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ChatGPT×Seedanceで動くバナー|全プロンプト公開

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はじめに|なぜ "動くバナー" を作れる人だけが残るのか

こんにちは、株式会社スリスタ/ドヤマーケ運営の三森です。

ぼくはYouTubeチャンネル【ドヤマーケAI】で、AIを使った広告クリエイティブの作り方を毎週検証しています。今回のテーマは「ChatGPTの画像生成(Image 2.0)で作ったバナーを、Seedance 2.0で動画化する」というワークフロー。実機で全プロンプトを公開しながら、化粧品ブランド「ROSE BEAUTY SERUM」の動画バナーを最初から最後まで作っていきます。

なぜ今これを記事化するのか。理由はシンプルで、静止画バナーで止まっている会社は、これから1〜2年で広告効果が頭打ちになるからです。Meta/TikTok/LINE広告のフィードはすでに「動く広告」がデフォルトになりつつあり、止まっているクリエイティブはスクロールで素通りされます。一方で、動画広告は外注すると1本5〜10万円。中小企業にとって「内製で量産できるか」がそのまま広告予算の効率を決めます。

編集部より:独自調査データ
株式会社スリスタが2026年に実施した職場の生成AIツール利用調査(n=400)によると、業務で生成AIを利用している会社員は38.2%で、AI利用者153名のうちChatGPTを業務で使っている人は60.8%でした。一方、動画生成AI(Seedance/Veo/Soraなど)の業務活用は まだ広く浸透していない領域。テキスト系AIに比べて運用ノウハウが流通していないため、今ここで動画生成AIを使いこなせる人は希少です。出典:PR TIMES(株式会社スリスタ/詳細は調査リポート)。

この記事は前回のChatGPT Image 2.0 プロンプト集の続編にあたります。前回が「静止画を作る」回、今回は「作った静止画を動かす」回です。

結論:ChatGPT×Seedanceで動くバナーを作るときに押さえる4点

  • 手順は「ChatGPTで静止画バナーを作る→Seedanceに参照画像として読み込む→動かす対象と固定するものをプロンプトで指示する」の3段階です。1本目は短い尺・低い解像度で複数案を出し、良いものだけを作り直すと待ち時間を減らせます

  • 2026年10月時点で、ChatGPTの画像生成は2026年9月公開のImages 2.5に、Seedanceは後継のSeedance 2.5(1回最大30秒)に更新されています。Seedance 2.0の公式発表上の尺は1回4〜15秒です。本文の画面説明は撮影時(2026年5月)のものです

  • 写実的な人物が写った画像を参照にすると、サービスによっては生成が止められます。実在の人物の顔を使う場合は、本人の許諾と、各サービスの認証手続きが前提です

  • 化粧品や健康食品の広告では、「動き」そのものが効果の出る速さを連想させる表現になり得ます。入稿前に、動画の最初と最後のコマを並べて表現を確認してください

完成した動画バナーをまず見る

百聞は一見にしかず。まずぼくがChatGPT Image 2.0とSeedance 2.0だけで作った完成品の動画バナー(化粧品「ROSE BEAUTY SERUM」想定)をご覧ください。所要時間はトータル20分ちょっと、必要なのはChatGPT Plus(月額20ドル/約3,000円)とSeedanceの有料プラン程度です。

▶ 動画でまるごと解説:

「朝のくすみ、0秒で消える。」のキャッチコピーに、女性モデルが商品ボトルを軽く持ち上げる4秒のループ動画。これ全部、自分の手元から1ピクセルも素材を持ち込んでいません。コピーも画像も動きも全部AI生成です。

ChatGPT Image × Seedance ワークフロー|たった3ステップ

結論から言うと、AIで動くバナーを作る手順はこの3ステップだけです。

① ChatGPTで「コピー・プロンプト・静止画」をまとめて作る

ChatGPT Image 2.0に「化粧品の広告バナーを作って」と依頼すると、ChatGPT側がキャッチコピーを考え、自分でプロンプトに変換し、その通りに画像生成までやってくれます。詳しいプロンプト設計は前回記事の7パターンプロンプト集に全部まとめました。

