AI・マーケトレンド

一人マーケがAIでやること|週次カレンダーで全部出す

一人マーケが潰れる理由は、仕事量ではありません。「止まると即困る仕事」に全部食われて、「止めても今週は困らない仕事」が永久に後回しになることです。前者が供給業務、後者が投資業務。AIは供給業務を圧縮するために使い、浮いた枠を投資業務にカレンダー上で固定します。この順序を逆にすると、何を導入しても半年後に元に戻ります。

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この記事で分かること

  • 一人マーケが崩れる構造を説明する分類軸「供給業務 / 投資業務」の定義と、見分ける3つの質問

  • 月曜から金曜までの週次カレンダーテンプレ(そのままコピペできる)

  • コンテンツ系ツール12種を、1人で回せるか(初期セットアップ時間・月間の出力上限)を列に立てて比較した表

  • コンテンツ系を個別契約した場合の合算月額(公式サイトで確認できた金額のみ)と、統一プラン月9,980円との比較

  • 記事1本を出す11工程の全手順と、どの工程を道具で飛ばせるか

  • 記事構成用プロンプトの全文、供給/投資の仕分けシート、判断フローチャート

  • AIでは解決しない部分

調査条件: 料金は2026年8月6日に各社の公式サイトで確認できた記載のみを掲載します。公式ページの本文を取得できなかったもの、金額が非公開のものは、そのまま「確認できなかった」「要問い合わせ」と書き、合算からは除外します。第三者の比較サイトの数字は転記しません。税込・税抜の別は各社の表記のまま記載します。

書いているのは、地方の中小企業向けにBtoBマーケティングを支援している株式会社スリスタです。14サービスを月9,980円(税込)の統一プランで提供するドヤマーケAIの提供元でもあります。中立は装いません。そのうえで先に正直に書くと、一人マーケが最初に入れるべきものは、この記事に出てくるどのツールでもありません。カレンダーに投資業務の枠を先に入れることです。 道具はその後で意味を持ちます。


1. 一人マーケが崩れる構造

1-1. 何人分の仕事を持っているか

マーケ担当が1人の会社で、その1人が持っている領域を書き出すとこうなります。

  • Webサイトの更新と記事の追加

  • SEO(キーワード設計、内部リンク、リライト)

  • SNSの運用

  • 広告の入稿とクリエイティブ差し替え

  • 展示会・セミナーの企画と集客

  • メール配信

  • 資料(会社紹介、サービス紹介、導入事例)の作成と更新

  • 問い合わせの一次対応とリード管理

  • 営業への引き渡しと、その後の追跡

  • 数字のレポーティング

10領域あります。分業している会社なら3〜5人でやる範囲です。それを1人で持っている以上、全部を同じ密度でやることは物理的に不可能です。 ここを認めるところから設計が始まります。

1-2. 崩れ方は決まっている

一人マーケの崩れ方には型があります。

  1. 最初の3か月:全部やろうとします。深夜まで働きます

  2. 4〜6か月目:締切のあるものだけ残ります。記事更新とSNSと問い合わせ対応

  3. 7〜12か月目:キーワード設計もペルソナ更新も顧客インタビューも止まります

  4. 1年後:「記事を月4本出しているが、問い合わせが増えない」という状態になります

止まったのは全部、投資業務です。 そして投資業務が止まると、供給業務の成果が落ちます。誰に何を書くかを更新していない記事は、本数を出しても効きません。これが一人マーケの典型的な行き詰まりです。


2. 分類軸:供給業務と投資業務

2-1. 定義

供給業務

投資業務

定義

止めると今週のうちに誰かが困る仕事

止めても今週は誰も困らないが、止め続けると半年後に効かなくなる仕事

例

記事の公開、SNS投稿、広告バナーの差し替え、問い合わせ返信、月次レポート、資料の修正依頼への対応

キーワード設計の見直し、ペルソナの更新、顧客インタビュー、競合の観測、AI検索での自社の見え方の確認、記事のリライト方針の決定

締切

あります(外から来る)

ありません(自分で作るしかない)

