BtoBマーケ支援
BtoBマーケティング支援会社おすすめ23社比較|費用・得意分野・選び方を解説

BtoBマーケティング支援会社を選ぶポイント
BtoBマーケティング支援会社を選ぶときは、まず「戦略を決めたい」「施策を実行したい」「ツールを導入・運用したい」のどこを任せるかを整理します。本記事では23社の支援領域を比較し、担当体制・実績の条件・納品範囲を確認する方法を紹介します。料金はツール利用料とコンサルティング・制作・運用代行料を分け、同じ期間と作業範囲の総額で比較してください。掲載順は成果や品質のランキングではありません。末尾の見積依頼テンプレートで、各社に共通条件を伝えられます。
目的から依頼範囲を絞る
以下は編集部による整理です。会社の分類だけで選ばず、解決したい課題に対して、委託する作業と自社が担う判断を分けて確認してください。
課題 | 依頼する作業 | 候補へ確認する納品物 | 社内に残す仕事 |
|---|---|---|---|
対象顧客や優先施策が定まらない | 顧客・商談情報の整理、対象顧客の仮説、施策の優先順位付け | 根拠と仮説を分けた分析資料、実行計画、判断に必要な追加調査 | 顧客情報の提供、提供価値と予算の決定、優先順位の承認 |
記事や資料を継続して制作できない | 企画、取材、執筆、編集、デザイン、入稿の必要工程 | 企画・構成案、原稿、出典、編集可能な元データ、入稿範囲 | 専門情報の提供、取材調整、商品情報・表現の確認、公開判断 |
広告から有効な問い合わせにつながらない | 計測状況の確認、配信設計、広告制作、LP改善、運用 | 配信・計測設計、広告素材、改善案、変更履歴と評価レポート | 予算承認、有効な問い合わせの定義、商談結果の共有 |
獲得したリードへの対応が続かない | 対象の分類、メール・営業接点の設計、引き渡し手順の整備 | 対応シナリオ、配信原稿、営業への引き渡し条件、運用手順書 | 顧客への約束や対応方針の決定、商談対応、失注理由の記録 |
施策の成果を比較できない | 指標定義、計測の点検、集計方法の整理、評価会議の支援 | 指標定義書、データ取得元と集計条件、計測仕様、評価資料 | 業務上の成果定義、データ提供・権限承認、継続や中止の判断 |
「社内に残す仕事」は主に意思決定と情報提供です。実作業を追加で委託する場合も、承認者と責任範囲を決めます。候補各社には、対応できる工程・対象外・追加費用を同じ条件で回答してもらいましょう。
BtoBマーケティング支援会社おすすめ23社【比較一覧】
BtoBマーケティング支援を提供する代表的な23社を比較表にまとめました。
比較表
会社名 | 得意分野 | 主な支援内容 |
|---|---|---|
株式会社才流(SAIRU) | 戦略設計・メソッド提供 | 戦略立案、施策設計、内製化支援 |
株式会社WACUL | 戦略・データ活用・実行支援 | DX戦略、UX・GA4分析、SEO・AIO、制作、MA・SFA・CRM、広告 |
株式会社ベーシック | コンテンツマーケティング | ferret One提供、コンテンツ制作、サイト運用 |
ナイル株式会社 | SEO戦略・改善提案・内製化 | SEOコンサルティング、改善提案、内製化支援 関連用語:SEOコンサル |
株式会社ガイアックス | SNS運用・戦略・内製化 | SNS運用、リサーチ、戦略設計、効果検証、クリエイティブ、運用ルール |
SATORI株式会社 | MA運用 | MAツール提供、運用支援、シナリオ設計 |
株式会社イノーバ | 戦略・コンテンツ・営業支援 | 戦略伴走、リード獲得コンテンツ、商談獲得営業、Web制作保守、AI検索支援 |
株式会社リーディング・ソリューション | 戦略・組織・データ活用 | 戦略策定、組織構築・研修、SEO・CVR・MA・広告、BtoBサイト・LP |
株式会社GIG | Web制作・マーケティング | Web制作、コンテンツ、サービス開発、コンサルティング |
アイティメディア株式会社 | メディア・調査・リード獲得 | 記事広告、メルマガ・バナー広告、BtoBリサーチ、Webセミナー・海外プロモーション |
株式会社シャノン | MA・イベント管理 | MAツール提供、イベント管理、運用支援 |
株式会社マーケットワン・ジャパン | ABM・営業DX・デジタル運用 関連用語:ABM | ABM、デマンドセンター、グローバル支援、テレサービス |
株式会社PLAN-B | SEO・広告 | SEOコンサルティング、広告運用、サイト制作 |
株式会社ウィルゲート | SEO・コンテンツ | SEOコンサルティング、記事制作代行 |