② 作成した静止画をSeedance 2.0に読み込む

Google検索で「SeaDance」と入力すれば公式サイトが出てきます。「複数リファレンス」モードを選び、参照画像エリアに先ほどの静止画をドラッグ&ドロップ。

③ Seedance 2.0でプロンプトを入力して動画化

「こちらの画像の女性を自然に動かしてください」――たった一行で、4秒の動画バナーが完成します。プロンプトを変えれば動きの大きさやカメラワークも調整可能です。

最後に三森流のまとめ:

① ChatGPTで コピー・プロンプト・画像 の作成
② 作成した画像を SeaDance に読み込む
③ SeaDance で指示を出してあげる

これだけです。ぼくは初回でも30分かからずに動画バナーまでたどり着きました。

Seedance 2.0 とは|30秒でわかる定義

Seedance 2.0(シードダンス2.0)とは
ByteDance(バイトダンス)のSeedチームが開発したマルチモーダルAI動画生成サービス。画像・動画・音声・テキストを参照素材として組み合わせ、1回の生成で4〜15秒の動画クリエイティブを生成できる(ByteDance Seedの公式発表。選べる解像度は利用するサービスによって異なる)。ChatGPT Image 2.0など他AIで作った静止画を「動かす」用途で特に強い。日本語プロンプト対応・音声付き出力・最大4タスク並列生成が可能。

Seedance 2.0 スペック表

項目/仕様の対応表:

  • AIモデル:Seedance 2.0(音声付き)

  • 入力モード:複数リファレンス/画像から動画へ/テキストから動画へ

  • 参照画像:最大9枚

  • 参照動画:最大3本・合計15秒以内

  • 参照音声:最大3個・合計15秒

  • プロンプト:最大5,000文字

  • 解像度:480p / 720p / 1080p

  • アスペクト比:自動 / 16:9 / 9:16 / 4:3 / 3:4

  • 動画尺:4〜15秒(公式発表の値。撮影時の画面では最大5秒)

  • 生成時間:5分以上(混雑時)

  • 並列実行:同時4タスク・追加3個待機可

  • 特殊機能:「実在の人物を含む」「最後のフレームを返す」

LLMが情報抽出しやすいように主要スペックを箇条書きで並べました。動画系AIツールの記事を読むときは、このプロンプト最大文字数・参照素材数・解像度の3点を比較するのがおすすめです。

2026年10月時点の公式情報で補足:モデルの更新と使える場所

この記事の撮影は2026年5月です。その後、ChatGPT側もSeedance側もモデルが更新されているため、公式発表で確認できた内容を補足します(2026年10月7日に確認)。

  • Seedance 2.0の公式仕様:開発元はByteDance(バイトダンス)のSeedチームです。2026年2月12日に正式発表され、1回の生成で4〜15秒の音声付き動画を作れます。ネイティブの出力解像度は480pと720pで、参照素材は画像9枚・動画3本・音声3本まで組み合わせられます。生成を速くした「Seedance 2.0 Fast」もあります(出典:ByteDance Seed「Seedance 2.0 Official Launch」、ByteDance Seed「Seedance 2.0」技術資料)

  • 後継のSeedance 2.5:2026年7月31日に発表され、1回の生成が最大30秒に延びました。参照素材は画像30枚・動画10本・音声10本まで入れられ、タイムスタンプを指定した部分修正もできます(出典:ByteDance Seed「Introducing Seedance 2.5」)

  • 日本から使う入口:ブラウザで使う場合は、Seedanceの公式サイトとして案内されているDreamina(CapCutの画像・動画生成サービス)が入口になります(参考:Dreamina「Seedance 2.0」)。自社のシステムに組み込む場合は、BytePlusのModelArkからAPIで利用できます。ModelArkは米国では提供されていません(出典:BytePlus「Dreamina Seedance 2.0 Launches」)