中断されやすさ

高いです。営業や経営から割り込みが入ります

極めて高いです。真っ先に潰されます

成果が出るまで

即日〜1週間

3か月〜1年

評価されやすさ

されやすいです(目に見える)

されにくいです(何もしていないように見える)

AIの効き方

量を圧縮する(同じ量を短時間で)

質を上げる(1人では持てない視点を足す)

2-2. 見分ける3つの質問

自社の業務がどちらかを判定するには、この3つを聞けばいいです。

  1. 今週やらなかったら、誰かから催促が来るか? → 来るなら供給業務

  2. 3か月やらなかったら、数字にどう出るか説明できるか? → 説明できるなら投資業務

  3. 成果物が今日中に人の目に触れるか? → 触れるなら供給業務

3つとも「どちらとも言えない」なら、それは供給業務です。判定に迷うものは供給業務に倒します。 投資業務を過大に見積もると、カレンダーが空論になります。

2-3. AIの入れ方が2種類あるという話

ここが本記事の主張です。同じAIでも、供給業務と投資業務では使い方が正反対になります。

供給業務でのAI=量産と定型化。 記事の骨子、バナーのバリエーション、資料の下書き。求めるのは「毎回同じ品質のものが速く出ること」です。ここでのAIは、自分の代わりに手を動かす存在です。

投資業務でのAI=視点の補完。 ペルソナを1人で考えると、自分が知っている顧客像から出られません。競合の観測を1人でやると、見ているサイトが固定されます。ここでのAIは、自分にはない視点を出させる存在です。 出力をそのまま使うのではなく、自分の考えとの差分を見るために使います。

この2つを混同すると事故が起きます。投資業務で「速く出すこと」を求めると、ペルソナが薄い一般論になります。供給業務で「視点の広がり」を求めると、毎回違う構成の記事が出てきて型が育ちません。


3. 週次の業務カレンダー

一人マーケの1週間を、供給と投資に分けて組みます。投資業務の枠を先にカレンダーに置き、残りに供給業務を流し込みます。 逆にすると投資業務は永久に入りません。

3-1. 標準週

曜日

午前

午後

区分の内訳

月

週次の数字確認とレポート下書き(供給)/今週やらないことを決める

記事1本の骨子作成(供給)

供給8割・投資2割

火

キーワード設計・リライト方針の見直し(投資/固定枠)

記事1本の本文仕上げと公開(供給)

投資5割・供給5割

水

SNS・メール配信の準備と実行(供給)

広告バナーの差し替え・追加生成(供給)

供給10割

木

顧客インタビューまたは営業同行(投資/固定枠・隔週)

インタビュー内容の記事化(供給)

投資5割・供給5割

金

問い合わせ対応の棚卸し・営業への引き渡し確認(供給)

AI検索での自社の見え方の確認/競合観測(投資/固定枠)

供給6割・投資4割

投資業務の固定枠は週3つ(火午前・木午前・金午後)。 これで週の約3割が投資業務になります。多いと感じるなら、それは今が0割だからです。

3-2. この配分が守れる条件

固定枠は、次の3つが揃わないと守れません。

  1. 上長または経営者が「火曜午前は打ち合わせを入れない」と合意していること。 一人マーケの投資枠は、本人の意志だけでは守れません

  2. 供給業務がAIで圧縮されていること。 圧縮せずに投資枠を作ると、供給が回らなくなって結局戻ります

  3. 投資枠でやったことの記録を残すこと。 記録がないと「何もしていない時間」に見え、次に潰されます

3-3. どこで何を圧縮するか

供給業務のうち、AIで圧縮できる代表的なものを、週あたりの時間で並べます。

供給業務

週の標準所要

圧縮後の目安

削減

記事1本の骨子作成

180分

60分

120分

記事1本の本文執筆

300分

150分

150分

広告バナーのバリエーション作成

120分

30分

90分

資料・スライドの下書き

120分

40分

80分

インタビュー音源の記事化

240分(隔週)

60分

90分/週換算

月次レポートの文章化

60分(月次)

