BtoBマーケ支援

BtoBマーケティングの外注費用|施策別の内訳と見積比較の方法

BtoBマーケティングの外注費用は、同じ依頼範囲で総額を比べる

BtoBマーケティングの外注費用を判断するには、施策名だけでなく「誰が、何を、どこまで担当するか」を揃える必要があります。同じSEO支援でも、助言だけの契約と、調査・記事制作・サイト修正・効果測定まで含む契約では比較する作業量が異なります。月額料金に広告費・ツール費・制作費が含まれるかを確認し、検討期間全体の費用で比べましょう。

この記事では、出典や業務範囲が揃わない金額を一律の市場相場として扱わず、施策別の費用内訳、契約方式、見積依頼のテンプレート、総額の計算例を紹介します。金額の計算例は実在する会社の料金ではなく、編集部が作成した架空例です。

最終更新:2026年9月9日|施策別の比較条件・6ヶ月総額の計算例・AI制作の確認工程を整理

最初に決める5項目:相場を調べる前の準備

  1. 目的:問い合わせを増やす、商談化を改善するなど、解決したい課題を決める。

  2. 現状:対象サイト、流入経路、問い合わせ・商談の定義と計測期間を整理する。

  3. 依頼範囲:戦略、制作、実装、運用、分析のうち社内でできる作業を分ける。

  4. 量と品質:制作本数、ページ数、取材・監修、修正回数、公開前の承認担当を決める。

  5. 期間と予算:開始希望日、比較する月数、初期費用を含む総額の上限を決める。

従業員数だけで適正予算は決まりません。売上規模、商材単価、商談期間、既存の顧客基盤、社内の実行体制も確認します。「月額が安いか」より、目的に必要な作業が含まれ、社内でも継続して運用できるかを先に見ます。