  • ChatGPTの画像生成:本文で使っている「ChatGPT Image 2.0」は、2026年4月21日に公開されたChatGPT Images 2.0(APIのモデル名はgpt-image-2)です。2026年9月8日には後継のImages 2.5が公開され、APIではgpt-image-2.5-flareとgpt-image-2.5-sunburstの2種類が提供されています(出典:OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」、OpenAI API ドキュメント「GPT-Image-2.5 Flare」)。本文のプロンプトはImages 2.5でもそのまま試せますが、出力の細部は撮影時と変わる場合があります

上のスペック表は、撮影時に使った画面で表示されていた設定項目です。選べる長さ・解像度・アスペクト比は、同じSeedance 2.0でも利用するサービスやプランによって異なります。生成前に、自分が使う画面の選択肢を確認してください。

撮影中に分かった "本当の使い方" 3つの発見

動画でも触れていますが、実際に8分間まわしながら気づいた、テキストでは伝わりきらないリアルな知見を残します。

発見① 同じプロンプトでも毎回違う動きが出る

これがSeedanceの面白いところであり、扱いの難しいところでもあります。「こちらの画像の女性を自然に動かしてください」という同じプロンプトを3回投げても、出てくる動きは毎回違います。あるパターンは髪をかきあげ、あるパターンはボトルを傾け、あるパターンはほぼ静止して微笑むだけ。

三森のコツ:
ぼくは必ず480pで3パターン同時生成→ベスト1本を1080pで生成し直しという流れにしています。1パターンずつ生成して「これ違うな」とやり直すよりも、最初から3つ並べて選ぶ方が圧倒的に速い。Seedanceは4並列まで対応しているので、これを使い倒さないと損です。

発見② 「実在の人物を含む」スイッチは精度を一段引き上げる

設定エリアの「実在の人物を含む」というスイッチ、デフォルトはOFFですが、人物が映ったバナーを動かすときは必ずONにしてください。これをONにすると、表情・髪の動き・ボトルを持つ手の挙動が一気に自然になります。OFFのままだと、目線が泳いだり、髪が物理的にあり得ない動きをします。

発見③ プロンプトの「主語」を変えると動かす対象を狙える

「画像の女性を自然に動かしてください」と「全面の枠はちゃんと残した上で、背景の女性を大きく動かしてください」では、出てくる動画が全く違います。前者だとバナーのレイアウトごとぐにゃっと動くことがありますが、後者ではコピー文字とCTAボタンは固定したまま、人物だけを動かすことができます。広告クリエイティブとして使うなら間違いなく後者の書き方が正解です。

三森のコツ:
プロンプトに「枠はちゃんと残した上で」というフレーズを入れるだけで、商用利用に耐えるレイアウト維持率が体感3倍になります。覚えておいて損はないキーワードです。

実例:化粧品バナーを動画化する手順(全プロンプト公開)

ここからは動画で実演しているワークフローを、テキストで再現できる形に分解します。ROSE BEAUTY SERUMの動画バナーをゼロから作ります。

① ChatGPTでバナー画像を生成(プロンプト全文)

ChatGPT(Image 2.0モード)で以下のプロンプトを投げます。これは前回記事の「①モックアップ&広告バナー」プロンプトを化粧品向けにアレンジしたもの。

化粧品「ROSE BEAUTY SERUM」の広告バナーを作ってください。

【構図】:女性を画面中央にバストアップで主役配置、商品ボトルを顔の近くまたは手元に自然に添える
【キャッチコピー】:「朝のくすみ、0秒で消える。」を帯スペース内に大きく
【サブコピー】:「美容液1滴で、昨日までの肌にさよなら。」をキャッチコピーの下に
【ベネフィット】:「✓朝の時短ケア ✓1滴で十分 ✓無添加処方」を箇条書きで
【CTAボタン】:「今すぐ購入→」
【世界観】:朝の柔らかい自然光、白〜ピンクを基調とした清潔感のある背景、バラの花びらを控えめに配置
【スタイル】:写真のようにリアル、広告品質、枠内に人物・商品・文字がバランスよく収まった完成形
【アスペクト比】:1:1(Instagram用)