20分

10分/週換算

合計

約17時間/週

約7時間/週

約10時間/週

週10時間。 これが投資業務3枠(火午前3時間・木午前3時間・金午後3時間=9時間)にほぼ一致します。カレンダーの数字が合うのは偶然ではなく、そこから逆算して枠を決めているからです。

ただしこの削減幅は「使い方が定着した後」の数字です。最初の1か月は逆に時間が増えます。プロンプトを整える時間、出力を直す時間、社内の合意を取る時間がかかります。1か月目は投資枠を週1つに減らしておくのが現実的です。


4. 一人で回せるかを基準にした比較表

比較の列を、機能一覧ではなく一人マーケが実際に詰まる条件にします。とくに「初期セットアップの重さ」と「月間の出力上限」は、1人しかいない会社にとって決定的です。人手で補えないからです。

自社サービスであるドヤマーケAIを最上段に置きます。売っている側が書いている表なので中立ではありません。 そのぶん欠点は他社と同じ基準で書きます。

ツール

注力

主な用途

供給/投資

月間の出力上限(公式記載)

公式サイトで確認できた料金(2026年8月6日)

正直な欠点

ドヤマーケAI(記事作成/インタビュー/バナー/スライド/ペルソナ/AIO ほか計14)

★注力

コンテンツ全般

両方

統一プランで14サービス使い放題。無料版のドヤバナーAIは月15枚まで

月9,980円(税込)で全14サービス使い放題。無料版あり

各領域の専用ツールと比べると、細かい機能の深さでは及びません。大企業向けの承認ワークフローや権限管理はありません。実績の蓄積は専用ツールほど長くありません

Transcope

—

SEO記事生成

供給

Free 4,000文字/Basic 50,000文字/月/Pro 250,000文字/月/Enterprise 600,000文字/月

Free 0円/Basic 11,000円/Pro 38,500円/Enterprise 66,000円(いずれも税込)。最短契約期間1ヶ月・月払いの記載あり

文字数の上限が明確なぶん、書き直しを繰り返すと上限に当たります。リライト中心の運用では消費が読みにくくなります

ラクリン

—

SEO記事生成

供給

フリー 20,000トークン(毎月約2記事)/シルバー 200,000トークン(約50記事)/ゴールド 600,000トークン(約150記事)/プラチナ 2,000,000トークン(約500記事)

フリー 0円(カード登録不要)/シルバー 4,980円/ゴールド 9,980円/プラチナ 29,980円(いずれも税込)

記事数の目安はあくまで目安。長文や修正回数が多いと目安どおりにはなりません

EmmaTools

—

SEO記事生成・品質評価

供給

公式トップページに記載なし

公式トップページに「プランやご利用状況に応じてご案内しています。詳細な料金については、お問い合わせフォームよりご相談ください」と記載。金額は確認できませんでした

事前に金額が分からないため、一人マーケが単独で稟議を書きにくくなります

SAKUBUN

—

SEO記事・コンテンツ生成

供給

公式トップページに記載なし

公式トップページに「無料トライアルもできます」の記載あり。プラン別の金額は公式ページ本文から確認できませんでした

同上。導入判断の前に金額の確認が必要

Value AI Writer byGMO

—

SEO記事生成

供給

確認できず

公式サイトの本文を取得できず、料金を確認できませんでした

本記事では同一基準での比較ができていません

Adobe Express

—

バナー・画像制作

供給

記載なし

無料プラン 0円(税込)/プレミアム 1,180円/月(税込・月々払い)/グループ版 初年度440円・以降770円/月ライセンス(税込・年間サブスクリプションの月々払い)/エンタープライズ 要相談

デザインの判断は人がやる前提。「広告として効くか」の評価機能ではありません

Canva

—

バナー・画像制作

供給

確認できず

公式料金ページの本文を取得できず、金額を確認できませんでした(アクセス時にブラウザ非対応の案内ページが返った)