株式会社メディックス | BtoBデジタルマーケティング | MA、広告、サイト、SEO、GA4、CRM |
テクロ株式会社 | リード獲得・AI検索・導入活用支援 関連用語:オウンドメディア | LLMO・AIO、リード獲得、HubSpot導入活用、eラーニング |
株式会社THE MOLTS | 施策・組織・データ活用 | コンテンツ、MA・メール、広告、SEO、組織開発、データ基盤 |
株式会社キーワードマーケティング | 広告運用・コンサル・内製化 | 検索・SNS・ディスプレイ・動画広告、コミュニケーション戦略、SNS運用 |
株式会社ユニアド | 広告運用・内製化支援 | 検索・SNS広告代行、インハウス支援、広告コンサルティング |
株式会社EXIDEA | 調査・戦略・制作実行 | カテゴリーデザイン、動画、サイト、UI/UX、広告バナー |
フリーコンサル株式会社 | DX・AI実装 | DX戦略、AI導入、新規事業開発、BPR |
株式会社unname | BtoBマーケティング全般 | 戦略立案、施策設計、実行支援 |
バズ部(株式会社ルーシー) | コンテンツマーケティング | 戦略設計、SEO・コンテンツ制作、オウンドメディア運用 |
各社詳細紹介
1. 株式会社才流(SAIRU)
BtoBマーケティングの戦略設計に特化したコンサルティング会社です。「メソッドカンパニー」を標榜し、体系化されたフレームワークとノウハウを提供します。
得意なBtoBマーケ領域は、マーケティング戦略立案、営業プロセス設計、新規事業のGo-to-Market戦略です。自社メディアでの情報発信も活発で、BtoBマーケティングの最新トレンドや実践的なノウハウを公開しています。
戦略から実行までを見据えた支援を求める中堅〜大企業、社内にマーケティングの型を構築したい企業に適しています。
2. 株式会社WACUL
株式会社WACULは、AIアナリストに加え、DX戦略やプロジェクトへの伴走、UX調査、GA4分析、SEO・AIO、広告運用、記事・サイト・LP制作、MA・SFA・CRM関連支援などを案内しています。分析結果を施策の実行につなげたい場合や、マーケティングと営業の連携を整えたい場合の相談候補です。依頼前には、調査・戦略・制作・運用のどこまでを委託するか、担当体制、納品物、自社に必要な作業、費用に含まれる範囲を確認しましょう。
確認先:WACUL公式サイトのサービス一覧(2026年9月10日確認)。
得意なBtoBマーケ領域は、Webサイト分析、CVR改善、データに基づく施策提案です。定量的な分析に強みがあり、感覚ではなくデータに基づいた意思決定を重視する企業との相性が良好です。
Webサイトの改善余地を可視化したい企業、データ活用を推進したい企業におすすめです。
3. 株式会社ベーシック
BtoBマーケティングツール「ferret One」を提供する会社です。ツール提供だけでなく、導入支援やコンテンツ制作代行も行います。
得意なBtoBマーケ領域は、Webサイト構築・運用、コンテンツマーケティング、リード獲得の仕組みづくりです。ノーコードでサイト更新ができるツールと運用支援がセットになっているため、マーケティング専任者が少ない企業でも取り組みやすい点が特徴です。
マーケティング体制をこれから構築したい中小〜中堅企業に向いています。
4. ナイル株式会社
ナイル株式会社は、SEOコンサルティングの公式サービスページで、SEO戦略、改善提案、内製化支援を案内しています。
検索を通じた集客の課題を整理し、改善の優先順位や社内運用を検討したい場合の相談候補です。
依頼前に、調査・提案・制作・実装の担当範囲を確認してください。改善提案に、サイトの実装作業まで一律に含まれるとは判断しません。
5. 株式会社ガイアックス
株式会社ガイアックスは、SNS運用、役割定義、マーケティングリサーチ、戦略設計、効果検証、内製化、クリエイティブ、炎上対策やガイドラインに関する支援を案内しています。
SNSの運用を委託する場合や、社内で運用するための体制・ルールを整理したい場合の相談候補です。
依頼前に、対象媒体、投稿制作と運用の範囲、承認手順、問い合わせや問題発生時の分担、内製化する工程を確認してください。 確認先:ブランディング
6. SATORI株式会社
国産MAツール「SATORI」を提供する会社です。ツールの提供に加え、導入・運用支援も行います。
得意なBtoBマーケ領域は、MA導入・運用、リードナーチャリング、匿名顧客へのアプローチです。日本企業の商習慣に合わせた機能設計が特徴で、サポート体制も充実しています。