ChatGPTがこのプロンプトをいったん内部で再構築し、その通りの画像を生成してくれます。1回で完璧なものが出てくることはほぼないので、3〜5回まわして気に入った1枚を選びます。

② Seedance 2.0 に画像をアップロード

「SeaDance」と検索して公式サイトへ。左上の入力モード切り替えで「複数リファレンス」を選択。

参照画像エリアの「クリックして画像をアップロード」から、①で作った静止画をアップ。ファイル形式は png / jpg / jpeg / webp に対応、最大9枚まで読み込めます。

下の設定エリアで以下を選びます:

  • 解像度:480p(テスト時)/1080p(本番時)

  • アスペクト比:1:1 もしくは 4:3(Instagram用ならコレ)

  • 長さ:4〜5秒

  • 「実在の人物を含む」:ON

③ プロンプト「こちらの画像の女性を自然に動かしてください」

プロンプト欄に最初に入れるのはこの一文だけ。たった21文字。

プロンプト①:
こちらの画像の女性を自然に動かしてください

生成ボタンを押すと、混雑状況にもよりますが5分以上待ちます。Seedanceは需要が高いタイミングで「5分以上の待ち時間が予想されます」と表示されることが多いです。

④ 微調整プロンプト:枠を残して動きを大きく

①の動画を見て「動きがちょっと小さい」「文字がぶれた」と感じたら、プロンプトを微調整して再生成します。

プロンプト②:
全面の枠はちゃんと残した上で、背景の女性を大きく動かしてください

ぼくの実機検証では、このプロンプトに変えるだけで人物の動きが約2倍になり、なおかつコピー部分は静止する成功率が大幅に上がりました。

⑤ 3パターン並列生成して比較

Seedance最大の強みである「並列生成」を使います。タスク1・タスク2・タスク3を同時に走らせ、それぞれ微妙にプロンプトを変えます。

  • タスク1:こちらの画像の女性を自然に動かしてください(安全な基準パターン)

  • タスク2:背景の女性を大きく動かしてください(動き重視)

  • タスク3:女性が商品をゆっくり傾けながら微笑む(商品アピール強め)

5〜10分待つと3パターンが出揃うので、CTRが取れそうな1本を選んで採用します。

⑥ 完成動画をダウンロード

「ダウンロード」ボタンでmp4を取得。アスペクト比1:1ならInstagram/Threads/Facebookのフィード広告にそのまま使えますし、9:16で生成し直せばTikTok/Reels/YouTube Shortsにも使えます。

三森のコツ:
1本作ったらChatGPTに戻って色違い・季節違い・モデル違いのバナー静止画を5枚作り、Seedanceにかけて5本分の動画にするのがおすすめ。Meta広告のクリエイティブテストは「素材数」が勝負なので、AIで一気に作って同時運用するのが最も費用対効果が高いです。

⑦ 人物入りの動くバナー用プロンプトシート(コピペ用)

②〜⑤の検証で効いたのは、「何を動かすか」「何を固定するか」「どのくらい動かすか」をはっきり書くことでした。これを毎回同じ順番で書けるように、空欄を埋めるだけのシートにしました。3並列で比べるときは、【動き】の行だけを変えた3本を同時に流すと、どの指示が効いたのかを見分けやすくなります。

【参照画像】1枚目=ChatGPTで作った完成バナー(1:1)
【固定するもの】キャッチコピー、サブコピー、CTAボタン、商品ロゴの位置と形。文字は1フレームも動かさない
【動かす対象】画面中央の女性(___)
【動き】(例)ボトルを胸の高さまでゆっくり持ち上げ、カメラに向かって軽く微笑む
【動きの大きさ・速さ】小さく/ゆっくり(最初の1秒で動き始める)
【カメラ】固定(ズーム・パンなし)
【背景】光の粒がわずかに揺れる程度。背景の花びらは静止
【最後のコマ】参照画像とほぼ同じ構図・表情で止まる
【音声】なし(BGM・効果音・話し声を入れない)
【尺・比率】_秒/1:1
  • 【最後のコマ】を書いておくと、ループ再生したときに切れ目が目立ちにくくなり、静止画バナーと同じ見え方で終わらせられます

