AI・マーケトレンド
「SEOを始めたが、狙ったキーワードは大手メディアと比較サイトで埋まっていて入り込む隙がない」。中小企業のSEOで最初にぶつかる壁です。この壁の正体は、キーワードの選び方にあります。検索回数の多いビッグキーワードから狙うと、ドメインの強い大手に資本力の勝負を挑むことになり、ほぼ勝てません。
中小企業のSEOの定石は逆です。検索回数は少ないが意図が明確なロングテールキーワードを数十本積み上げ、合計流入とコンバージョンで勝つ。この記事では、その戦略の組み立て方を、キーワードの見つけ方・優先順位の付け方・記事群への展開・AIでの時短まで含めて解説します。
おすすめの無料ドヤマーケAIサービス!
ドヤ記事作成
SEO記事の企画・構成・執筆をAIで効率化し、継続的なコンテンツ運用を支援します。
30秒で分かる結論
ロングテールキーワードは「検索回数は少ない(目安10~数百回/月)が、意図が具体的な複合キーワード」。競合が弱く、CVRが高い
中小が勝てる理由は3つ。大手が採算面で狙わない、意図が明確で記事が書きやすい、専門性・経験で差別化できる
「月間1,000回×1本」より「月間50回×20本」。合計ボリュームは同じでも、後者のほうが上位を取れる確率もCV数も高い
見つける源泉は、サジェスト・Search Console・営業やサポートへの質問・自社の得意領域。顧客の言葉が最強のキーワード
単発で書かずトピッククラスター(記事群)として設計すると、サイト全体の専門性評価が積み上がる
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、「営業リスト 作り方 無料」「議事録 AI 精度」のように、2~4語の掛け合わせで構成される、検索回数が少なく意図が具体的なキーワードのことです。
名前の由来は、検索需要の分布です。検索回数の多い順にキーワードを並べると、少数のビッグキーワードのあとに、無数の小さなキーワードが長い尻尾(ロングテール)のように続きます。そして検索全体の総量では、この尻尾の合計がビッグキーワードを上回ります。つまり、ビッグキーワードを取れなくても、テールを面で押さえれば流入総量では勝負になるということです。
目安として、月間検索回数でざっくり分類すると次のとおりです。
ビッグキーワード: 月間1万回以上。1語。「SEO」「営業」
ミドルキーワード: 月間1,000~1万回。2語。「SEO 対策」「営業リスト」
ロングテールキーワード: 月間10~1,000回程度。2~4語。「営業リスト 作り方 製造業」
なぜ中小企業はロングテールで勝てるのか
理由1:大手は採算が合わないので来ない
大手メディアの記事制作は1本数万~十数万円のコストがかかるため、検索回数の少ないキーワードは投資対象になりません。月間50回のキーワードは、彼らにとって「拾う価値のない小銭」です。しかし中小の事業会社にとっては、月間50回の検索から月1件の商談が生まれれば十分に採算が合います。この採算ラインの違いが、構造的な空白地帯を生んでいます。
理由2:検索意図が明確で、1位が取りやすい
「SEO」と検索する人が何を知りたいかは無数にありますが、「SEO記事 外注 費用 相場」と検索する人の知りたいことは1つです。意図が明確なキーワードは、その意図にまっすぐ答える記事を書けば上位に入れます。検索意図の読み方については検索意図の分析方法で詳しく解説しています。
理由3:CVRが高い
ロングテールで検索する人は、悩みが具体化している、つまり行動に近い段階にいます。「バナー」で検索する人より「バナー 制作 外注 相場」で検索する人のほうが、明らかに発注に近い。流入数は少なくても、1訪問あたりの価値が高いのがロングテールの特徴です。