施策別:BtoBマーケティング外注費用の内訳と比較条件

下表は金額相場ではなく、見積もりの条件を揃えるための一覧です。月額契約・単発制作・媒体への広告費を混ぜず、別料金になる作業を確認してください。

施策

主な費用の内訳

同じ条件に揃える項目・追加費用の確認

SEOコンサルティング

現状調査、検索語調査、改善提案、定例報告

対象サイト・ページ数、技術調査、実装・記事制作の有無、報告頻度

記事制作・コンテンツ運用

企画、構成、執筆、編集、監修、入稿

本数、取材、図解、専門監修、出典確認、CMS入稿、公開後修正

リスティング広告運用

媒体費、初期設定、運用手数料、広告制作

固定費・料率・最低手数料の関係、対象媒体、LP修正、計測設定

SNS運用

投稿企画、原稿・画像制作、投稿、分析

媒体数、投稿本数、動画、コメント対応、広告配信費の扱い

MA導入・運用

ライセンス、初期設計、データ連携、運用支援

連絡先・利用者・配信量の上限、既存データ整理、CRM連携、教育

メールマーケティング

配信ツール、原稿・テンプレート制作、設定、分析

配信回数、対象人数、セグメント、停止対応、配信結果の確認

ホワイトペーパー制作

企画、原稿、図表、デザイン、確認

ページ数、調査・取材、修正回数、編集可能データ、配布ページ

導入事例記事・動画

取材設計、取材・撮影、執筆・編集、掲載確認

取材人数、撮影場所、尺、字幕、交通費、顧客側の確認工程

ウェビナー支援

企画、登壇調整、集客、配信、事後対応

集客広告費、配信環境、録画編集、参加者対応、営業への引き継ぎ

Webサイト制作・改善

要件整理、設計、デザイン、実装、検証

ページ・テンプレート数、CMS、移行、フォーム、計測、公開後保守

戦略コンサルティング

調査、課題整理、計画策定、意思決定支援

調査対象、会議回数、納品物、実行計画、制作や運用の担当範囲

複数施策をまとめた支援

全体管理、各施策の制作・運用、分析

施策ごとの本数・作業量、担当者の稼働、媒体・ツール費、追加依頼

個別の工程は、SEOコンサルティングの依頼範囲、SEO記事の外注ガイド、ホワイトペーパー制作、導入事例の作り方も参考にしてください。

広告費と運用手数料を二重計上しない

「広告費の一定割合」「固定料金」「最低手数料」などの課金方法は、契約ごとに確認します。固定料金と料率が加算されるのか、どちらか高い方が適用されるのかで総額が変わります。媒体に支払う広告費が見積額に含まれるか、請求書ではどの項目になるかも確認してください。

記事・資料制作は文字数だけで比較しない

取材、独自データ、専門家の確認、図解、事実確認、入稿まで含むかを揃えます。価格だけで検索順位や品質は判断できません。見本を見ながら、出典の示し方、自社情報の反映、修正時の対応など、納品時に確認する基準を具体化しましょう。

MA・Web制作は導入後の運用費を見落とさない

初期構築後にも、ライセンス、保守、配信・保存容量、連携、社内教育、更新作業の費用が発生する場合があります。契約終了後に自社で管理できるか、管理権限や編集データをどう引き継ぐかも確認します。

4つの料金体系:何に対して費用を払うか

契約方式

比較する対象

依頼前に確認すること

月額顧問・助言

定例会、相談、調査・提案の範囲

実行担当は誰か、相談回数、回答方法、資料作成の範囲

月額の実行支援

継続する制作・運用・改善作業

毎月の成果物・作業量、担当体制、追加作業の扱い

プロジェクト・制作単位

期間と完成条件を定めた成果物

納品形式、検収・修正工程、素材準備、変更時の費用

スポット・時間単位

個別の相談や専門作業

事前準備・事後資料を含むか、延長料金、相談後の実行担当

成果報酬を組み合わせる場合は、「成果」の定義、重複・対象外の扱い、計測方法、対象期間、費用の上限を確認します。資料ダウンロード、条件を満たす問い合わせ、商談、受注は別の指標です。受注は営業対応など外注先だけで制御できない要因もあるため、誰がどの工程を担うかと合わせて設計します。

6ヶ月総額の見積比較例:初期費用・広告費・ツール費を含める

以下は編集部が作成した架空の計算例です。実際の料金や市場相場を示すものではありません。すべて税抜で、制作範囲・修正条件・ツールの機能と利用人数・使用量が同じと仮定します。広告運用手数料は両案とも月額支援費に含み、6ヶ月終了時の解約金は発生しない前提です。

比較項目

A案

B案

初期費用

10万円

0円

月額支援費×6ヶ月

20万円×6=120万円

23万円×6=138万円

広告費×6ヶ月

30万円×6=180万円

30万円×6=180万円

ツール費×6ヶ月

1万円×6=6万円

月額支援費に含む

6ヶ月総額(税抜)

316万円

318万円

A案は10+120+180+6=316万円、B案は0+138+180=318万円です。この条件ではA案が2万円安い計算です。ただし、社内の素材準備・確認にかかる人件費と追加制作費は含んでいません。実際の比較ではこれらを別途加算し、成果物の量・品質基準・担当者の体制も揃えて判断します。

比較期間の総額=初期費用+月額支援費×月数+広告費+ツール費+追加制作費+社内対応コスト。見積もりに含まれる費用を重ねて加算しないようにしてください。税込・税抜を統一し、契約期間が違う場合も同じ月数に揃えます。

内製・外注・AI活用は、工程ごとに分担する

AIは内製や外注と排他的な選択肢ではありません。社内担当者も外注先もAIを利用できます。調査、下書き、編集、公開判断を分け、各工程で必要な専門性と確認体制を考えましょう。