  • 【音声】の行は、Seedance 2.0が音声付きで生成できるモデルであるため入れています。SNSのフィードでは音が出ない状態で再生されることも多いので、音に頼らない動きにしておき、音を付けるかどうかは入稿先ごとに決めます

  • 9:16の縦型に作り直すときは、静止画の段階で9:16のバナーをChatGPTに作らせてから参照し直します。1:1の画像を参照したまま比率だけを変えると、上下の余白をAIが描き足すため、コピーの位置が崩れやすくなります

動きの型の選び方や、GIF・MP4などファイル形式ごとの入稿条件は、姉妹記事のAI不動産バナーの作り方(動くバナー編)で媒体の公式ヘルプをもとに整理しています。

Seedance vs Veo / Sora|AI動画ツール比較

「Seedanceだけ知ってればいい?」とよく聞かれるので、2026年5月時点での主要3ツールを比較してみます。

Seedance 2.0

  • 提供元:ByteDance Seed

  • 日本語プロンプト:◎(自然)

  • 画像→動画:◎(最大9枚参照)

  • 音声付き出力:◎

  • 最大尺:15秒(公式発表)

  • 並列生成:◎(4同時)

  • バナー動画適性:◎(短尺・量産向き)

  • 注意点:参照素材の権利確認は利用者責任

Google Veo 3

  • 提供元:Google DeepMind

  • 日本語プロンプト:◎

  • 画像→動画:○

  • 音声付き出力:◎

  • 最大尺:8秒/解像度720p・1080p・4K(Veo 3.1)

  • 注意点:著作権ガード厳しめ

OpenAI Sora

  • 提供元:OpenAI

  • 日本語プロンプト:○(やや英語有利)

  • 音声付き出力:△(試験)

  • 最大尺:20秒/解像度1080p

  • 適性:長尺ストーリー動画向き(ただしSoraのWeb版とアプリは2026年4月26日に提供終了、APIも2026年9月24日に終了と案内されています)

三森の選び方:
・広告バナー量産(4〜5秒×大量) → Seedance 2.0
・LP冒頭の長尺ストーリー動画(8〜20秒) → Veo 3.1(Soraは提供終了)
・既存スタジオ素材の修正・差分作成 → Veo 3

ちなみに動画内でも触れていますが、Seedanceは他社IPを含む画像も参照素材として読み込めてしまう仕様になっており、ここは使う側の責任が問われる部分です。アニメ・芸能人・他社ロゴなどを参照素材にすると規約違反になります。商用利用するなら、必ずAI生成のオリジナル画像か自社撮影素材を使ってください。

人物や化粧品を動かす前に確認する3つのこと

動くバナーは、静止画よりも「人がそこにいる感じ」や「変化していく様子」が強く伝わります。そのぶん、静止画では問題にならなかった点が問題になることがあります。この記事の作例(人物+化粧品)に近い広告を作る場合は、次の3点を先に確認してください。

1. 写実的な人物の画像は、サービス側で生成が止められることがある

BytePlusは、Seedance 2.0の提供にあたり、実在の人物の顔が含まれる画像や動画から動画を作る機能を技術的に制限していると説明しています。なりすましや肖像の無断利用を防ぐためで、特定の人物を使いたい企業向けには、本人確認と肖像利用の許諾をModelArkのコンソールで済ませる手続きと、1万点以上の仮想人物素材が用意されています(出典:BytePlus「Dreamina Seedance 2.0 Launches」)。

AIで作った架空の人物の画像でも、写実的であれば実在の人物と区別されずに止められる場合があります。人物入りの画像で生成できないときの選択肢は、次の3つです。

  • 人物を入れず、商品と背景だけを動かす(ボトルの反射、背景の光、花びらの揺れなど)

