCTAまわりの改善です。CTA文言を「お問い合わせ」から「まずは無料で相談する」に変えるだけで反応が変わることは多いです。大規模な構成変更の前に、まずCTAのコピーとボタンの色・サイズを3パターンほどテストしてみてください。工数をかけずに成果を出せるポイントです。
BtoB LPの制作費用の相場と外注判断基準
LP制作を外注するか内製するかの判断は、予算・社内リソース・求めるクオリティのバランスで決まります。以下に費用帯別の対応範囲を整理します。
費用帯別の制作内容比較
費用帯 | 対応範囲 | 制作期間目安 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
10万円以下 | テンプレートデザイン+コーディングのみ | 1〜2週間 | とにかく早くLPを公開したい企業 |
10〜30万円 | オリジナルデザイン+コーディング+基本的な構成提案 | 2〜4週間 | デザインにこだわりつつコストを抑えたい企業 |
30〜60万円 | 競合調査+構成設計+コピーライティング+デザイン+コーディング | 4〜8週間 | 戦略的にCV獲得を狙いたい企業 |
60〜100万円 | 上記すべて+A/Bテスト設計+改善運用サポート | 6〜12週間 | CV率最大化まで伴走してほしい企業 |
外注 vs 内製の判断基準
外注が適しているケースと内製が適しているケースは明確に異なります。
外注が適しているのは、社内にデザイナー・コーダーがいない場合、初めてのLP制作で構成設計のノウハウがない場合、短期間で高品質なLPを公開する必要がある場合です。
一方、内製が適しているのは、LP公開後の改善スピードを重視する場合、複数のLPを量産する計画がある場合、CMSツールを導入済みで自社更新が可能な場合です。
中長期的に考えると、最初の1本は外注でプロのクオリティを基準値として設定し、2本目以降は外注LPの構成を参考にしながら内製に移行するのが、費用対効果の高い進め方です。オウンドメディアと同様に、LP運用も「自社で更新できる体制」を構築することが長期的な成果に直結します。
BtoB LPの成果を高めるための7つの実践ポイント
基本構成を押さえたうえで、さらにCV率を向上させるために意識すべき実践ポイントを解説します。
1. ターゲット別にLPを出し分ける
BtoBでは同じサービスでも、業種やターゲットの役職によって訴求すべきポイントが異なります。IT企業のエンジニア向けと、製造業の経営者向けでは、FVのキャッチコピーから掲載する導入事例まで変えるのが理想です。
広告のキーワードやクリエイティブごとに遷移先のLPを切り替えることで、「広告で期待した内容とLPの内容が一致する」状態を作り、直帰率の低減とCV率の向上を両立できます。
2. FV内にCTAを配置する
BtoBユーザーの一部は、すでに十分な情報を持った状態でLPに訪れます。そのようなユーザーのために、FV内にもCTAボタンを配置しておくことが重要です。ページ末尾のCTAだけでは、検討度の高いユーザーを取りこぼすリスクがあります。
3. 社会的証明を充実させる
導入企業のロゴ、導入件数、受賞歴、メディア掲載実績といった社会的証明は、BtoB購買における信頼獲得の最重要要素です。特に「自社と同業種・同規模の企業が導入している」という事例は、意思決定者の背中を押す強力な材料になります。
4. スマートフォン対応を徹底する
BtoBでもスマートフォンからの流入比率は増加傾向にあります。移動中や会議の合間にスマートフォンで情報収集するビジネスパーソンは多く、スマホ表示でフォームが使いにくい、テキストが読みにくいといった問題は機会損失に直結します。
5. ページ表示速度を最適化する
表示速度はUX(ユーザー体験)とCV率の両面に影響します。画像はWebP形式で圧縮し、不要なJavaScriptは削除し、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を活用して、ページの読み込み時間を2秒以内に抑えることを目標にします。
6. 広告とLPのメッセージを一致させる
広告文で訴求している内容とLPのFVに書かれている内容にギャップがあると、ユーザーは「期待していた情報と違う」と感じて即離脱します。広告のキーワード・コピーとLPのキャッチコピーは、表現レベルで一致させることが直帰率改善の基本です。
7. 定期的にコンテンツを更新する
導入実績の数値、料金プラン、掲載している事例は定期的に更新します。「導入企業100社突破」と書かれたまま何年も放置されているLPは、かえって信頼を損ないます。最低でも四半期に1回はLPの情報を見直し、最新の状態に保つことが重要です。