三森の実務メモ:当社メディアの実測でも、クリックを最も集めているのはビッグキーワードではなく、「Claude 記事作成 プロンプト」のような3語の具体的キーワード群です。上位3記事だけで全クリックの6割超を占めた時期がありますが、その3本はすべてロングテール狙いの記事でした。もうひとつ実務的な発見は、ロングテール記事は公開から順位がつくまでが速いことです。競合が弱いので、ドメインが強くなくても数週間で1ページ目に入るケースがある。SEOを始めたばかりで「成果が出ている感覚」をチームに持たせたいときこそ、ロングテールから着手すべきです。
ロングテールキーワードの見つけ方6つ
サジェスト・関連検索: 軸キーワードを検索窓に入れたときの補完候補と、検索結果下部の関連キーワード。無料ツールで一括取得できます
Search Console: すでに表示されているのに記事がないキーワードは、最優先の種です。「表示回数はあるが順位が低い」クエリを拾います
営業・サポートへの質問: 商談やサポートで顧客から繰り返し聞かれる質問は、ほぼ確実に検索もされています。顧客が使った言葉のまま拾うのがコツです
Q&Aサイト・SNS: 顧客層が集まる場所の質問は、検索ツールに出ない生のキーワード源です
競合の流入キーワード: 競合が上位を取っているロングテールは、自社でも狙える難易度であることが多いです。調べ方は競合分析のやり方を参照してください
軸キーワード×属性の掛け合わせ: 「軸KW×業種」「軸KW×悩み(できない・遅い・高い)」「軸KW×比較・費用・事例」の型で機械的に展開します。この作業はAIが得意です(後述)
戦略の組み立て方5ステップ
ステップ1:CVから逆算して軸キーワードを決める
自社サービスの見込み客が検索しそうな軸キーワードを3~5個決めます。「サービスに近いか」が唯一の基準です。流入が取れてもCVにつながらない軸は捨てます。
ステップ2:掛け合わせで100本展開する
見つけ方6つを使って、軸ごとに20~30本、合計100本程度のロングテール候補を出します。この段階では精査せず量を出します。
ステップ3:優先順位を付ける
各キーワードを「CVへの近さ」と「勝てそうか(上位が大手・公式ばかりでないか)」の2軸で評価し、両方高いものから着手します。検索回数の多さは3番目の基準で構いません。詳しい選定手順はSEOキーワード選定のやり方で解説しています。
ステップ4:クラスターとして書く
キーワードを1本ずつバラバラに書くのではなく、「軸キーワードのまとめ記事(ピラーページ)+ロングテール個別記事」のセットで設計し、内部リンクでつなげます。これにより、個別記事の評価がピラーページに集まり、サイト全体で「この領域に詳しいサイト」という評価が育ちます。設計方法はトピッククラスターとピラーページの作り方を参照してください。
ステップ5:月次で棚卸しする
月1回、Search Consoleで「順位がつき始めた記事」「表示されているのに記事がないクエリ」を確認し、リライトと新規追加を回します。ロングテール戦略は1本の勝負ではなく、この改善ループの継続が本体です。
Search Consoleでロングテールのクエリだけを抜き出す正規表現
ステップ5の月次棚卸しでは、Search Consoleのクエリ一覧を上から眺めるだけだと、表示回数の多い短いクエリばかりが目に入り、肝心のロングテールが埋もれます。「検索結果のパフォーマンス」でフィルタの「クエリ」から「カスタム(正規表現)」を選び、語数や長さで絞り込むと、ロングテールだけを一覧にできます。Search Consoleの正規表現はRE2という構文で、「一致する」「一致しない」を選べます(出典:Google 検索セントラル ブログ「Search Console regex filters update and quick tips」)。
日本語のクエリは、語の区切りに半角スペースと全角スペースの両方が混ざることがあるため、次の式では両方を区切りとして扱っています。
(1) 3語以上のクエリ(例:営業リスト 作り方 製造業)
^[^ ]+([ ]+[^ ]+){2,}$
(2) 4語以上に絞る(候補が多すぎるとき)
^[^ ]+([ ]+[^ ]+){3,}$