  • 参照画像を使わず、テキストから動画を作る方法で人物を描写し、コピーは動画編集ソフトで後から重ねる

  • 利用するサービスが用意している仮想人物の素材や、許諾を得た人物の認証手続きを使う

社員やモデルの実写写真を動かす場合は、技術的に生成できるかどうかとは別に、本人から「AIで動かして広告に使う」ことまで含めた許諾を取っておく必要があります。

2. 生成した動画には、AI生成であることを示す情報が付くことがある

BytePlusは、Seedanceで生成した動画に目に見える透かし(ウォーターマーク)を入れる仕組みと、AI生成物であることを他のサービスが識別できるC2PAのコンテンツ認証情報を導入していると説明しています(出典:同上)。Googleの動画生成モデルVeoで作った動画にも、SynthIDという識別用の透かしが埋め込まれます(出典:Gemini API ドキュメント「Veo 3.1」)。透かしを消す加工はせず、広告媒体ごとのAI生成コンテンツの扱いを入稿前に確認してください。

3. 化粧品・健康関連の広告は「動き」も表現として見られる

化粧品の広告は医薬品医療機器等法の広告規制の対象です。厚生労働省の「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について」では、図面や写真などによる表現について、使用前・使用後にかかわらず、効果が出るまでの時間や効果の持続時間を保証するような表現は認められないとしています。また、「すぐ効く」のような効き目の現れ方の表現も原則として認められません(出典:厚生労働省 薬生監麻発0929第5号(平成29年9月29日))。

動画では、肌の色味が数秒で明るくなっていく、といった「変化の様子」がそのまま効果の出る速さを連想させる表現になり得ます。この記事のキャッチコピーとプロンプトは、ワークフローを説明するための作例です。実際の化粧品・健康食品の広告に使う場合は、コピーと動きの両方を、自社の薬事担当者や専門家に確認してから入稿してください。

AI生成物の権利の扱いが心配になるのは珍しいことではありません。株式会社スリスタの調査で、業務AIの事故・ヒヤリハットを経験した51名に内容を尋ねたところ、「著作権・引用ルールに抵触する可能性のある出力をしてしまった」が21.6%(11名)でした。出典:株式会社スリスタ『企業の生成AI活用実態調査2026』(n=400)(業務AI事故・ヒヤリハット実態2026)。画像の権利面の確認項目と社内チェックの流れは、AI生成バナーの著作権チェックにまとめています。

BtoBマーケで「動くバナー」を活かす3つのシーン

実際にBtoB中小企業のマーケ施策に落とすと、動くバナーは以下の3シーンで威力を発揮します。

シーン1:Meta広告/TikTok広告のA/Bテスト

スリスタのPR-01独自調査では、全国の会社員400名のうち38.2%が業務で生成AIを利用していました(詳細はPR-01)。次のステップが「動くバナー」です。

具体的にはChatGPT Image 2.0で5パターンの静止画バナーを作り、Seedanceで5本の動画化を行うと、Meta広告マネージャに10本のクリエイティブを投入できます。これだけあれば1〜2週間でCTRと CVRの勝ちパターンが見えてきます。詳しい広告運用の考え方は広告バナーをAIで作成する記事も参考にしてください。

シーン2:LPファーストビューに動画を仕込む

LP(ランディングページ)の最初の3秒で離脱率は決まります。ここに4秒のループ動画を仕込むと、平均滞在時間が伸びやすくなる傾向があります。

たとえばホワイトペーパーダウンロード型のLPなら、白衣の女性が資料を手渡すSeedance動画をファーストビューに入れる施策が試せます。実装は <video autoplay muted loop playsinline> の一行だけ、容量も480p版なら1MB以下に収まるので、LP表示速度を落とさずに導入できるのが大きな利点です(実装例はホワイトペーパー+アポイント取得で詳しく扱っています)。AB前後の数値比較もしっかり取ってから本番反映するのがおすすめです。