本記事では同一基準での比較ができていません

イルシル

—

スライド生成

供給

フリー AIデザイン生成3枚/月・資料3個まで・入力1,600文字まで・PDF/PowerPoint出力非対応

フリー 0円/パーソナル 1,848円/人(税込)/パーソナルプラス 5,500円/人(税込・年間契約)/法人 応相談

無料枠では出力形式が制限されます。社外配布用の資料には有料が前提になります

Gamma

—

スライド生成

供給

確認できず

プラン名(Free / Plus / Pro / Ultra)は確認できましたが、金額は公式ページ本文から確認できませんでした

本記事では金額を伴う比較ができていません

Notta

—

インタビュー・会議の文字起こし

供給

フリー 1回3分まで/120分/月・ファイルインポート50個/月・AI要約10回/月

フリー 0円/プレミアム 1,185円/月/ビジネス 2,508円/月(いずれも税込表記)/エンタープライズ 要相談

文字起こしが主目的。記事の構成まで作る機能ではありません

ChatGPT等の汎用AI

—

全般

両方

プランにより異なります

本記事では料金の確認対象外。必ずOpenAI公式で最新のプランを確認すること

毎回同じ前提を貼り直す必要があります。出力の型が回ごとにブレます。社内で共有・再現しにくくなります

比較対象は12件。 うち4件(EmmaTools、SAKUBUN、Value AI Writer、Canva、Gammaの金額)は公式ページから金額を確認できませんでした。推測で埋めずに、確認できなかったと書きます。

4-1. 表から読み取るべきこと

その1:記事生成ツールの「上限」の単位が製品ごとに違います。 Transcopeは文字数、ラクリンはトークン数で上限を管理しています。単位が違うものを金額だけで比べても意味がありません。 一人マーケが月に出す記事の本数と、1本あたりの文字数、そして修正の回数を先に決めてから、どちらの単位が自分の使い方に合うかを判断します。

その2:無料枠で始められる領域と、そうでない領域があります。 ラクリンのフリープラン(20,000トークン・毎月約2記事、カード登録不要)、Transcopeのフリープラン(4,000文字)、Nottaのフリープラン(120分/月)、イルシルのフリープラン(3枚/月)、Adobe Expressの無料プラン。記事・スライド・文字起こし・バナーのすべてに無料枠が存在します。 月に記事2本・スライド3枚・文字起こし2時間で足りる会社なら、0円で回ります。

その3:金額が公開されていない製品があります。 一人マーケにとってこれは実務的な障壁になります。問い合わせて商談を1本入れる時間コストが、比較そのもののコストに乗ります。 検討する製品を3つに絞り、そのうち金額非公開のものは1つまでにするのが現実的です。


5. コンテンツ系を個別契約した場合の合算月額

一人マーケが「よくある組み合わせ」で個別契約した場合を、確認できた金額だけで積み上げます。1人なので人数課金の影響は小さいです。

想定A:記事+スライド+文字起こし+バナー

領域

選んだもの

月額

SEO記事生成

ラクリン シルバー

4,980円(税込)

スライド生成

イルシル パーソナル

1,848円(税込)

文字起こし

Notta プレミアム

1,185円(税込)

バナー・画像

Adobe Express プレミアム

1,180円(税込)

合計

9,193円(税込)

想定B:記事の量を増やした場合

領域

選んだもの

月額

SEO記事生成

Transcope Basic(50,000文字/月)

11,000円(税込)

スライド生成

イルシル パーソナル

1,848円(税込)

文字起こし

Notta ビジネス

2,508円(税込)

バナー・画像

Adobe Express プレミアム

1,180円(税込)

合計

16,536円(税込)

想定C:無料枠だけで組む

領域

選んだもの

月額

SEO記事生成

ラクリン フリー(約2記事/月)

0円

スライド生成

イルシル フリー(3枚/月・出力形式に制限)

0円

文字起こし

Notta フリー(1回3分・120分/月)

0円

バナー・画像

Adobe Express 無料プラン

0円

合計

0円

ドヤマーケAIの統一プランは月9,980円(税込)で、記事作成・インタビュー・バナー・広告バナー・スライド・ペルソナ・AI可視性の観測を含む14サービスを使えます。