初めてMAを導入する企業、日本語でのサポートを重視する企業に向いています。
7. 株式会社イノーバ
株式会社イノーバは、戦略伴走、リード獲得のためのコンテンツ、商談獲得の営業支援、Web制作・保守、AI検索支援を案内しています。
コンテンツ制作だけでなく、獲得後の商談づくりまで課題を整理したい場合の相談候補です。
依頼前に、戦略・制作・営業支援の担当範囲、納品物、営業への引き渡し条件、自社の作業を確認してください。
8. 株式会社リーディング・ソリューション
https://www.leading-solutions.co.jp/
株式会社リーディング・ソリューションは、戦略策定、組織構築、全社展開、研修、データ活用を案内しています。SEO・CVR・MA・広告、BtoBサイト・LPも支援領域に含まれます。
施策の実行と、社内で継続するための体制・データ活用を合わせて検討したい場合の相談候補です。
依頼前に、戦略資料、制作物、運用、研修のどこまでを含むか確認します。インサイドセールスの実作業を委託したい場合は、対応可否を個別に確認してください。
9. 株式会社GIG
株式会社GIGは、Web制作、マーケティング、コンテンツ、サービス開発、コンサルティングを案内しています。
Webサイトやコンテンツの制作と、マーケティングの進め方を合わせて整理したい場合の相談候補です。
依頼前に、企画・デザイン・実装・コンテンツ制作・公開後の対応をどこまで含むか、納品物と担当体制を確認してください。
10. アイティメディア株式会社
アイティメディア株式会社は、リード獲得、タイアップ記事広告、メルマガ・バナー広告、BtoBリサーチ、Webセミナー・集客支援、海外プロモーションを案内しています。
専門メディアを通じた接点づくりや調査、セミナー施策を検討したい場合の相談候補です。
依頼前に、対象メディアの読者属性、有効リードの条件、掲載・集客の範囲、提供されるデータを確認します。獲得件数だけでなく、自社の対象顧客との適合を評価してください。
11. 株式会社シャノン
MAツール「SHANON MARKETING PLATFORM」を提供する会社です。特にイベント・セミナー管理機能に強みがあります。
得意なBtoBマーケ領域は、MA運用、イベント・セミナー管理、リードナーチャリングです。展示会やセミナーを多く開催する企業のニーズに応える機能が充実しています。
イベントマーケティングを積極的に行う企業、MAとイベント管理を一元化したい企業におすすめです。
12. 株式会社マーケットワン・ジャパン
マーケットワン・ジャパンは、ABM、営業DX、デマンドセンター、グローバル支援、デジタル施策の導入・運用、テレサービスを案内しています。
対象企業への接点づくりと営業活動、デジタル運用の分担を整理したい場合の相談候補です。
依頼前に、対象地域・言語、対象企業の選定、電話対応と営業への引き渡し、システム運用の範囲を確認してください。
13. 株式会社PLAN-B
株式会社PLAN-Bは、SEO、コンテンツ、サイト制作をサービスとして案内し、動画広告のサービスでも広告運用を案内しています。
検索を通じた集客、コンテンツやサイトの制作、広告施策を検討したい場合の相談候補です。
依頼前に、施策ごとの担当範囲、制作物、計測と報告の方法、媒体費と支援料の区分を確認してください。成果は自社の条件で評価します。
14. 株式会社ウィルゲート
SEOコンサルティングとコンテンツ制作を主力とする会社です。記事制作代行のリソースも豊富に持っています。
得意なBtoBマーケ領域は、SEO戦略立案、コンテンツ制作代行、オウンドメディア運営支援です。大量のコンテンツ制作にも対応できる体制があり、コンテンツマーケティングのスケールアップを支援します。
コンテンツ制作のリソースが不足している企業、オウンドメディアの記事数を増やしたい企業に向いています。
15. 株式会社メディックス
株式会社メディックスは、BtoBマーケティング、MA、広告、サイト、SEO、GA4、CRMなどの支援を案内しています。広告運用に限らず、複数の施策やデータ活用を検討する候補です。
広告からサイトへの導線、計測、顧客管理までの課題を整理したい場合に、必要な支援領域を相談できます。
依頼前に、分析・制作・設定・運用の担当範囲、納品物、利用するアカウントと自社の確認作業を明確にしてください。
16. テクロ株式会社
テクロ株式会社は、LLMO・AIO、リード獲得、HubSpotの導入・活用、eラーニングを案内しています。記事制作だけでなく、集客後の運用や社内の学習も検討する候補です。
