AI・マーケトレンド
GPT-6 AstraでLP17本を刷新|新旧比較と正直レビュー

Writer /
この記事の著者
GPT-6 Astra(Codex)で、自社サービス「ドヤAI」のLP17本を一括でリニューアルしました。結論から言うと、いきなり作らせずに「日本のBtoBサイトを調査させてLP戦略を立てる」工程を先に挟めば、17本を同じ方針で揃えて一度に依頼できます。ただし、SmartHRやセールスマーカーのような完成度にはまだ届かず、改行の崩れなど人の修正は残りました。
この記事では、OpenAIの公式ドキュメントで確認できるGPT-6 Astraの提供形態と仕様(2026年10月6日確認)を押さえたうえで、実際に17本を作り直した記録を、動画の文字起こしをもとに時系列で書きます。三森が入力した依頼の中身、AIが返した戦略、新旧デザインの差、三森自身の正直な評価、そして同じことを自社で再現するためのプロンプトと判断基準まで、他の速報記事には無い「やってみた結果」を中心にまとめました。
30秒で分かる結論
GPT-6 AstraはOpenAIが2026年9月3日に発表した最上位モデルで、Codex(CLI・IDE拡張・ChatGPTアプリ)とAPIで使えます。公式モデルページには画像生成・コンピュータ操作・Web検索などのツール対応が明記されています(2026年10月6日確認)
今回の対象は、公開中13・開発中4の全17サービスのLP。もとはClaudeで作ったページで、三森は「サービスの良さが伝わっていない」と判断してやり直しました
いきなり作らせず、まず日本のBtoB SaaSサイト(Studio・Yoom・バクラク・SmartHRなど)を調査させて「LPリニューアル戦略」を出させ、そのうえで17サイトの制作と公開を /goal で一括依頼しました
結果、ファーストビューが動く、生成ステップを切り替えられる、ホバーで要素が動く、キャラクター「ドヤくん」のアイコンが各サービスに付く、といった新LPが完成しました(動画で詳しく見せたのは総合トップとドヤバナーAIの2ページです)
一方で改行の崩れは残り、三森の評価は「右(新)のほうが洗練されたが、SmartHRやセールスマーカーのレベルにはもう少し頑張る必要がある」でした
再現するときの順番は「現状確認→参考サイト調査→戦略→一括依頼→人の確認」。この順を守るかどうかで仕上がりが変わります
検証の全工程は、こちらの動画で確認できます。チャプターは「現状のLPをチェック(1:59)」「日本のBtoBサイトを調査(3:20)」「17サイトを一気に依頼(6:21)」「完成!新旧デザイン比較(7:47)」「正直レビュー(10:58)」の順です。本文中の時刻は、この動画の該当箇所を指しています。
GPT-6 Astraとは何か|公式ドキュメントで確認できること
GPT-6 Astraは、OpenAIが「最も要求の厳しい仕事のための、最も能力の高いモデル」と位置づける最上位モデルです。発表は2026年9月3日で、公式の発表ページは openai.com/index/gpt-6-astra です。以下はOpenAIの公式ドキュメントで2026年10月6日に確認できた範囲だけを書きます。速報記事やSNSで流れている数値のうち、公式に見当たらないものは載せていません。
どこで使えるか(ChatGPT・Codex・API)
Codexの公式モデル一覧(learn.chatgpt.com/docs/models)では、GPT-6 Astraは「コード・アプリ・リサーチにまたがる複雑な仕事のための最上位モデル」とされ、利用できるクライアントとしてChatGPTデスクトップアプリ、ChatGPTのWeb版、Codex CLI、Codex IDE拡張が挙げられています。推論の深さは既定の設定から始め、より深い計画が必要なタスクで上げることが推奨されています。APIでは モデルID gpt-6-astra として、Responses API・Chat Completions・Batchの各エンドポイントから呼び出せます。
今回の動画で使ったのは、このうちCodexです。Codexは日本語で指示するとコードを書き、実行し、ファイルを編集して公開作業まで進めるOpenAIのコーディングエージェントで、公式の利用枠ページ(learn.chatgpt.com/docs/pricing)によると、Free・Go・Plus・Proの個人プランと、Business・Enterprise・Eduの組織プランに含まれています。ただし、どのモデルがどのプランで使えるかは別に定められているため、Astraを使う前に上のモデル一覧で自分のプランの条件を確認してください。