(3) スペースなしの文章型クエリ(例:営業リストはどうやって作ればいい)
^[^ ]{15,}$
(4) 文末が質問・相談の形になっているクエリ
(か|ですか|ますか|には|したい|すれば|いい|できる|できない|\?|?)$
(5) 指名検索を除く(「一致しない」で使う)
自社名|サービス名|表記ゆれ(1)から(3)は「どんな話題か」を問わず、形だけでロングテールを拾う式です。(3)の15文字は編集部が置いた目安なので、サイトのクエリを見ながら12〜20文字の範囲で調整してください。キーワードの中身で絞る式(「比較」「費用」など検討型の語を含むもの)はSEOキーワード選定のやり方で紹介しているため、組み合わせて使うと漏れが減ります。
Search Consoleに出てこないロングテールがあることを前提にする
Googleは、2〜3か月の間に数十人未満のユーザーしか検索していないクエリを「匿名化されたクエリ」として扱い、プライバシー保護のため、レポートの表には実際の検索語句を表示しないと説明しています。さらに、クエリでフィルタをかけると匿名化されたクエリは集計から省かれるため、フィルタ後の合計はグラフ全体の合計と一致しません(出典:Google 検索セントラル ブログ「Search Console のパフォーマンス データのフィルタリングと制限の詳細」)。
つまり、月に数回しか検索されないロングテールほど、Search Consoleでは見えにくいということです。上の正規表現で拾えるのは「ある程度検索されているロングテール」までで、その先は、見つけ方6つで挙げた営業・サポートへの質問やQ&Aサイトで補うしかありません。正規表現で抜き出した件数が少なくても、「ロングテールの需要が無い」と判断しないでください。
また同じ記事によると、Search Consoleの画面からエクスポートできるのは最大1,000行です(出典:同上)。記事数の多いサイトでは、先に正規表現で絞り込んでからエクスポートすると、短いクエリに行数を取られずにロングテールを書き出せます。
ロングテールの受け皿と優先順位を決める棚卸しシート
正規表現や営業メモで集めたロングテールは、すべてを新しい記事にする必要はありません。ロングテールの多くは、既存記事の見出しやFAQに1つ足せば受け止められます。そこで、キーワードごとに「どこで受け止めるか(受け皿)」を決める列を持った棚卸しシートを作ります。スプレッドシートの1行目に次の項目を並べてください。
ロングテール(検索語・質問の原文のまま) | 出どころ(Search Console/営業・サポート/サジェスト/Q&A)
| 親キーワード(このロングテールを含む、より短いキーワード)
| 条件(業種・規模・予算・状況など、親キーワードに付いている絞り込み)
| 答えの分量(数行/1節/1記事)
| 受け皿(既存記事のH3に追記/既存記事のFAQに追記/新規記事)
| 受け皿のURL | CVへの近さ(高/中/低)
| 着手順 | 対応日 | 3か月後の平均掲載順位記入例を3行示します。いずれも編集部が作成した架空の例です。
営業リスト 作り方 製造業 | Search Console | 営業リスト 作り方 | 製造業 | 1節 | 既存記事のH3に追記 | (既存記事URL) | 高 | 1
営業リストは何件あれば足りますか | 営業・サポート | 営業リスト | 件数 | 数行 | 既存記事のFAQに追記 | (既存記事URL) | 中 | 3
営業リスト 外注 費用 相場 | サジェスト | 営業リスト 外注 | 費用 | 1記事 | 新規記事 | - | 高 | 2着手順は、次の順番で付けると工数あたりの成果が出やすくなります。
1番目:CVへの近さが「高」で、受け皿が既存記事への追記で済むもの。数百字の追記で済み、すでに評価のある記事に載るため、反映も早いからです
2番目:CVへの近さが「高」で、新規記事が必要なもの