検索を通じた接点づくりと、獲得した顧客情報の活用を合わせて整理したい場合に相談できます。
依頼前に、制作・ツール導入・運用・研修の対象範囲、担当体制、納品物、契約後に自社が担う仕事を確認してください。
17. 株式会社THE MOLTS
株式会社THE MOLTSは、総合的な伴走、コンテンツ、MA・メール、広告、SEO、組織開発、データ基盤に関する支援事例を公開しています。
施策の実行と、社内体制やデータの活用を合わせて検討したい場合の相談候補です。
依頼前に、自社に近い事例の支援範囲と条件、担当者、実作業と助言の分担、納品物を確認してください。
18. 株式会社キーワードマーケティング
株式会社キーワードマーケティングは、検索・SNS・ディスプレイ・動画広告、広告コンサルティング、短期の内製化支援、コミュニケーション戦略、SNS運用を案内しています。
広告の運用委託と、自社で運用するための支援を比較したい場合の相談候補です。
依頼前に対象媒体、制作物の範囲、社内への引き継ぎ、必要な予算と工数を確認してください。LP制作を含むかは個別に確認します。
19. 株式会社ユニアド
株式会社ユニアドは、検索広告やSNSなど各媒体の広告運用代行、インハウス支援、広告コンサルティングを案内しています。
広告運用を委託するか、社内で運用する体制を整えるかを検討したい場合の相談候補です。
依頼前に、対象媒体、最低予算、運用と制作の範囲、社内への引き継ぎ条件を確認してください。小規模な予算での対応可否は個別に確認が必要です。
20. 株式会社EXIDEA
株式会社EXIDEAは、カテゴリーデザイン、調査・分析、戦略から制作・実行・改善までの支援を案内しています。動画、サイト、UI/UX、広告バナー、自社メディアも公式に確認できます。
SEOだけに範囲を絞らず、対象顧客に伝える価値と制作物・導線を合わせて整理したい場合の相談候補です。
依頼前に、調査・戦略・制作・改善のどこまでを委託するか、納品物と元データ、実行体制、評価方法を確認してください。
21. フリーコンサル株式会社
https://freeconsul.co.jp/about/consulting/
フリーコンサル株式会社は、DX、AI、BPR、戦略、マーケティング、研修などを案内しています。必要な専門領域と実行体制を整理して相談する候補です。 確認先:フリーコンサル株式会社
公式ページでは、最短数日でのチーム編成、最短1〜2週間での稼働を案内しています。これは一般的な開始期間や個別案件の納期を保証するものではありません。要件、担当者の確保、準備作業を踏まえ、実際の開始日を確認してください。
hikaku.aiは、4つのAIの結果の一括取得、スコアの可視化、LLMOの伴走支援を案内しています。対象AI、計測方法、伴走支援の範囲を確認してください。スコアや利用だけで引用・掲載が保証されるものではありません。 確認先:hikaku.ai
22. 株式会社unname
株式会社unnameは、BtoB企業向けにマーケティング戦略の立案から施策実行までを一気通貫で支援する会社です。上流の方針設計と現場の実行を分断せず、事業や顧客理解に基づいたマーケティング活動を伴走型で支援します。
得意なBtoBマーケ領域は、戦略設計、コンテンツ企画・制作、施策実行支援です。施策単体の代行にとどまらず、課題整理から優先順位づけ、実行・改善まで一貫して相談できる点が特徴です。
マーケティングの戦略と実行を同じパートナーに任せたい企業、社内リソースやノウハウを補いながら施策を前進させたい企業に向いています。
施策実行を依頼する場合は、unnameのBtoBマーケティング施策代行支援も確認できます。公式ページでは初期費用0円・最低依頼金額月10万円〜・契約3ヶ月〜を案内しています(2026年9月10日確認)。税の扱い、広告媒体費・外部ツール代の別途費用、制作そのものとディレクションの範囲は見積書で確認してください。
23. バズ部(株式会社ルーシー)
株式会社ルーシーは、コンテンツマーケティングメディア「バズ部」を運営する会社として掲載しています。依頼前に、現在のサービス範囲と、自社の課題に近い事例の条件を公式情報で確認してください。
得意な領域は、コンテンツマーケティング戦略の設計、SEOを意識したコンテンツ制作、オウンドメディアの運用支援です。戦略と制作・運用を一貫して相談できる点が特徴です。
コンテンツを軸に中長期で見込み顧客との接点を増やしたい企業や、社内にコンテンツ制作・運用の知見を蓄積したい企業に向いています。
BtoBマーケティング支援会社とは?