正直に書くと、想定Aの9,193円と統一プランの9,980円はほぼ同額です。 金額だけで見れば差はありません。差が出るのは次の3点です。

  1. 想定Aには含まれていない領域(ペルソナ生成、AI検索での自社の見え方の観測、インタビュー記事の自動生成、広告バナーのフィードバック)が統一プランには入っています

  2. 契約・請求・解約の手続きが1本で済みます(4本の契約管理を1人で回す負担が消える)

  3. 一方で、各領域の機能の深さでは専用ツールに及びません。記事のSEO分析機能や、デザインの素材点数は専用ツールのほうが厚くなります

そして想定Cの0円には勝てません。 月に記事2本・スライド3枚で足りる規模なら、無料枠で始めるのが合理的です。有料を検討する分岐点は、無料枠の上限に月2回以上ぶつかったときです。


6. 記事1本を出す11工程と、飛ばせる工程

出し惜しみせず全部書きます。

工程

内容

標準所要

道具で飛ばせるか

飛ばした後

1

キーワードの選定

60分

△。候補出しは○、採否は人

30分

2

検索意図の分解

40分

○

15分

3

競合上位10本の確認

60分

△。要約は○、判断は人

30分

4

独自の切り口を決める

40分

×。ここが記事の価値

40分

5

構成(見出し)の作成

50分

○

15分

6

一次情報の確認(料金・法令・公式仕様)

60分

×。人が公式ページを見ます

60分

7

本文の執筆

300分

○

150分

8

事実の再確認と修正

60分

×

60分

9

図表・画像の作成

90分

○

30分

10

入稿・内部リンク設定

40分

△

25分

11

公開後の計測設定

20分

△

15分

合計

820分

470分

削減率は約43%。 11工程のうち完全に飛ばせないのは3つ(4・6・8)で、この3つが記事の品質を決めます。

工程4(独自の切り口)を飛ばした記事は、上位10本の平均になります。 平均の記事は上位に入りません。一人マーケがAIで記事を量産して失敗する原因はほぼここに集約されます。工程7(執筆)を半分にして、浮いた時間を工程4と6に回すのが正しい配分です。

工程6(一次情報の確認)は絶対に人がやります。 料金・法令・公式仕様をAIの出力のまま載せると、間違いがそのまま公開されます。金額を書くなら公式の料金ページを開いて確認し、法令に触れるならe-Gov法令検索や所管省庁の公式ページで原文を確認します。判断に迷う内容は、所轄官庁または専門家に確認すること。


7. コピペして使える一次コンテンツ

7-1. 供給/投資 仕分けシート

【供給/投資 仕分けシート】一人マーケ用

■ 記入ルール
・1行1業務。月に1回以上発生するものだけ書く
・「区分」は 供(供給業務)か 投(投資業務)
  判定に迷ったら「供」に倒す
・「頻度」は 週◯回 / 月◯回
・「所要」は1回あたりの分数
・「月間」= 所要 × 月あたり回数
・「催促」=やらなかったとき催促が来るか(来る/来ない)
・「圧縮」=AIで所要を減らせるか(◎大きく減る/○減る/×減らない)

┌────┬──────────────────┬────┬──────┬─────┬──────┬──────┬──────┐
│ No │ 業務名                  │ 区分 │ 頻度   │ 所要  │ 月間  │ 催促  │ 圧縮  │
├────┼──────────────────┼────┼──────┼─────┼──────┼──────┼──────┤
│  1 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  2 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  3 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  4 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  5 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  6 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  7 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  8 │                          │      │        │       │       │       │       │
│  9 │                          │      │        │       │       │       │       │
│ 10 │                          │      │        │       │       │       │       │
│ 11 │                          │      │        │       │       │       │       │
│ 12 │                          │      │        │       │       │       │       │
└────┴──────────────────┴────┴──────┴─────┴──────┴──────┴──────┘

■ 集計
 供給業務の月間合計:______ 時間
 投資業務の月間合計:______ 時間
 投資業務の比率:______ %   ← 20%を下回っていたら危険域