3番目:CVへの近さが「中」で、既存記事への追記で済むもの
後回し:CVへの近さが「低」のもの。書くとしても、ほかの作業の合間にFAQへ1問足す程度にとどめます
「CVへの近さ」と「勝てそうか」でキーワード自体を選ぶ採点の方法は、SEOキーワード選定のやり方のシートで解説しています。本記事のシートは、選んだあとの「どこで受け止めるか」と「どれから手を付けるか」に絞っています。
AIで掛け合わせ展開するプロンプト例
ステップ2の展開作業は、AIで数分に短縮できます。
あなたはBtoB企業のSEO担当者です。
軸キーワードからロングテールキーワード候補を展開してください。
【軸キーワード】(例:営業リスト)
【自社サービス】(例:条件指定で企業リストを自動生成するツール)
【想定顧客】(例:中小企業の営業責任者)
【展開の型】
・軸KW×行動(作り方、集め方、管理)
・軸KW×悩み(古い、精度、足りない)
・軸KW×属性(業種別、無料、エクセル)
・軸KW×比較検討(ツール比較、外注、相場)
・顧客が営業担当に質問しそうな文章型キーワード
【出力形式】
型ごとに10本、合計50本。各キーワードに「検索意図の推定」と
「CVへの近さ(高・中・低)」を付ける
【制約】
・実際に検索されなさそうな不自然な語順は除外する
・検索回数のデータは持っていないはずなので、数値をでっち上げない出てきた候補は、サジェストやSearch Consoleの実データと突き合わせて実在性を確認してから採用します。記事化の工程までAIを使う方法はSEO記事をAIで書く方法にまとめています。
三森の実務メモ:ロングテール戦略の隠れた失敗パターンは、似たキーワードで記事を作りすぎて、自社の記事同士で順位を食い合うこと(カニバリゼーション)です。私は展開した候補を記事化する前に、「このキーワードとこのキーワードは、検索結果が同じか?」を必ず確認します。実際に2つのキーワードで検索してみて、上位10件の顔ぶれが7割同じなら、それは1本の記事にまとめるべきキーワードです。「100本の候補から60本の記事を作る」くらいの統合を経たプランのほうが、100本作るより合計流入は伸びます。
ロングテールを1記事に入れるか、別の記事に分けるかの判断
上の実務メモにあるとおり、2つのキーワードの検索結果の顔ぶれを比べるのが最も確実な判断材料です。ただ、候補が数十本あると全部を検索して比べるのは手間がかかります。そこで、検索結果を比べる前に、次の4つの質問で大まかに振り分けます。どれも編集部の判断の目安で、Googleが基準として示しているものではありません。
質問1:答えは数行〜1節で言い切れるか。言い切れるなら、親キーワードの記事のH3かFAQに入れます。1記事分の手順や比較が必要なら、分ける候補です
質問2:親キーワードの記事のタイトルと見出しを読んだ人が、その答えがそこにあると予想できるか。予想できないなら、入れても読まれにくく、記事の主題もぼやけます
質問3:検索している人の段階は同じか。「〇〇とは」を調べている人と「〇〇 費用 相場」を調べている人は、同じ話題でも次に取る行動が違います。段階が違うものは分けて、それぞれの段階に合った案内(資料請求、相談など)を置きます
質問4:検索結果の上位に、そのロングテール専用のページが並んでいるか。専用ページが並ぶなら分ける、親キーワードの総合的な記事が並ぶなら入れる、という向きで判断します。最終確認は、実務メモの方法で顔ぶれの重なりを見ます
迷ったときは、まず既存記事に入れる側を選ぶのが安全です。既存記事のH3として書いた内容が育ち、そのクエリで表示回数が増えてきたら、そこで独立した記事に切り出せます。逆に、先に別記事を作って自社の記事同士が同じクエリで表示され始めた場合の見分け方と統合の手順は、トピッククラスターとピラーページの作り方で解説しています。
AIモードの文章型クエリはロングテールとしてどう扱うか