BtoBマーケティング支援会社とは、法人向けビジネスを展開する企業のマーケティング活動を専門的にサポートする会社です。戦略設計からリード獲得、ナーチャリング、営業連携まで、BtoB特有の長い検討期間と複雑な意思決定プロセスに対応したマーケティング施策を提供します。
広告代理店との違い
広告代理店とBtoBマーケティング支援会社の業務範囲は重なる場合があります。広告代理店でも戦略やサイト制作、顧客管理などを支援する場合があるため、名称だけで対応範囲を判断しないでください。 関連情報:コンテンツマーケティング
候補ごとに、戦略、制作、広告運用、MA、営業連携のどこを担当するか確認します。助言のみか、実作業まで含むか、社内や他の委託先との分担まで比較してください。
内製との違い
内製の場合、自社の事業理解が深く、スピーディーな意思決定が可能というメリットがあります。しかし、専門人材の採用・育成コストがかかり、最新のマーケティング手法やツールへのキャッチアップが難しいという課題もあります。
外部パートナーは、自社に不足する専門知識や実行体制を補う選択肢です。ただし、依頼だけで短期間の成果が得られるとは限りません。事業理解のための情報共有、社内の確認担当、実施までの準備を含めて計画してください。
BtoBマーケティング支援会社の主な支援内容
BtoBマーケティング支援会社が提供するサービスは多岐にわたります。主な支援内容を整理します。
戦略設計
ターゲット企業の定義、ペルソナ設計、カスタマージャーニーの策定、KPI設計など、マーケティング活動全体の方向性を決める上流工程を支援します。戦略なき施策は成果につながりにくいため、最初に取り組むべき重要な領域です。
リード獲得
見込み顧客を獲得するための施策を実行します。具体的には以下の手法があります。
SEO対策:検索エンジンからの自然流入を増やすためのコンテンツ制作・サイト改善
Web広告運用:リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告などの運用
ホワイトペーパー・eBook制作:リード情報と引き換えにダウンロードしてもらう資料の企画・制作
展示会・イベント支援:オフラインでの名刺獲得、ブース設計、事後フォロー設計
ナーチャリング
獲得したリードを商談可能な状態まで育成する施策です。メールマガジンの企画・配信、MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入・運用支援、スコアリング設計などを行います。BtoBは検討期間が長いため、継続的な情報提供と関係構築が重要になります。
ウェビナー運営
オンラインセミナーの企画、集客、当日運営、事後フォローまでを支援します。ウェビナーはリード獲得とナーチャリングの両方に効果的な施策として、多くのBtoB企業が取り組んでいます。
営業連携・SFA/CRM活用支援
マーケティングで獲得したリードを営業部門に引き渡し、商談化・受注につなげるための仕組みづくりを支援します。SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)の導入・活用支援、インサイドセールス体制の構築なども含まれます。
コンテンツ制作
SEO記事、導入事例、サービス紹介資料、ランディングページ(LP)、動画など、マーケティングに必要な各種コンテンツを制作します。BtoBでは専門性の高いコンテンツが求められるため、業界知識を持つ制作パートナーの存在が重要です。
費用の見方:ツール料金・支援料・制作費を分けて比較する
同じ「BtoBマーケティング支援」でも、戦略の助言だけ、制作や運用まで、ツールを含む契約では費用の範囲が異なります。23社を月額の安い順に並べる前に、誰が実行するかをそろえましょう。
公式料金から分かる例:SATORI
2026年9月15日に確認したSATORIの公式料金は、初期30万円、月14万8,000円(年間契約)、いずれも税別です。前払いの一括請求と従量課金の可能性が案内されています。初年度の基本料金を単純計算すると、30万円+14万8,000円×12=207万6,000円(税別)です。