BtoB LP制作にAIを活用する方法
近年、LP制作の各工程でAIツールを活用するBtoB企業が増えています。AI活用によって制作工数を削減しつつ、品質を維持・向上させることが可能です。
コピーライティングのAI活用
ChatGPTやClaudeなどの生成AIは、LPのキャッチコピー案やボディコピーのドラフト作成に活用できます。「ターゲット」「CVポイント」「差別化要素」をプロンプトに含めることで、方向性の異なる複数案を短時間で生成できます。
ただし、AI生成のコピーをそのまま使用するのはNGです。自社の商材理解やターゲット理解に基づく人間の判断で取捨選択し、事実に基づかない誇張表現がないか必ずチェックします。
デザイン・UIのAI支援
FigmaやCanvaに搭載されたAI機能を使えば、デザインのたたき台を素早く作成できます。AI活用によるUI改善のアプローチについては、以下の動画でも紹介しています。
競合分析のAI活用
競合LPの分析にもAIは有効です。競合のLP URLをAIに読み込ませ、構成要素・訴求ポイント・差別化要素を整理させることで、分析工数を大幅に削減できます。
AIを活用したマーケティング業務の効率化は、AI記事作成ツールの比較記事でも詳しく解説しています。
BtoB LP制作でよくある失敗パターンと対策
LP制作でよく見られる失敗パターンを事前に把握し、同じ轍を踏まないようにしましょう。
失敗1:CVポイントが高すぎる
潜在層向けの広告からの流入なのに、CVポイントが「問い合わせ」になっている場合、CV率は極端に低くなります。ユーザーの検討段階に合わせて、ホワイトペーパーのダウンロードのようにハードルの低いCVポイントを設定することが重要です。
失敗2:1ページに情報を詰め込みすぎる
LPは「1ページ完結」が原則ですが、だからといって自社のすべてのサービスや機能を1ページに詰め込むのは逆効果です。情報過多はユーザーの判断を鈍らせ、結果的にCVに至りません。「1LP・1ターゲット・1CV」を徹底します。
失敗3:公開後の改善をしない
LP制作に予算と工数を投じたものの、公開後の効果測定と改善を行っていないケースは非常に多いです。先述のとおり、LPは公開時点で完成ではなく、A/Bテストを含むLPOによって初めて成果が最大化されます。
失敗4:広告とLPの訴求がズレている
広告では「無料トライアル」を訴求しているのに、遷移先のLPでは「問い合わせ」がCVポイントになっている、というズレは直帰率を急増させます。広告チームとLP制作チームが連携し、メッセージの一貫性を保つことが不可欠です。
失敗5:モバイル対応が不十分
PC画面では美しいLPでも、スマートフォンで見るとレイアウトが崩れている、CTAボタンが押しにくい、フォームの入力がしづらい、といった問題は頻繁に発生します。制作段階からモバイルファーストで設計し、公開前にスマートフォン実機で必ず確認します。
潜在層向けLPと顕在層向けLPの使い分け
BtoB LPは、ターゲットの検討段階に応じて「潜在層向け」と「顕在層向け」を使い分けることで成果が向上します。
潜在層向けLPの設計
潜在層とは、まだ自社の課題を明確に認識していない、あるいは課題は感じているが解決策を探していない層です。この層に対していきなりサービスを売り込んでも響きません。
潜在層向けLPのCVポイントは、業界レポートのダウンロード、チェックリストの提供、ウェビナー参加といった「情報提供」を中心に設計します。流入元はSNS広告やディスプレイ広告が中心で、「まだ商品を探していない人」にリーチするチャネルを選定します。
潜在層向けLPで獲得したリードは、メール等で段階的に情報提供を行い、検討度を引き上げていくABMやNPSの考え方と組み合わせた運用が有効です。
顕在層向けLPの設計
顕在層とは、課題を明確に認識し、解決策を能動的に探しているユーザーです。リスティング広告の検索キーワード経由で流入するケースが多く、すでに複数のサービスを比較検討している段階にあります。
顕在層向けLPでは、「なぜ他社ではなく自社なのか」を明確に訴求します。CVポイントは問い合わせ・デモ依頼・無料トライアルなど、商談に直結するアクションを設定します。
競合との差別化要素を比較表で可視化し、導入実績や成果データを具体的な数値で示すことが、顕在層のCV獲得には不可欠です。SFAと連携したリード管理を行うことで、LP経由のリードがどの程度商談化しているかを追跡できます。
BtoB LP制作に関するよくある質問(FAQ)