LP制作で意味を持つ3つの仕様
公式モデルページ(developers.openai.com)に書かれている仕様のうち、LP制作に直結するのは次の3つです。
画像生成ツールが使える:対応ツールとして web_search・image_generation・computer_use・code_interpreter・file_search・MCP が明記されています。動画で三森が「Codex内蔵の画像生成でドヤくんの画像を作って」と頼めたのは、この仕様によるものです。LPの画像をCodexの外で別途作って持ち込む必要がありません
画像を入力できる:入力はテキストと画像、出力はテキストです。既存キャラクターの画像や参考サイトのスクリーンショットを渡して「これに寄せて」と頼めます
コンテキストが長い:コンテキストウィンドウは1,050,000トークン、最大出力は128,000トークンです。17本分のサービス説明と共通ルールを一度に渡しても収まる大きさで、「全ページを同じ方針で揃える」用途に向いています。知識カットオフは2026年4月30日なので、それ以降のデザイン潮流は参考サイトを直接見せて補う必要があります
もう一つ、動画の鍵になったのがCodexの /goal です。Codexの公式プロンプトガイド(learn.chatgpt.com/docs/prompting)には「Goal modeが使える場合は、計画を立てたあとに /goal で持続的なゴールを設定する」と書かれています。一つ返事をして止まる通常の会話と違い、設定したゴールに到達するまで自分で手順を組み立てて作業を続ける機能で、今回の「17サイトを完成させて公開まで持っていく」という長い作業に使われました。
料金はどこで確認するか
料金は書きません。APIの料金ページ(developers.openai.com/api/docs/pricing)を確認すると、GPT-6 Astraは「短いコンテキストと長いコンテキスト」「入力・キャッシュ入力・キャッシュ書き込み・出力」「Standard・Batch・Flex・Fast・Ultrafast」の掛け合わせで単価が変わります(標準の単価は公式のモデルページに記載があります)。Codex側の利用枠も、公式ページに「モデル・コンテキスト・推論の深さ・ツール利用・検索・キャッシュのすべてが消費に影響する」とあり、5時間ごとの枠に加えて週ごとの上限がかかる場合もあります(プランによって異なります)。情報源によって書かれている値が食い違っているのはこのためで、確認は必ず上の公式ページで行ってください。
関連:LPではなくスライドや資料をGPT-6 Astraで作る手順と、ChatGPTのプラン別に使える範囲は、GPT-6 Astraで資料作成|パワポの作り方と料金・注意点で詳しく解説しています。
なぜLP17本をまとめて作り直したのか(動画 1:59〜)
理由は「サービスの良さがLPから伝わっていなかった」からです。ドヤAIは株式会社スリスタが開発するBtoB向けAIツール群で、動画の時点で公開中13サービス、開発中4サービスの計17サービスがあります。バナーが作れる、勤怠が管理できる、カンバンでプロジェクトを管理できる、スライドが自動でできる、商談準備が自動でできる、といった並びです。
動画の中で三森は、既存のLPはClaudeで作ったもので「正直、今ちょっとダサめ」と話しています(1:59〜)。具体例として挙げたのがドヤバナーAIです。ファーストビューがあって、その下にステップの説明がある、という構成自体は分かりやすいものの、実際のサービスは「AIがプロ品質のバナーをA・B・Cの3案で作り、選んだ形のバナーが出てくる」というものなのに、その良さがページから伝わっていない、というのが三森の見立てでした。勤怠ツールやプロジェクト管理ツールのLPも同様で、「ウェブサイトとして良さが伝わっていない」状態だったと説明しています。
やり直しに踏み切ったきっかけは、GPT-6 Astraの登場です。三森は「噂によると今までと段違いだそうで、SNSでもWeb上でもすごいと言われている」「デザインの性能が非常に上がっているということなので」と動機を話しており、新モデルの実力を自社サイトで試す検証でもありました。

手順1|いきなり作らせず、日本のBtoBサイト調査とLP戦略から始めた(動画 3:20〜)
最初の依頼は制作ではなく調査でした。ここが今回の進め方の一番の特徴です。