これはMAツールの基本料金です。基本の導入・活用サポートは含まれますが、記事制作や広告運用などをすべて代行する金額とは扱いません。外部連携や手厚い計画・実行支援などのオプションは、必要な内容を別途確認します。
既存ツールを使い続ける選択肢:ferret One
ferret Oneの公式プランでは、ツールのみ、ツールとコンサル・代行支援、コンサル・代行支援のみの3つを案内しています。現在のCMSやMAを使う支援も選択肢です。既存ツールの入替えを前提にせず、戦略・制作・実行のどこを依頼するかで見積もりを取れます。確認日:2026年9月15日。
同じ月30万円でも、契約の中身は異なる
次は見積もり比較の架空例です。実在する支援会社の価格や相場ではありません。
架空の提案 | 含まれる作業 | 自社に残る作業 |
|---|---|---|
A案:月30万円の戦略・助言 | 分析、施策計画、定例での改善提案 | 記事制作、入稿、広告操作、データ修正 |
B案:月30万円の制作・運用 | 合意した本数の制作と更新、実績レポート | 戦略の決定、専門情報の提供、最終承認 |
C案:ツール込み月30万円 | ツールの利用、設定・運用支援の合意範囲 | 上限を超える制作、追加連携、社内の確認 |
自社がA案の実行に月20時間を使い、作業費を1時間3,000円と仮定すると、月の総費用は36万円です。さらに広告媒体費・追加制作・初期費用は別に加えます。見積金額だけで安い会社を選ぶと、社内の実行負担を見落とします。
見積書へ明記してもらう7項目
成果物:計画書、記事本数、LP、メール、レポートの具体的な範囲。
実行担当:提案だけか、制作・設定・公開まで行うか。
修正:回数、確認期限、追加取材や方針変更の扱い。
費用:初期費、月額、ツール、媒体費、従量費、税。
契約:最低期間、更新、解約予告、途中終了時の費用。
資産:アカウント、元データ、編集ファイルの権限と引継ぎ。
判断:追う指標、確認担当、改善を決める頻度。
戦略支援が必要なら、課題の見立てと実行体制の設計を確認します。実行が足りないなら、制作量や更新までの責任を確認します。次の公式事例も、成果の数字だけでなく、支援会社と発注側がそれぞれ何を担当したかに注目して読んでください。
公式事例で確認する支援内容
以下は提供元が掲載した事例の要約です(2026年9月10日確認)。第三者による実測比較ではありません。成果倍率だけで選ばず、自社の課題、委託する範囲、実装を担う人との違いを確認してください。
才流:生地商社・仙田の戦略と実行体制の整理
才流の事例では、生地商社の仙田で2021年3月に戦略策定を開始し、同年6月から9月半ばまで伴走した経緯を紹介しています。市場・競合の調査と顧客インタビューを行い、サイトの訴求や、サンプル帳の申し込み・ショールームへの来訪につなぐ導線、実行体制を整理した内容です。
確認する質問:「当社で調査から見直す必要がある範囲と、サイトの変更・問い合わせ対応を社内で担う範囲を、どのように分けますか?」 才流の仙田支援事例を読む
WACUL:ビーグループの計測・SEOと社内実装
WACULの事例では、空間デザインを手がけるビーグループに対するSEO・コンテンツ支援や解析研修、計測の整備を紹介しています。見出しや導線の改善はクライアントが実装しており、支援会社の提案と社内の実行を組み合わせた例です。
確認する質問:「当社に実装担当者がいない場合、提案後の修正作業は誰が担い、どこまでが見積もりに含まれますか?」 WACULのビーグループ支援事例を読む
失敗しないBtoBマーケティング支援会社の選び方【5つのポイント】
BtoBマーケティング支援会社を選ぶ際に押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
1. 戦略から実行まで対応できるか
BtoBマーケティングは、戦略・施策・実行・改善のサイクルを回し続けることが重要です。戦略立案だけ、または施策実行だけを得意とする会社に依頼すると、全体最適が図れないケースがあります。