Q. BtoB LPの適切な文字数はどのくらいですか?
BtoB LPに「最適な文字数」の明確な基準はありません。重要なのは、ターゲットが意思決定するために必要な情報が過不足なく含まれているかです。一般的には、単価の高い商材ほどユーザーの慎重度が上がるため、情報量は多くなる傾向があります。目安として、CVポイントが資料請求であれば1,500〜3,000文字、問い合わせであれば3,000〜5,000文字程度が一つの参考値です。
Q. BtoB LPに動画を埋め込むのは効果的ですか?
サービスのデモ動画や活用イメージを短く(90秒以内)まとめた動画は、テキストや静止画だけでは伝えにくい操作感や導入イメージの訴求に有効です。ただし、動画の自動再生はページの表示速度低下やユーザーの不快感につながるため避けるべきです。再生ボタンを設置し、ユーザーの任意で再生できるようにしましょう。
Q. LPとWebサイト(ホームページ)は別に必要ですか?
はい、目的が異なるため別々に用意するのが原則です。Webサイトは「企業情報を網羅的に提供する」ことが目的であり、LPは「特定のアクションを1つ獲得する」ことに特化したページです。ただし、Webサイト内の特定ページ(例:サービス紹介ページ)をLP的に構成し、広告の遷移先として活用するケースもあります。ブランディングの観点からも、LP単体ではなくWebサイトとの連携設計が重要です。
Q. LP制作を外注する場合、どのような点を確認すべきですか?
確認すべきポイントは、BtoB LPの制作実績があるか、構成設計(ワイヤーフレーム作成)を担当してくれるか、公開後のLPO支援(A/Bテスト設計・改善提案)を行ってくれるか、制作物の著作権は自社に帰属するか、の4点です。デザインの見た目だけで判断せず、「CV率を上げるための戦略的な提案ができるか」を最優先の選定基準にしましょう。
Q. LPのSEO対策は必要ですか?
一般的にLPの主な流入元はWeb広告であるため、SEO対策の優先度は高くありません。ただし、検索キーワードとの関連性が高いLPであれば、タイトルタグやメタディスクリプションの最適化、構造化データの実装など、基本的なSEO対策を行うことで、広告費をかけずに自然検索からの流入も獲得できる可能性があります。
まとめ:BtoB LPは「作って終わり」ではなく「改善し続ける」もの
BtoB LPの制作において最も重要なのは、「ターゲットの検討段階に合わせた構成設計」と「公開後の継続的な改善」です。1回で完璧なLPが完成することはほぼなく、A/Bテストとデータ分析を繰り返すことで、CV率は着実に向上していきます。
本記事で解説した基本構成テンプレート・7つの制作ステップ・LPOの進め方を実践することで、限られたリソースでも成果につながるLPを制作できます。
LP制作だけでなく、リード獲得後のナーチャリングやエバーグリーンコンテンツの設計まで含めた包括的なBtoBマーケティング戦略の構築をご検討の方は、ぜひドヤマーケにご相談ください。中小企業のマーケティング課題を、戦略設計から実行支援までワンストップで対応いたします。