三森が最初に出した依頼
三森がGPT-6 Astraに最初に頼んだのは、要約すると次の内容です(3:20〜)。
日本のBtoBツールのWebサイトで、デザインが良いものを徹底的にリストアップすること
「この要素はあったほうがいい」という要素をリスト化すること
ドヤAIの良さが伝わるような設計戦略を、Webサイト制作の戦略としてまず考えること
今回は調査と戦略策定までを進めること(制作はまだ頼まない)
なぜ日本のサイトに限定したのか。動画の中で三森は、これまでの経験として「AIにWebサイトを改善してと言うと、結構アメリカっぽいWebサイトを作ってしまうことがある」「日本のWebサイトと海外のWebサイトは結構違う。アメリカ寄りになると日本のお客さんに良さが伝わらない」と話しています。先に日本風のデザインをモデルに認識させ、それを制作に当てる、という順番はこの失敗経験から来ています。
出てきた「LPリニューアル戦略」の中身
しばらく待って返ってきたのが「ドヤAIシリーズ LPリニューアル戦略」という成果物でした。動画で読み上げられている要点は次のとおりです。
推奨方針:「実務で使える成果物を親しみやすく、堂々と見せる」ことをシリーズ全体の設計方針にする
調査範囲:国内BtoB SaaSのサイト。参考になるサイトとして Studio・Yoom・バクラク・SmartHR などが挙げられた
構成の型:全サービスを3種類の構成のどれかで作る。「成果物を見せる型」「営業の流れを見せる型」「運用画面を見せる型」
サービスごとの伝えたいこと:たとえばドヤバナーAIは「比べて選べるバナー3案」
注目したいのは、17サービスを一つのテンプレートに流し込むのではなく、「成果物」「営業の流れ」「運用画面」のどれを見せるサービスかで3つの型に振り分けた点です。バナー生成のように出力物が主役のサービスと、勤怠管理のように日々の画面が主役のサービスでは見せ方が違う、という判断をモデル側が先にしてくれたことで、後の一括依頼が成立しています。

参考サイトから何を拾ったか
三森は戦略に挙がった参考サイトを実際に開いて確認しています(5:24前後〜)。動画で口にした感想は、Yoomは「さあ、AI社員と働こう!」という見出しで、ファーストビューに入力できる要素があり「デザインとして美しい」、バクラクは「綺麗で分かりやすそう」で、サービス一覧のページは「ドヤマーケAIっぽい」、SmartHRは「事例が分かりやすい」うえにサービスが複数あってアニメーションが多い、というものです。
この「人が参考サイトを見て、何が良いと感じたかを言葉にする」工程が、次の制作依頼の材料になっています。AIが挙げた参考サイトをそのまま渡すのではなく、「Yoomのポップさ」「バクラクのグラデーション」「SmartHRの複数サービスの見せ方」と、拾いたい要素をサイトごとに分解したことで、制作依頼が具体的になりました。

手順2|キャラクター画像・アニメーション・/goal で17サイトを一括依頼した(動画 6:21〜)
戦略が固まったところで、制作の依頼に移ります(6:21〜)。三森が入力した依頼の内容を、文字起こしから整理すると次のようになります。
ドヤバナーAIにいるクマのキャラクター(ドヤくん)を活用し、Codex内蔵の画像生成で画像を生成すること
アニメーションをかなり多く入れて、分かりやすくすること
Yoomのようなポップな形で作りつつ、バクラクのようなグラデーションを使ってサービスを分かりやすくすること
エージェント系のサービスが複数あることも分かりやすくすること
バクラクのように、ページ内で完了結果を確認できる形で実際の使い方も分かるようにすること
SmartHRのような「すぐ分かる3点セット」を入れ、カーソルを当てると画像が少し動くようにして、常に楽しい仕様にすること
三森自身はこの依頼を「結構無理難題を押し付けて」と表現しています。参考サイト3社(Yoom・バクラク・SmartHR)の良いところを全部盛り込み、キャラクター画像の生成まで一度に頼んでいるからです。そして最後に /goal で「17サイトを完成させて、公開まで持っていってください」と設定し、作業を任せました。ここから先はモデルが自分で手順を組み立てて進めるため、動画では「結構時間がかかりそう」として完成まで待っています。
依頼文として見ると、この指示には「何を使うか(キャラクター・画像生成)」「どんな雰囲気か(参考サイト名で指定)」「どう動くか(ホバーで動く・切り替えられる)」「どこまでやるか(公開まで)」の4要素が含まれています。形容詞だけで「おしゃれに」と頼むのではなく、実在するサイト名で雰囲気を指定しているのが、後述するプロンプトの型のもとになっています。