シーン3:メルマガ・LINE配信用のGIFバナー

意外と効くのがメルマガとLINE公式アカウントの配信用GIF。Seedanceで作った4秒mp4を ezgif や ffmpeg で2〜3MBのGIFに変換するだけで、配信文の中で動くバナーになります。

ぼく自身がドヤマーケのメルマガで継続運用している感触としても、配信開封後の「動くバナータップ→記事誘導→問い合わせ」という導線は、静止画バナーよりタップ率が上がりやすい印象があります。動画の動きが視線を止めてくれるため、特に文字情報が多くなりがちなBtoBの配信文と相性が良いです。CTR(クリックスルー率)を底上げする施策として、すぐ試せる打ち手としておすすめです。

三森のコツ:
AI動画は1本完成させたら、Instagram用1:1/TikTok用9:16/LP用16:9 の3アスペクト比で量産しておきます。Seedanceならアスペクト比だけ変えて再生成できるので、5分の手間で配布チャネルが3倍に増えます。

業種を変えた実例として、不動産の物件バナーを同じ考え方で動かした動画も公開しています。人物を入れずに、空や木々など背景だけを動かす作り方なので、上で触れた人物画像の制限を避けたい場合の参考になります。

4秒の動くバナーから15秒の商品CMへ広げる

動くバナーで手応えがあった商品は、同じ素材で15秒前後の短い商品CMに広げられます。Seedance 2.0は1回の生成で最大15秒まで作れるため、4〜5秒のバナーと同じ参照画像・同じ世界観のまま、カットをいくつかつないだ動画を1回で作れます。

手順はバナーのときとほとんど変わりません。違うのは、静止画を「1枚の完成バナー」ではなく「複数のカットを並べた絵コンテ」としてChatGPTに作らせる点です。動画内の文字はAIが崩しやすいため、商品名やコピーは動画に直接描かせず、編集ソフトで後から重ねるほうが仕上がりが安定します。

ChatGPTの画像生成で作った素材から、AIだけでスニーカーの商品CMを作った工程は、次の動画ですべて公開しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. Seedance 2.0は無料で使えますか?

無料枠はありますが、本格的に使うなら有料プランが必要です。混雑時は無料・有料を問わず生成に5分以上かかることがあります。料金は利用するサービス(Dreamina、API経由のBytePlus ModelArkなど)ごとに異なるため、契約前に各サービスの料金ページで1本あたりの消費量を確認してください。

Q2. 商用利用は可能ですか?

商用利用の可否と条件は、利用するサービスの利用規約で確認してください。ただし著作権のあるキャラクター(アニメ・芸能人)を参照素材にすると規約違反になるので、必ずAI生成のオリジナル画像か自社撮影素材を使ってください。

Q3. 縦動画(9:16)も作れますか?

はい。アスペクト比設定で「9:16」を選べばTikTok/Reels/YouTube Shorts用の縦動画になります。選べる解像度は利用するサービスによって異なります。

Q4. 何秒の動画まで作れますか?

Seedance 2.0は1回の生成で4〜15秒です(ByteDance Seedの公式発表)。後継のSeedance 2.5は1回30秒まで生成できると発表されています。長い動画を作りたい場合は、複数回生成して動画編集ソフト(CapCut/DaVinci Resolve)で繋ぐのが一般的です。

Q5. プロンプトのコツはありますか?

3つあります。①主語を明確に(「女性を」「商品を」「背景を」のどれを動かすかを書く)、②動きの大きさを指定(「自然に」「大きく」「ゆっくり」)、③固定したいものを明示(「枠はちゃんと残した上で」「コピーは動かさず」など)。この3点をプロンプトに入れるだけで、生成精度が格段に上がります。

Q6. 記事内の「ChatGPT Image 2.0」は、今はどのモデルを使えばよいですか?