自社の課題がどのフェーズにあるのかを明確にした上で、そのフェーズに対応できる会社を選びましょう。戦略から実行まで一貫して任せたい場合は、両方に対応できる会社を選ぶか、戦略パートナーと実行パートナーを分けて連携させる方法もあります。
契約前に、実際に作業する担当者、レビュー責任者、予定する稼働時間、担当交代時の引き継ぎ方法を確認します。営業窓口と実務担当が異なる場合は、提案内容が実行担当へ共有される手順も確認してください。
2. 自社業界の実績があるか
BtoBといっても、SaaS、人材、IT、製造業など業界ごとに商習慣や顧客の意思決定プロセスは異なります。自社と同じ業界、または近い業界での支援実績がある会社を選ぶと、業界特有の課題やノウハウを活かした支援を受けられます。
商談時に過去の支援事例を確認し、どのような成果が出たのか、どのような課題を解決したのかを具体的に聞くことをおすすめします。
実績については「対象期間、担当した施策の範囲、顧客の条件、広告費と顧客側の作業、商談の定義」を質問します。似た事例でも、自社で同じ結果が出るとは判断せず、条件の違いを確認してください。
3. KPI・数値管理の考え方が合っているか
マーケティングの成果をどのような指標で測定し、どのように報告するのかは、支援会社によって異なります。リード数を重視する会社、商談数や受注金額まで追う会社、認知度やブランド指標を重視する会社など、考え方はさまざまです。
自社が重視するKPIと支援会社の考え方が合っているか、事前に確認しておくことが重要です。レポートの頻度や内容、改善提案の進め方についても擦り合わせておきましょう。
4. 内製化支援の有無
将来的に自社でマーケティングを内製化したいと考えている場合、内製化支援を行っている会社を選ぶことをおすすめします。ノウハウの移管、社内担当者の育成、ツールの引き継ぎなどを計画的に進めてくれる会社であれば、外注依存から脱却しやすくなります。
一方、継続的に外部パートナーとして伴走してほしい場合は、長期的な関係構築を重視する会社を選ぶと良いでしょう。
5. 契約形態・解約条件を確認する
契約期間、解約条件、成果物の権利帰属などを事前に確認しておくことが重要です。特に以下の点は商談時に確認しましょう。
最低契約期間はあるか
中途解約は可能か、違約金は発生するか
制作物(記事、資料、LPなど)の著作権は誰に帰属するか
契約終了後のデータやアカウントの取り扱い
契約条件を曖昧にしたまま進めると、後々トラブルになる可能性があります。不明点は必ず事前に確認してください。
選定時の確認メモ:提案内容について、課題の根拠、優先する施策、その判断理由を確認します。提示された数値は、実績・目標・予測を区別し、予測には前提条件を求めてください。レポートのサンプル、担当者、役割分担、解約条件も確認します。提案の具体性だけで成果や信頼性を保証するものではありません。 関連情報:コンテンツマーケティング
各社へ同じ条件で渡せる見積依頼テンプレート
以下をコピーし、空欄を自社の条件に置き換えて候補各社へ共有します。未定の事項は未定と記載し、各社に置いた仮定を明示してもらいます。同じ依頼内容と回答期限にそろえ、追加情報を伝えた場合も比較条件を更新してください。
目的・資料・委託範囲
事業・商材/対象顧客:
現在の課題/今回依頼する目的:
成果指標と定義:
現状値・対象期間/目標・評価時期:
提供できる資料と共有可能な範囲:
委託する作業/自社が担当する作業:
対象媒体・ページ・制作本数・運用頻度:
希望開始日/契約期間/予算の上限:
「リード獲得」なら、有効とする条件、重複・既存顧客の扱い、商談化の判定者まで記載します。提供資料は顧客像、商品資料、過去施策、計測データなどから選び、共有できない情報と不足資料への対応も伝えます。事業成果の評価と、納品物の検収は分けて定義してください。
納品・費用・運用終了時の条件
納品物/形式/編集可能な元データ:
検収基準/確認担当/確認期間:
修正回数/追加修正の扱い:
初期費用/月額費用/従量費:
広告媒体費・外部ツール代・素材代:
追加費用の発生条件/税の扱い:
自社に必要な作業と想定工数:
アカウントの名義・権限/データの保管先:
契約終了時のデータ・設定・元ファイルの引継ぎ:
引継ぎ費用/対応期限/解約・更新条件:
納品本数だけでなく、調査、取材、入稿、計測設定、報告会のどこまで含むかを確認します。既存アカウントを使うか、新規作成するか、終了後も自社で運用を続けられるかも回答を求めます。
各社への回答依頼
「必須範囲の見積もり」と「任意の追加提案」を分け、同じ契約期間・数量で総額をご提示ください。実施体制、前提条件、対応できない範囲、成果の評価方法も記載してください。費用が確定できない項目は、算定式と確定に必要な情報をお願いします。
比較時は月額の大小だけで選ばず、総額に含まれる作業、検収条件、自社工数、引継ぎ条件をそろえます。成果保証の表現よりも、何をどのデータで確認し、未達時にどう見直すかを確認してください。
依頼前に顧客像のたたき台を整理する
支援会社に伝える対象顧客がまだ曖昧な場合は、自社サービスのドヤペルソナAIで業界・商材から顧客像のたたき台を作れます。生成結果は顧客調査の事実ではありません。商談記録や顧客への確認で補正し、見積依頼の前提として共有してください。
よくある質問(FAQ)
Q. BtoBマーケティング支援会社はどのくらいで成果が出る?
BtoBマーケティングの成果が出るまでの期間は、施策内容によって異なります。
まず成果を、リード獲得・商談化・受注のどの段階で判断するかを決めます。有効リードや商談の条件を定義し、施策開始日、対象となる獲得集団、観測終了日を記録します。獲得月と受注月のずれがあるため、異なる集団の件数を割って転換率を出さないようにします。
契約前に、途中で確認する指標と最終的な判断日を合意します。進捗を点検する日と受注成果を評価する日を分け、データが不足する場合の追加確認、施策の修正・中止条件も決めてください。一律の期間で成果が出るとは判断しません。
Q. 小規模企業でも依頼できる?
小規模企業への対応可否は会社やサービスによって異なります。最低依頼金額、契約期間、必要な社内体制を確認し、予算と実行できる範囲を合わせて検討してください。
小規模企業の場合、以下のような選択肢があります。
施策を絞って依頼する(SEOのみ、広告運用のみなど)
ツール提供とセットになったパッケージプランを利用する
スポットで戦略設計だけ依頼し、実行は自社で行う
予算や社内リソースに応じて、最適な依頼範囲を検討しましょう。
Q. 内製と外注、どちらが良い?
内製と外注のどちらが良いかは、自社の状況によって異なります。
内製が向いているケースは、マーケティング専任者がいる、または採用・育成できる場合、自社の事業やプロダクトへの深い理解が施策に必要な場合、長期的にマーケティング組織を強化したい場合です。
外注は、専門人材や実行体制が社内に不足する場合の選択肢です。自社の情報提供や承認に必要な時間も含め、依頼範囲と進行計画を決めます。
実際には、完全な内製や完全な外注ではなく、両者を組み合わせるケースが多いです。戦略は外部パートナーと策定し、実行の一部を自社で行う、または逆に戦略は自社で決めて実行を外注するなど、柔軟な役割分担を検討すると良いでしょう。
関連記事
支援会社選びとあわせて読みたい、社内でのBtoBマーケティング実践に役立つ記事をご紹介します。
まとめ
BtoBマーケティング支援会社は、戦略設計からリード獲得、ナーチャリング、営業連携まで、BtoBマーケティングに必要な幅広い領域を支援してくれるパートナーです。
本記事では、BtoBマーケティング支援会社23社と、費用の見方、依頼範囲や契約条件の比較方法を紹介しました。
会社選びで重要なのは、自社の課題や目標に合った会社を選ぶことです。得意分野、費用感、支援範囲は会社ごとに異なるため、複数の会社から話を聞いて比較検討することをおすすめします。
依頼前に自社の課題と必要な範囲を整理し、候補へ共通の条件で問い合わせてください。相談の料金や対応範囲も事前に確認し、提案・見積もり・担当体制を比較して判断します。


