結果|新旧デザインはどう変わったか(動画 7:47〜)
完成後、三森は新旧の比較画面もCodexに作ってもらっています。「Chromeでページ全体の横並び比較を作ってもらった」と話しており、左が変更前、右が変更後の形で17本を見比べられる状態にしてから評価しています(7:47〜)。この「比較ツールも作らせる」一手は、自社で試すときにも真似しやすい工夫です。
総合トップページ
新しいトップページには「その仕事をドヤくんとやってみよう」というコピーが入り、ドヤくんのアイコンが生成されました。三森は「結構可愛いアイコンを作ってくれた」と評価しています。背景は一部分だけが切り替わる動きがあり、各サービスへの導線には、ドヤリスト・ドヤプロマネ・ドヤスライドといったサービスごとにキャラクターを小さくあしらったアイコンが付きました。サービス紹介や資料のブロックもホバーで動きます。
旧トップとの比較では「右側(新)のほうが若干洗練されている。こっちも(旧も)悪くはない」としたうえで、料金のブロックや資料のブロックの作りが「今風、モダンになっている」と差を述べています。
ドヤバナーAIのLP
一番時間をかけて比較したのがドヤバナーAIです。変化として挙げられたのは次の点です。
ファーストビューがクリックで動くようになった
生成の3ステップが、切り替え可能な表示になった(三森は「右側のほうが圧倒的にクオリティが高い」と評価)
改行が整い、ファーストビューのインパクトが上がった
依頼した「3点セット」のブロックが追加された
料金のブロックと「まずバナーを作ってみる」のCTAが大きくなり、見やすくなった
ヘッダーからの遷移もきちんと動いている
動画で見せた総合トップとドヤバナーAIのページには「ホバーで動く」「切り替えられる」という依頼どおりの要素が入っており、三森は「結構いい感じに仕上がっているのではないか」とまとめています。
そのままでは出せなかった箇所
一方で、ドヤバナーAIのページでは「改行とかはおかしくなっているので修正が必要」と明言しています。/goal で公開まで走らせても、日本語の改行位置のような細部は人の目で確認して直す工程が残る、ということです。日本語のLPでは、見出しの折り返し位置が一文字ずれるだけで意味が取りにくくなるため、公開前のチェック項目として最初から織り込んでおくのが現実的です。

正直レビュー|SmartHRやセールスマーカーの水準に届いたか(動画 10:58〜)
三森の結論は「届いていない」です。動画の中で「正直言うと、セールスマーカーやSmartHRさんのようなページになっているかで言うと、デザインはもうちょっと頑張る必要がある」と話しています(10:58〜)。
理由として挙げたのは、動きの質です。SNSで見かけるAI製サイトのデモは、CGや動画のように画面が切り替わる派手なものが多いものの、「実際の現場だと、それだと重すぎてアクセスできないという問題や、使いづらいという問題がある」と指摘しています。見た目の派手さと、実務のサイトとして毎日見られることは別で、「実際のサイトに寄せていくともう少し見やすいページになる。ここら辺はまだ調整が必要」というのが現時点の評価でした。
ただし、進歩についてははっきり認めています。「どんどんクオリティが上がっていっているのは確か」で、サービスのページをAIで作ると「元々AI感がかなり強い傾向にあったが、今作ると、そこまでのAI感が少しずつ薄れつつある」という言い方をしています。全面的に手放しで褒めてもいないし、使えないとも言っていない。「17本を揃えて公開するところまでは任せられる。そこから先の詰めは人がやる」というのが、動画から読み取れる現在地です。

GPT-6 AstraでLPを作るなら、どう頼むか|コピペ用プロンプト
以下は、動画の進め方を読者が自社で再現できるように編集部が作成したテンプレートです。動画で三森が実際に入力した文面そのものではありません。角括弧の部分を自社の情報に置き換えて使ってください。Codexで使う前提ですが、ChatGPTでも手順1と2はそのまま使えます。
手順1|参考サイトの調査と戦略を先に出させる
あなたはBtoB SaaSのWebサイト設計者です。制作はまだ始めず、調査と戦略だけを進めてください。
# 調査
日本のBtoB向けツールのWebサイトのうち、デザインが優れているものを徹底的にリストアップし、
「あったほうがよい要素」を整理してください。海外サイトは対象外です。