Googleは、AIによる概要の導入以降、より複雑で長い質問がGoogle検索に寄せられるようになったと説明しています(出典:Google 公式ブログ「AI Mode in Google Search: Updates from Google I/O 2025」)。また、AIモードは、さらなる調査や根拠、複雑な比較が必要なクエリに向いた機能で、これまで複数回の検索が必要だった複雑な質問を一度に行えるとしています(出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」)。
ロングテール戦略の側から見ると、こうした文章型の質問は「極端に長いロングテール」です。1つずつ記事にしていくと際限がなく、似た記事が増えるだけなので、次の手順で既存の考え方に落とし込みます。
手順1:文章を「親キーワード」と「条件」に分解する
たとえば「従業員20人の製造業で、営業リストを無料で作るにはどうすればいい」という質問(編集部が作成した架空の例です)は、親キーワード「営業リスト 作り方」に、条件「従業員20人」「製造業」「無料」が付いたものと読めます。棚卸しシートの「親キーワード」と「条件」の列は、この分解のためにあります。
手順2:条件ごとに答える節を、親キーワードの記事に用意する
分解した条件のうち、複数の質問に繰り返し出てくるもの(業種、規模、予算など)は、親キーワードの記事に「製造業の場合」「無料で済ませたい場合」のような節として用意します。節の最初の1文で、その条件のときの答えを言い切ってから理由と手順を書くと、条件付きの質問にそのまま対応する形になります。
手順3:特別なAI対策はせず、SEOの基本に沿って書く
Googleは、AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化を行う必要もないと明記しています(出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」)。文章型のクエリだからといって、質問文をそのまま見出しに並べたり、AI向けの別ページを作ったりする必要はありません。やることは、条件付きの問いに具体的に答える節を、読者が見つけやすい場所に置くことです。
文章型の質問を、親キーワードの下に付く「子の質問」としてキーワード選定の段階から集める方法は、SEOキーワード選定のやり方で解説しています。Search Consoleで集めた文章型クエリをまとめて分解するときは、次のプロンプトで下書きを作れます。
あなたはBtoB企業のSEO担当者です。
以下は当サイトのSearch Consoleから抜き出した、3語以上または文章型のクエリです。
【クエリを20~50件貼り付け】
当サイトの主な記事と主題:【記事タイトルとURLを5~10件】
各クエリについて、次の4点を1行で出してください。
1. 親キーワード(このクエリを含む、より短いキーワード)
2. 条件(業種・規模・予算・状況などの絞り込み。なければ「なし」)
3. 受け皿の案(上の記事のどれに、H3で追記/FAQで追記/新規記事)
4. 3でそう判断した理由
最後に、2回以上出てくる条件を多い順に挙げてください。
検索回数などの数値は推測で書かないでください。出力はあくまで下書きです。受け皿を「新規記事」とした行は、前の節の4つの質問と検索結果の確認を通してから確定してください。
動画で学ぶ
SEOとAI活用の実務ノウハウは、YouTubeチャンネル(【ドヤマーケAI】ミツモリ)でも解説しています。記事と併せてご覧ください。
記事の量産にAIを使う場合、どのAIに書かせるかで仕上がりが変わります。次の動画では、Google Gemini 3・ChatGPT・Claudeに同じテーマで記事を書かせ、出来上がりを比べています。ロングテール記事の下書きに使うAIを選ぶ参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 検索回数が月10回のキーワードでも書く価値はありますか?