■ 圧縮の対象
 「供 × 圧縮◎」の行を、月間時間の大きい順に3つ書き出す
  1位:____________(月____時間)
  2位:____________(月____時間)
  3位:____________(月____時間)
  この3つの合計:____時間 ← ここが投資業務に回せる上限

■ 投資枠の設定
 上で出した時間を、週あたりに割る(÷4)と ____時間/週
 これを週2〜3コマに分けてカレンダーに固定する
 例)火 9:00-12:00 / 木 9:00-12:00 / 金 14:00-17:00

■ 3か月後の再測定
 供給業務の月間合計:______ 時間(前回比 ____時間)
 投資業務の比率:______ %(前回比 ____ pt)
 ※比率が上がっていなければ、圧縮が機能していない

7-2. 週次カレンダーのテンプレ

【一人マーケ 標準週テンプレ】

■ 前提
 ・投資業務の枠(★)は、他の予定を入れない。会議も入れない
 ・この枠を守ることを、上長または経営者と先に合意しておく
 ・供給業務がAIで圧縮できていない段階では、★を1コマに減らす

─────────────────────────────
【月】
 09:00-10:30  先週の数字確認(供給)
   ・流入、問い合わせ数、商談化数の3つだけ見る
   ・指標を増やさない。増やすと見るだけで午前が終わる
 10:30-11:00  今週やらないことを決める(重要)
   ・やることリストではなく、やらないことを3つ書く
 13:00-17:00  記事1本の骨子作成(供給)
   ・工程1〜5をここでやる
   ・工程4(独自の切り口)だけは自分で決める

【火】
 ★09:00-12:00  投資枠①:キーワード設計・リライト方針
   ・既存記事のうち、順位が11〜30位のものを対象にする
   ・新規キーワードを増やす前に、既存の底上げを先に見る
   ・ここで決めたことを1ページのメモに残す(残さないと枠が潰される)
 13:00-17:00  記事1本の本文仕上げと公開(供給)
   ・工程6(一次情報の確認)は必ず自分で公式ページを開く
   ・工程8(事実の再確認)を飛ばさない

【水】
 09:00-12:00  SNS・メール配信(供給)
   ・1週間分をまとめて作り、予約投稿にする
   ・毎日その場で考える運用をやめる
 13:00-17:00  広告バナーの差し替え・追加生成(供給)
   ・同一メッセージで複数パターンを出す
   ・パターンを増やすこと自体が目的にならないよう、差し替え本数を先に決める

【木】
 ★09:00-12:00  投資枠②:顧客インタビューまたは営業同行(隔週)
   ・隔週で実施。ない週は競合の観測に充てる
   ・録音の同意は毎回その場で取る
 13:00-17:00  インタビュー内容の記事化(供給)
   ・文字起こし → 構成 → 本文の順
   ・話し言葉のままにしない。読み手が知りたい順に並べ替える

【金】
 09:00-12:00  問い合わせ対応の棚卸し・営業への引き渡し確認(供給)
   ・今週来たリードが営業に渡っているかだけ確認する
 ★13:00-17:00  投資枠③:AI検索での自社の見え方/競合観測
   ・自社名・主要サービス名・カテゴリ名の3種で確認する
   ・結果をスクリーンショットで残し、前月と比較する
   ・変化があったときだけ、対応する記事を決める

─────────────────────────────
【この週次カレンダーの禁止事項】
 ・★の枠に会議を入れない(例外を1回作ると翌週から崩れる)
 ・月曜の数字確認を3時間にしない(1.5時間で終える)
 ・記事を「時間が余ったら書く」にしない(枠を先に取る)
 ・SNSを毎日その場で考えない(水曜にまとめる)
 ・投資枠の成果物を「頭の中」に置かない(必ず1ページのメモにする)

7-3. 記事構成用プロンプト(全文)

供給業務のうち、工程2・3・5を圧縮するためのプロンプトを全文で載せます。工程4(独自の切り口)はあえてAIに決めさせない設計にしてあります。

あなたはBtoB企業のオウンドメディアを5年運用してきた編集者です。
これから書く記事の構成案を作ってください。

【前提】
 対象キーワード:
 想定読者(役職・従業員規模・業種):
 読者が今困っていること(1文で):
 記事を読んだ後に読者に取ってほしい行動:
 自社が提供しているもの:
 記事の想定文字数:

【私がすでに決めていること(変更しないでください)】
 この記事の独自の切り口:
 ※ここは私が決めます。あなたはこの切り口を前提に構成を作ってください
 ※切り口を別のものに置き換える提案はしないでください

【出力してほしいもの】
1. 検索意図の分解
   - この検索キーワードを打つ人が知りたいことを、優先度順に5つ
   - 各項目について「なぜそれを知りたいのか」を1行で

2. 読者が検索前から知っていること/知らないこと
   - 知っていることは記事で説明しない対象になります
   - 知らないことのうち、説明が必要なものを3つ

3. 見出し構成(H2とH3)
   - 上で挙げた「私が決めた独自の切り口」を、第2章に必ず置くこと
   - H2は6〜9個
   - 各H2に、そこで答える問いを1行で併記すること
   - 一般的な「〜とは」で始まる章を冒頭に置かないこと

4. 各章に必要な一次情報
   - 公式サイトで確認すべき項目(料金・仕様・条件など)を具体的に列挙
   - 法令・制度に触れる箇所があれば、確認すべき官庁名を明示
   ※ここに挙がった項目は、私が自分で公式ページを開いて確認します
   ※あなたが数値を書くことはしないでください

5. この記事に入れる一次コンテンツの案
   - チェックリスト/判断フロー/計算式/テンプレのいずれか1つ
   - 読者がそのままコピーして使える形式であること

6. 書かないほうがよいこと
   - 検索意図から外れる話題を3つ

【制約】
- 数値・料金・法令の条文を、あなたが書かないこと
  (確認すべき項目名だけを挙げてください)
- 「近年注目されています」のような導入文を提案しないこと
- 章立ての中に、内容が重複する章を作らないこと
- 出力は箇条書きで、全体2,000字以内

8. AIでは解決しない部分

8-1. 独自の切り口は自分で決めるしかない

工程4はAIに渡せません。渡すと、上位記事の平均が返ってきます。 平均は上位に入りません。一人マーケの唯一の武器は、自社の顧客と直接話していることです。この情報はAIの学習データには入っていません。木曜の投資枠を顧客インタビューに充てるのは、この武器を切らさないためです。

8-2. 社内の合意形成は代行できない

記事を出すのに法務確認が要る、広告の表現に営業からクレームが来る、経営者が突然別の施策をやれと言います。一人マーケの時間を最も奪うのはこの種の調整で、AIはここに一切効きません。 対策は道具ではなく、月曜の「今週やらないことを3つ決める」を経営者と共有することです。

8-3. 数字が伸びない原因が施策の外にあることがある

問い合わせが増えない原因が、記事の質でも本数でもなく、価格設定や商品そのものにあることがあります。これはマーケの範囲を超えます。 投資枠でやる顧客インタビューは、この判別のためにも効きます。「マーケがうまくいっていない」と「商品が選ばれていない」は、別の問題です。

8-4. 一人であること自体は解消されない

AIを入れても、レビューしてくれる人は増えません。自分の書いたものを自分で判断し続ける負荷は残ります。対策としては、月1回でいいので社外の人に読んでもらう機会を作ります。ツールでは代替できません。

8-5. 契約が増えれば管理も増える

個別に4本契約すれば、4本分の請求・解約・パスワード管理が1人に乗ります。これは金額に出てこないコストです。 統一プランの利点はここにもありますが、逆に統一プランでも「使っていない10サービス」の存在を毎月請求書で見ることになります。どちらを選んでも、管理の負担はゼロになりません。


9. FAQ

Q1. 記事は月に何本出せばいいか。

本数の正解はありません。一人マーケの現実的な上限は、この記事の工程表で計算すると圧縮後で1本470分=約8時間。週に1本なら月4本、月32時間で、これが供給業務の半分近くを占めます。本数を増やすより、工程4と工程6に時間を回すほうが順位に効きます。 月4本を月8本にする前に、月2本にして1本あたりの独自性を上げる選択肢も検討します。