候補の例:[Studio、Yoom、バクラク、SmartHR]
# 戦略
調査をもとに、[自社サービス群の名前]の良さが伝わるLP制作の戦略を1枚にまとめてください。
・シリーズ全体の推奨方針(1文)
・全サービスに共通する構成と、サービスの性質で分ける「構成の型」(例:成果物を見せる/業務の流れを見せる/運用画面を見せる)
・サービスごとの「一番伝えたいこと」(1行ずつ)
対象:[サービス名|一言説明 を17行分]
・配色・書体・余白・動きのルール
# 制約
・推測で機能を書き足さない。説明は与えた一言説明の範囲にとどめる
・確認できなかったことは「未確認」と書くポイントは「制作はまだ始めない」と最初に書くことです。動画でも三森は「今回は調査と戦略策定を進めます」と工程を区切っています。これを書かないと、Codexは調査しながらそのまま作り始めます。
手順2|一括制作の依頼文(参考サイト名で雰囲気を指定する)
手順1の戦略に従って、次の[17]サービスのLPを同じ方針で制作してください。
# 使うもの
・キャラクター:[既存キャラクターの画像ファイル/説明]を活用し、必要な画像はCodexの画像生成で作る
・既存ページのログイン導線・料金表記・法務リンク・計測タグは変更しない
# 雰囲気(実在サイトで指定)
・[Yoom]のようなポップさ
・[バクラク]のようなグラデーションの使い方
・[SmartHR]のように、複数サービスを一目で把握できる見せ方
# 動き
・ファーストビューは動きのある表示にする
・手順の説明は、クリックやホバーで切り替えられる形にする
・カーソルを当てたら少し動く要素を各セクションに入れる
・ただし、スマートフォンでも軽く表示できる範囲にとどめる
# 出力
1. 共通コンポーネントの一覧
2. 各ページの構成と本文
3. 公開前に人が確認すべき項目(日本語の改行位置、表示速度、既存リンクの生存)「軽く表示できる範囲にとどめる」の一行は、三森の正直レビューを踏まえて編集部が足したものです。派手な動きを頼むほど、実務のサイトとしては重くなります。
手順3|/goal の書き方
/goal [17]本すべてのLPを手順2の方針で完成させ、[公開先の環境]に公開するところまで進めてください。
完了条件:
・17ページすべてが公開URLで表示される
・各ページのリンク切れがゼロ
・旧ページと新ページを左右に並べて比較できる確認用ページを1枚作る/goal で開発を任せる進め方は、イベント用のガチャを作った次の回でも使っています。要件を先に整理してから /goal に渡す流れを、LPとは別の題材で確認できます。
ゴールには「達成したかどうかを機械的に判定できる条件」を添えてください。動画で三森が作らせた「新旧の横並び比較」も、完了条件に入れておくとそのまま出てきます。
手順4|公開後の修正指示
[ページ名]の[セクション名]を修正してください。
・どこを:[例:ファーストビューの見出しの改行位置]
・どう:[例:「3案から」で折り返さず、意味の切れ目で改行する]
・他は変えない:レイアウト・配色・動き・CTAの位置はそのまま
修正前と修正後を並べて示してください。「どこを・どう・他は変えない」の3点で書くと、意図しない箇所まで書き換えられるのを防げます。これはバナー生成の修正でも同じで、バナー作成AIの比較記事で紹介している修正指示の型と共通です。キャラクター画像の生成を細かく直したい場合は、ChatGPTの画像生成プロンプトの記事にある「元画像を維持して一部だけ変える」指示が使えます。
自作・AI LPビルダー・制作会社、どれを選ぶか
GPT-6 AstraでLPが作れるようになっても、全員が自作すべきとは考えていません。選択肢は3つです。
GPT-6 Astra(Codex)で自作する:ページ数が多く、同じ方針で揃えたいときに向きます。キャラクターや世界観など、テンプレートで表現しにくい要素も作れます。代わりに「どんなLPにしたいか」を言葉にできる人と、仕上がりを判断できる人が社内に必要です
AI LPビルダーを契約する:質問に答えると型に当てはめて生成するサービスです。短時間で形になりますが、テンプレートの枠を出にくく、法令表示欄が無いものや、HTMLとして書き出せず乗り換えにくいものもあります。契約前にその2点を確認してください
制作会社に依頼する:戦略設計から運用まで任せたい、社内に判断できる人がいない、ブランドの一貫性に責任を持ってほしいときに向きます。費用感はBtoB向けWebサイト制作費用の相場を参考にしてください
判断の目安は次の4問です。