2026年9月8日に後継のChatGPT Images 2.5が公開され、ChatGPTの画像生成は順次こちらに切り替わっています(出典:OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」)。ChatGPTの画面で特別な設定をしなくても使えるため、本文のプロンプトはそのまま試せます。APIから使う場合はgpt-image-2.5-flareなどのモデル名を指定します。

Q7. Soraはまだ使えますか?

OpenAIのヘルプによると、SoraのWeb版とアプリは2026年4月26日に提供を終了し、APIも2026年9月24日に終了すると案内されています(出典:OpenAI ヘルプ「What to know about the Sora discontinuation」)。本文の比較はSoraが提供されていた2026年5月時点のものです。8秒前後の動画を作るならVeo 3.1が候補になります。

Q8. 人物の写った画像を読み込むとエラーになるのはなぜですか?

なりすましや肖像の無断利用を防ぐため、提供元が写実的な人物を含む画像からの動画生成を制限しているためです。人物を入れずに商品と背景だけを動かすか、テキストから動画を作る方法で人物を描写してください。詳しくは「人物や化粧品を動かす前に確認する3つのこと」で説明しています。

まとめ|AIで「動かせる人」が次の標準になる

最後にもう一度、本日のまとめです。

本日のまとめ
① ChatGPTで コピー・プロンプト・画像 の作成
↓
② 作成した画像を SeaDance に読み込む
↓
③ SeaDance で指示を出してあげる

このたった3ステップで、外注すれば1本5〜10万円の動画広告が、自分の手元で20分・実質コスト数百円で作れます。

スリスタの独自調査(2026年・n=400)では、業務で生成AIを利用している会社員は38.2%でした。一方で、本記事のテーマであるAI動画生成は、テキスト生成AIに比べてまだ運用ノウハウが流通しておらず、「実機で完成品まで作ったことがある人」はかなり少ない領域です。今日この記事を最後まで読んで、化粧品バナーの実例とプロンプトを手に入れたあなたは、すでに「言われた通りに動かせば1本作れる位置」にいます。あとはSeedance公式サイトを開いて、1本目を作るだけです。

ちなみにぼくのYouTubeチャンネル「ドヤマーケAI」では、今回のSeedance以外にもVeo・Sora・Runway・Lumaなどの実機検証動画を毎週公開しています。チャンネル登録(YouTube)して気軽に通知をオンにしておいてください。

ドヤマーケのバナー・動画広告制作支援
「Seedanceは面白そうだけど、自社で運用する時間が無い」「広告クリエイティブ全体をAI内製化したい」という方は、ドヤマーケの広告クリエイティブ支援サービスへお気軽にご相談ください。月10万円〜・初回相談は無料です。

著者・運営元情報

監修・実演:三森(みつもり)
株式会社スリスタ代表取締役/ドヤマーケ運営。YouTubeチャンネル「【ドヤマーケAI】ミツモリ」運営。AI×広告運用×SEOの実務検証コンテンツを毎週発信。BtoB中小企業へのAIマーケ支援実績多数。

運営:株式会社スリスタ
ドヤマーケはBtoB中小企業向けのマーケ実践メディア。AIツール・広告運用・SEO/LLMO・ホワイトペーパー制作などを実機検証ベースで解説。

参照動画:
chatgpt image2とseedanceを組み合わせて動くバナーを作る方法(YouTube)

出典・引用について

本記事内の独自調査データは、株式会社スリスタが2026年に実施した職場の生成AI利用実態調査(n=400)から引用しています。

PR TIMES プレスリリース配信元: 株式会社スリスタ

関連調査リポート:

関連ドヤマーケ記事:

本記事の内容は2026年5月時点の情報に基づきます。AIツールの仕様は頻繁にアップデートされるため、最新の仕様は各サービスの公式ページをご確認ください。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

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BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
ウェビナー・登壇実績
CarryMe主催ウェビナー
URL:https://carryme.jp/webinar58_20251126_ntt_webinar
絶対に失敗しないためのタクシー広告しくじり発表会
PR TIMES掲載イベント
URL:https://carryme.jp/agent/seminar-event/webinar23_20240417_taxi_ads_webinar/