工程

社内で決める・確認すること

外注・AIを検討する際の条件

目的・顧客理解

事業方針、顧客の課題、商材の事実

外部の調査や整理を使っても、最終的な方針は社内で承認

企画・構成

対象読者、伝える内容、独自情報

案を複数検討し、資料・取材・出典との整合を確認

文章・画像の制作

利用できる素材、事実、ブランドの表記

生成・制作後の確認と修正に必要な時間も見積もる

実装・配信

公開権限、承認手順、予算上限

フォーム・リンク・表示・計測を公開前後に検証

分析・改善

指標の定義、計測期間、次の意思決定

数値の報告だけでなく、仮説・実施内容・結果を記録

内製費用には担当者の作業時間だけでなく、教育、確認、ツール、素材の費用も含めます。外注費用には社内からの情報提供や承認の工数を、AI利用には入力準備・事実確認・編集・再生成・入稿の工数を加算します。AIの出力を、そのまま公開できる完成品と同じ条件で比較しないことが大切です。

予算が足りないときは、品質条件を残して範囲を絞る

  1. 解決したい課題と評価指標を決める。

  2. 対象商材・顧客層・チャネルを絞る。

  3. 制作本数や対象ページ数を調整する。

  4. 素材準備、取材調整、入稿など社内で担当できる作業を分ける。

  5. 小さな範囲で検証し、継続・拡大の条件を決める。

安くするために出典確認や承認工程を曖昧にするのではなく、同じ品質基準で制作量や対応範囲を調整します。新しい施策を追加する前に、既存の資料・記事・顧客情報を再利用できるかも確認してください。

費用対効果を判断するKPIと評価期間

公開本数、アクセス、問い合わせ、商談、受注を分けて記録します。制作物の納品は作業の完了を示しますが、事業成果の達成を意味するわけではありません。

確認する段階

指標の例

定義の注意点

制作・運用

公開本数、実装完了、配信数

完成条件と公開・配信の実施日を残す

流入

検索表示、クリック、対象ページの訪問

ページ・検索語・流入経路と計測期間を揃える

問い合わせ

フォーム送信、条件を満たすリード

資料閲覧と送信を区別し、重複・対象外の扱いを決める

商談

商談数、リードからの商談化率

商談の条件、分母のリード、営業対応の期間を揃える

受注

受注数、受注額、獲得費用

未決案件を含む集団と完了済み集団を混ぜない

リード獲得単価を比べる場合は「対象費用÷対象リード数」とし、広告費だけか、運用費・制作費を含むかを明記します。分母がゼロなら単価を算出せず、費用と件数を別々に示します。商談までの期間が長い場合は、集計を締めた時点で未決の案件数も残します。

順位や受注が一定期間で必ず上がると決めつけず、作業の進捗と成果の評価を分けます。施策前後の比較では季節性、広告予算、対象ページ、計測設定などの変化も確認し、増減だけで施策の効果と断定しないようにします。

そのまま使える見積依頼テンプレート

次の項目を揃えて候補先へ共有すると、提案と金額を比較しやすくなります。決まっていない項目は「未定」と記載し、決定に必要な調査や相談を依頼範囲に含めるか確認します。

【目的・課題】
対象商材/顧客層:
現状と改善したい指標:
対象サイト・ページ:

【依頼範囲】
施策と成果物:
本数・ページ数・配信回数:
調査・取材・監修・図解・入稿の必要範囲:
社内が担当する作業と承認者:
品質の確認基準・参考例:

【期間と費用】
開始希望日/比較する期間:
初期費用を含む予算上限:
広告費・ツール費は別枠か:
修正回数/追加作業の費用:
見積もりは税込・税抜を明示:

【運用・引き継ぎ】
定例報告の内容と頻度:
担当体制・連絡方法:
管理権限・編集可能データ・マニュアルの引き継ぎ:
終了時の手続きと費用:

外注先を比較するチェックリスト

  • 近い商材・顧客層の支援事例について、担当範囲と測定条件を説明できるか。

  • 実際の担当者と確認・修正を行う体制が分かるか。

  • 提案が自社の課題と現状データに対応しているか。

  • 助言だけか、制作・実装・運用まで含むかが明確か。

  • 毎月の作業量、成果物、追加費用の条件を比較できるか。

  • 目標と、その結果を測る方法・期間を共有できるか。

  • 外部ツールやAIを利用する場合の入力情報・確認工程を説明できるか。

  • アカウント、元データ、レポート、マニュアルをどう管理・引き継ぐかが明確か。

相見積もりの件数だけを増やすより、条件を揃えた候補先について、見本・担当体制・提案内容を確認しましょう。会社選びの比較軸はBtoBマーケティング支援会社の比較記事でも紹介しています。

制作業務の内製化を試すなら:おすすめのドヤマーケAI

外注費を比較する前に、記事や広告画像のどの工程を社内で担当できるか、小さな制作単位で確認する方法があります。ツール利用料に加えて、情報収集・確認・修正・公開作業の社内工数も記録してください。

記事の構成と本文の下書き:ドヤ記事作成

ドヤ記事作成の機能と画面を紹介するサービス画像

キーワード・読者・参考URLから検索意図を整理し、構成と本文の作成、公開前の自動監査を支援します。記事の下書きを内製化したい場合におすすめです。自動監査後も、事実・出典・自社独自の情報を担当者が確認して公開します。

ドヤ記事作成の機能・料金・利用枠を確認する

広告画像の制作案を作る:ドヤ広告画像AI

ドヤ広告画像AIの機能と画面を紹介するサービス画像

サービスURLをもとに広告画像を作成し、媒体別のサイズに合わせた生成や、描かれた文字の検査・再生成を支援します。複数の広告案を社内で検討したい場合におすすめです。配信前に訴求内容・数値・ロゴ・掲載先の規定を確認してください。

ドヤ広告画像AIの機能・料金・利用枠を確認する

よくある質問

外注費用の相場を知りたいとき、最初に何をすればよいですか?

施策、成果物の量、制作・運用範囲、比較期間を決めて見積もりを依頼します。参考料金を見る際も、掲載日、税の扱い、初期費用、含まれる作業、最低契約期間を確認してください。条件が違う金額を平均しても、自社の依頼に合う予算とは限りません。

広告費やツール費は外注費に含まれますか?

契約によります。支援費に含む場合と、別途請求・自社直接契約の場合があります。運用手数料、媒体費、ライセンス、追加制作費を分けて確認し、総額計算で二重に足さないようにします。

AIを使えば外注コストは必ず下がりますか?

一律には判断できません。同じ成果物と品質基準で、AI利用料に資料準備・事実確認・編集・公開までの工数を加算して比べます。少数の制作物を試し、社内で担当できる工程を見極めてから外注範囲を決めます。

SEOや受注の成果保証は判断材料になりますか?

保証という言葉だけで判断せず、対象指標、計測条件、対象外のケース、未達時の対応を確認します。検索順位は外注先だけで決められず、受注には営業対応や商材なども影響します。約束する作業と目標とする結果を区別してください。

最低予算や売上に対する適正な割合はありますか?

目的、商材、既存の集客基盤、必要な作業量で変わります。まず社内で対応できない工程を特定し、検証できる範囲に絞って見積もります。売上比率や従業員数だけで決めず、継続できる資金と社内工数を含めて判断します。

外注先の変更に備えて何を確認しますか?

アカウントの管理権限、編集可能データ、計測定義、レポート、作業記録、マニュアルを確認します。終了時に誰が何をいつ引き継ぐか、引き継ぎ作業に別料金がかかるかも事前に共有しましょう。

外注範囲と予算を整理したい方へ:無料相談

依頼する施策や内製との分担を整理したい方は、ドヤマーケの無料相談をご利用ください。検討中の施策、社内で対応できる作業、予算と開始希望時期を整理しておくと、相談したい点を伝えやすくなります。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
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