作り直すページは何本か。3本以下なら制作会社かビルダー、10本以上なら自作で「同じ方針で揃える」効果が大きくなります
参考にしたいサイトを3〜5社挙げて、何が良いかを言葉にできる人がいるか。いないなら、AIに作らせても判断ができません
公開後に改行や表示を自分たちで直し続けられるか。無理なら、更新まで含めて外注したほうが結果的に安くつきます
キャラクターや独自の世界観があるか。あるなら自作か制作会社です。ビルダーでは表現しきれません
社内に「やる人」がいるかどうかが分かれ目になります。株式会社スリスタの独自調査では、小規模企業(50名未満)の業務での生成AI利用率は30.4%で、推進のボトルネックは「人手不足」と「コスト判断」でした(出典:株式会社スリスタ『企業の生成AI活用実態調査2026』(n=400)、企業規模×AI活用ステージ分析)。LPの内製も同じ構図で、ツールの性能より「誰が戦略を決め、誰が仕上がりを見るか」が先に決まっていないと進みません。
LPの構成そのもの(ファーストビュー・課題・機能・料金・FAQ・CTA)をゼロから学びたい場合はBtoB向けLPの作り方を、作ったあとのCVR改善はBtoBサイト改善のチェックリストを参照してください。
公開前チェックリスト|今回の検証で分かった確認点
動画で三森が実際に直す必要があると言った点と、戦略段階で決めていた点をもとに、公開前に確認する項目を挙げます。
旧ページのスクリーンショットとURL一覧を残したか(新旧比較の基準になります。三森は比較ページ自体をCodexに作らせました)
参考にするサイトを3〜5社決め、「何が良いか」をサイトごとに言葉にしたか
海外サイトではなく、日本のBtoBサイトを基準にすると明示したか
サービスごとに「成果物を見せる/流れを見せる/画面を見せる」のどの型かを決めたか
全ページ共通で「変えてはいけないもの」(ログイン導線・料金・法務リンク・計測タグ)を一覧にしたか
日本語の見出しと本文の改行位置を、実機で全ページ確認したか(今回、公開後に残った修正点です)
ホバーや切り替えの動きが、スマートフォンと低速回線でも重くないか確認したか
生成したキャラクター画像について、利用規約と既存キャラクターとの類似性を確認したか(確認の進め方はAI生成画像の著作権チェック5項目にまとめています)
サービスの説明文が、公開ページに書いてある範囲を超えていないか(AIが機能を書き足していないか)
公開後に「誰が・どの頻度で」直すかを決めたか
公開後に見ること
見た目が新しくなっても、問い合わせや無料登録が増えなければリニューアルの目的は果たせていません。公開後は、ページごとの表示回数、CTAのクリック率、フォームの到達率を、旧ページと同じ期間で比べてください。17本を同じ方針で作り直した場合、ページ間の差が見えやすいのが利点です。たとえば「成果物を見せる型」のページと「運用画面を見せる型」のページでCTAのクリック率に差が出れば、型の選び方を見直す材料になります。
見た目より先に確認したいのは機能面です。以前Google StitchとCursorでUIを刷新したときは、既存のロジックを壊さずにUIだけを差し替える指示が重要でした。今回も、公開直後は料金表示・ログイン導線・フォーム送信が旧ページどおり動くかを先に見て、デザインの詰めはそのあとにする順番をおすすめします。
なお、ドヤAIの各サービス自体も同じように生成AIで自作して公開しています。SFAを作った記録はSFAは自作できる?AIで作る営業管理ツールの中身、勤怠管理アプリはClaude Codeで勤怠管理アプリを自作した開発記にまとめています。いずれも「作らないものを先に決める」「AIの出力を人が確認してから出す」という点で、今回のLPリニューアルと同じ進め方です。
よくある質問
Q. GPT-6 Astraはどこで使えますか?無料でも使えますか?
Codex(ChatGPTデスクトップアプリ・Web版・CLI・IDE拡張)とAPIで使えます(2026年10月6日、OpenAI公式ドキュメントで確認)。Codex自体はFreeプランを含む各プランに含まれていますが、GPT-6 Astraがどのプランで選べるかは別に定められており、時期によって変わります。無料で使えるかどうかを含め、最新の条件は公式のモデル一覧(learn.chatgpt.com/docs/models)と利用枠ページ(learn.chatgpt.com/docs/pricing)で確認してください。本記事では、情報源によって食い違う料金・利用枠の数値は書いていません。