Q2. 無料版だけで一人マーケは回るか。

回る規模はあります。この記事で確認できた範囲では、ラクリンのフリープラン(20,000トークン・毎月約2記事)、Transcopeのフリープラン(4,000文字)、Nottaのフリープラン(1回3分・120分/月)、イルシルのフリープラン(3枚/月・PDF/PowerPoint出力は非対応)、Adobe Expressの無料プラン。記事2本・スライド3枚・文字起こし2時間で足りるなら0円で組めます。 有料に移る分岐点は、上限に月2回以上ぶつかったときです。

Q3. ChatGPTなどの汎用AIだけではだめか。

構成づくりや文章の下書きは汎用AIで足ります。足りなくなるのは、毎回同じ前提(自社のサービス概要、書き方のルール、禁止表現)を貼り直す手間が積み上がったときと、出力の型が回ごとにブレて、記事の体裁が揃わなくなったときです。1人でやっている間は前者だけで済みますが、外注や後任に引き継ぐ段になると後者が効いてきます。なお汎用AIの機能・プラン・制限は変更されるため、必ず提供元の公式ページで最新の内容を確認すること。

Q4. 投資枠を作っても、結局会議で潰される。

これは道具では解決しません。有効なのは2つ。1つは、枠の成果物を毎回1ページのメモにして共有すること。 見えない仕事は潰されます。もう1つは、潰された回数を記録して月次で報告すること。 「今月は投資枠3回のうち2回が会議で消えました」と数字で出すと、扱いが変わります。

Q5. 統一プランと個別契約、一人ならどちらか。

必要な領域が2つ以下なら個別契約、4つ以上なら統一プランを検討する、が目安になります。この記事の想定Aでは4本契約して9,193円(税込)、統一プランは9,980円(税込)でほぼ同額でした。差は金額ではなく、カバー範囲と契約管理の本数に出ます。 記事だけが必要なら記事の専用ツール、バナーだけならデザインツール、と1本で買うほうが機能は深くなります。

Q6. インタビュー記事は本当にAIで作れるか。

音源の文字起こしと、そこからの構成づくりまでは道具で大きく縮みます。縮まないのは、インタビュー中の質問そのものと、話者への事実確認です。 記事化した後に本人に確認を取る工程は必ず人がやります。相手の発言を要約する際に意味が変わっていないかは、本人にしか判断できません。録音の同意も毎回その場で取ること。


10. まず今週やること

  1. 7-1の仕分けシートに、自社の業務を12行書き出します(30分)

  2. 投資業務の比率を計算します(10分)。20%未満なら危険域

  3. 「供 × 圧縮◎」の上位3つを特定します(10分)

  4. 来週のカレンダーに、投資枠を1コマだけ入れます(3コマは最初から入れない)

  5. 上位3つのうち1つだけ、無料枠のあるツールで試します(Transcope・ラクリン・Notta・イルシル・Adobe Expressにはいずれも無料枠がある)

3か月後に1と2をもう一度やります。比率が上がっていなければ、道具ではなくカレンダーの設計が間違っています。


記事・インタビュー記事・バナー・広告バナー・スライド・ペルソナ・AI検索での見え方の観測まで、コンテンツ系を1つの契約でまとめたい一人マーケという条件なら、月9,980円(税込)で14サービスを使えるドヤマーケAIが候補になります。この記事の週次カレンダーに対応するのは、記事を書くドヤ記事作成、インタビュー音源から記事を作るドヤインタビュー、バナーを作るドヤバナーAIとドヤ広告バナーAI、ターゲット像を更新するドヤペルソナAI、金曜の投資枠で使うドヤAIO、資料を作るドヤスライドです。無料版があるので、仕分けシートで選んだ1つに対してだけ

試すところから始められます。14サービスの一覧はこちら。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
ウェビナー・登壇実績
CarryMe主催ウェビナー
URL:https://carryme.jp/webinar58_20251126_ntt_webinar
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