CVに直結するなら書く価値があります。月10回でも、その検索者が「今すぐ発注先を探している人」なら、年間で数件の商談になり得ます。逆にCVから遠いなら、月500回あっても優先度は下げます。判断基準は検索回数ではなく「検索回数×CVへの近さ」の掛け算です。
Q. 何本くらい書けば成果が出ますか?
領域と競合によりますが、1つの軸キーワードあたり10~20本のクラスターができた頃から、指名以外の検索流入が目に見えて動き出すケースが多いです。月4本ペースなら3~6ヶ月が最初の判断ポイントです。10本未満で「効果がない」と判断するのは早すぎます。
Q. ビッグキーワードはずっと狙わなくていいのですか?
順番の問題です。ロングテールのクラスターが育つと、サイト全体の専門性評価が上がり、ピラーページがミドル~ビッグキーワードで浮上し始めます。つまりビッグキーワードは「最初に狙う」のではなく「テールを積んだ結果として取りに行く」ものです。最初からビッグ狙いの記事を作るなら、他社にない一次データを載せるなど、正面勝負を避ける工夫が必須です。
Q. AI検索の時代にロングテール戦略はまだ有効ですか?
むしろ相性が良くなっています。ChatGPTなどのAI検索への質問は「〇〇の場合はどうすればいい?」という長文・具体型が中心で、これはロングテールの検索意図と同じ構造です。意図が具体的な質問に深く答える記事は、AIによる回答の参照先の候補にもなり得ます。なお、Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための特別な最適化は必要なく、SEOの基本がそのまま有効だとしています。AI検索経由の流入計測はGA4でAI経由の流入を計測する方法を参考にしてください。
Q. Search Consoleにロングテールのクエリがほとんど表示されないのはなぜですか?
検索回数がごく少ないクエリは、Search Consoleの表に表示されないためです。Googleは、2〜3か月の間に数十人未満のユーザーしか検索していないクエリを匿名化されたクエリとして扱い、実際の検索語句をレポートに表示しないと説明しています(出典:Google 検索セントラル ブログ「Search Console のパフォーマンス データのフィルタリングと制限の詳細」)。表に出てこないロングテールは、営業やサポートに寄せられる質問、Q&Aサイトから補ってください。
Q. AIモードで聞かれる長い質問は、1つずつ記事にすべきですか?
1つずつ記事にする必要はありません。長い質問の多くは「親キーワード+条件」の形に分解でき、条件ごとの節を親キーワードの記事に用意すれば受け止められます。Googleも、AIによる概要やAIモードに表示されるための特別な最適化は必要ないとしています(出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」)。分けるかどうかは、本文の4つの質問で判断してください。
まとめ:小さなキーワードを、面で取る
ロングテールキーワード戦略の要点は、CVから逆算した軸キーワードを決め、掛け合わせで候補を量産し、「CVへの近さ×勝てるか」で絞り、クラスターとして内部リンクでつなぎ、月次で改善を回すことです。1本1本は小さくても、20本30本と積み上がった記事群は、大手が真似できない資産になります。
とはいえ、月に何本もの記事を内製し続けるのが最大のボトルネックです。ドヤマーケAIのドヤ記事作成なら、キーワードを入れるだけで構成案から本文案まで自動生成されるため、ロングテール記事の量産と品質担保を1人でも回せます。まずは優先度1位のキーワードで、無料でお試しください。編集部の補足調査データ(2026年最新・n=400)
ロングテールを探す際も、検索行動の多様化を前提にしたいところです。株式会社スリスタが全国の会社員400名に実施した『企業の生成AI活用実態調査2026』で、AI利用者153名に業務で使うAIツールを尋ねたところ(複数回答)、ChatGPT 60.8%・Google Gemini 49.7%・Microsoft Copilot 41.8%・Claude 7.8%で、AI利用者の49.0%が複数ツールを併用(平均1.82ツール)。ユーザーが会話型のAIで具体的に問う今、意図が明確なロングテールを積み上げる戦略は、中小企業にとってますます有効です。
出典:株式会社スリスタ『企業の生成AI活用実態調査2026』(n=400)。全クロス集計は職場の生成AIツールシェア実態2026、プレスリリースはPR TIMESで公開中。
▶ 動画で学ぶ:ドヤマーケAIチャンネル(マーケティング×AIの実践)