Q. GPT-6 AstraとCodexは何が違いますか?
GPT-6 Astraは「モデル」、Codexはそのモデルを使って実際にファイルを編集し、コードを実行し、公開作業まで進める「エージェント(道具)」です。動画の17本リニューアルは、Codexの中でモデルにGPT-6 Astraを選び、/goal で長い作業を任せたものです。ChatGPTのチャット画面でGPT-6 Astraに「LPを作って」と頼んでも文章やHTMLは返ってきますが、17ページを実際のサーバーに公開するところまで進めるにはCodexが必要です。
Q. LPだけでなく、ホームページ全体のリニューアルもGPT-6 Astraでできますか?
できます。今回も総合トップページを含めて作り直しており、トップにはキャラクターのアイコンや各サービスへの導線が入りました。ただし、ページ数が増えるほど「変えてはいけないもの」(既存URL・ログイン・料金・法務ページ・計測タグ)の一覧を先に渡す重要性が増します。コーポレートサイトなら、会社概要や採用情報など事実の記載が多いページで、AIが説明を書き足していないかの確認を必ず入れてください。
Q. コードが書けなくても大丈夫ですか?
日本語で指示して進められるため、自分でコードを書く必要はありません。動画でも三森はコードを書いておらず、依頼と確認に時間を使っています。必要なのはコードの知識より、「参考サイトを見て何が良いかを言葉にする」「出てきたものがダサいかどうかを判断する」目です。この2つが社内に無い場合は、制作会社に相談したほうが早いです。
Q. AIで作ったLPは「AIっぽい」見た目になりませんか?
三森の評価では「以前はAI感がかなり強かったが、今は少しずつ薄れつつある」です。AIっぽさを減らすために今回効いたのは、海外ではなく日本のBtoBサイトを調査させたこと、参考サイト名で雰囲気を指定したこと、自社キャラクターの画像を生成して使ったことの3つです。逆に、SNSで見るような派手な画面切り替えを盛ると、実務のサイトとしては重く使いづらくなる、というのも動画での指摘です。
Q. 17本を作るのにかかった時間と費用はどれくらいですか?
動画では具体的な所要時間と費用は公開されていないため、本記事にも書いていません。動画内では、戦略の生成に「ちょっとかかっちゃいましたね」、17本の制作に「結構時間がかかりそう」と話しているのみです。Codexの利用枠はモデル・推論の深さ・ツール利用で消費が変わるため、自社で試す場合は1本だけ先に作って消費量を見てから、残りを/goalで一括依頼する進め方をおすすめします。
Q. リニューアルで検索順位やアクセスが落ちることはありますか?
URL・タイトル・見出し構成を大きく変えると、検索エンジンの評価が一時的に変動することがあります。既存URLを維持する、変える場合はリダイレクトを設定する、公開前後で検索結果の表示回数を比べる、という基本はAIで作る場合も変わりません。17本を同時に公開するときは、どのページで変動が起きたかを個別に追えるように、公開前の数値をページ単位で控えておいてください。
まとめ
GPT-6 Astra(Codex)で、ドヤAI全17サービスのLPを一括リニューアルしました。公式ドキュメントで確認できる範囲では、GPT-6 Astraは画像生成・コンピュータ操作などのツールを備えた最上位モデルで、Codexの /goal と組み合わせると「17サイトを完成させて公開する」という長い作業を任せられます。実際、動画で見せた総合トップとドヤバナーAIのページでは、ファーストビューが動き、手順が切り替えられ、キャラクターのアイコンが入っていました。
うまくいった理由は、いきなり作らせなかったことです。日本のBtoBサイトを調査させ、「成果物を見せる/流れを見せる/画面を見せる」の3つの型に振り分けた戦略を先に出させ、参考サイト名で雰囲気を指定してから一括依頼しました。一方で、改行の崩れは残り、三森の評価は「SmartHRやセールスマーカーの水準にはもう少し頑張る必要がある」でした。公開まで任せられるが、最後の詰めは人がやる。これが2026年10月時点の現在地です。
LPを新しくしたら、そこへ流入させるバナーも揃える必要があります。業種を選ぶだけで訴求の異なる3案を生成するドヤバナーAIは無料プランから使えますので、リニューアルしたLPと合わせてお試しください。

