AI・マーケトレンド

LLMO計測ツール比較15選|AI検索での自社露出を測る

AI可視性の計測ツールは、見た目のダッシュボードがどれも似ているせいで機能表では差がつきません。差がつくのは計測方式です。方式は3つしかありません。(1) 自分で決めたプロンプトをAIに投げて回答文を採取する「プロンプト実行型」、(2) ベンダーが保有する大量のプロンプト・回答データの中で自社がどれだけ出るかを見る「大規模プロンプトパネル型」、(3) 自社サイトのログからAI経由の流入とAIクローラーの挙動を測る「参照トラフィック型」。測っている対象が違うので、数字は一致しません。この記事は15サービスを方式別に並べ、公式サイトで確認した料金と対応エンジンを一覧化します。


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ドヤAIO

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AI検索での自社・サービスの見え方を把握し、引用・言及されるための改善を支援します。

ドヤAIOを詳しく見る結論:先に「何を数字にしたいか」を決めれば方式は自

動的に決まる

  • 自社を挙げてほしいクエリが具体的に決まっている → プロンプト実行型。登録した質問文に対する言及率と出現順位が出ます。国産ツールが選択肢になる価格帯

  • カテゴリ全体でのシェアを役員に説明したい → 大規模プロンプトパネル型。自社では思いつかない聞かれ方まで含めた露出量が推定できます。月4万円〜10万円台

  • AI経由の流入が売上につながっているか知りたい → 参照トラフィック型。GA4とサーバーログで0円から始められます

3つは排他ではありません。実務では(3)を無料で回しながら(1)を1本契約するのが最もコスト効率が高いです。(2)が必要になるのは、カテゴリ内シェアを社外に説明する必要が出てからです。


1. 計測方式の3分類|同じ「可視性」でも測っている対象が違う

比較表を見る前に、ここを外すとツール選定そのものが空振りします。

①プロンプト実行型(アクティブ計測)

ユーザーが登録したプロンプト(質問文)を、ツールが定期的にChatGPTやGeminiに投げ、返ってきた回答文の中に自社名やURLが含まれるかを判定する方式。市販ツールの大半がこれにあたります。

  • 出る指標:言及率(何回投げて何回登場したか)、出現順位(回答文中で何番目に挙がったか)、併記された競合、引用元URL

  • 前提:自社が狙うプロンプトを人間が用意する必要があります。プロンプト設計の質がそのまま数字の意味を決めます

  • 限界:登録していない聞かれ方は永遠に見えません。50プロンプトの契約なら、世の中の質問のうち50パターンしか観測していません

②大規模プロンプトパネル型(推定計測)

ベンダー側が数億件規模のプロンプトと回答のデータを集め、その母集団の中で自社ブランドがどれだけ登場するかを推定する方式。Ahrefs Brand Radarのように「476M+ organic prompts」を母集団として持つと明記しているツールがこれにあたります(https://ahrefs.com/brand-radar /2026年8月5日確認)。

  • 出る指標:推定インプレッション、ブランド言及シェア(SoV)、カテゴリ内順位

  • 強み:自社が想定していない聞かれ方まで含めた「実際に世の中で起きている質問」ベースの数字が出ます

  • 限界:母集団は英語圏のデータが中心になりやすいです。日本語・日本市場に限定した数字として読むには注意がいります。母集団の構成は各社の非公開ロジックです

③参照トラフィック型(パッシブ計測)

自社サイト側から測る方式。GA4の参照元にchatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.comが立つのを数えます。サーバーログでGPTBot、ClaudeBot、PerplexityBotなどのAIクローラーがどのページを取得しているかを見ます。

  • 出る指標:AI経由セッション数、流入先ページ、CV数、AIクローラーのクロール頻度

  • 強み:0円。しかも唯一「売上につながったか」まで追えます

  • 限界:AIの回答文に載っただけでクリックされなければ0のままです。露出しているのに流入していない状態を検知できません

実務上の要点:①と③の数字は連動しません。①で言及率が上がっても③のセッションが増えないケースは普通に起きます。AI回答内で完結してクリックが発生しないためです。「①露出」と「③流入」を別のKPIとして持ちます。


2. 比較に使う7つの評価軸

評価軸

なぜ見るのか

計測方式

①②③のどれか。ここが違うと数字が比較できません

対応AIエンジン

ChatGPT単独か、Gemini・Claude・Perplexity・AI Overviews/AI Modeまで見るか。日本のBtoBならAI Overviewsの比重が高いです

プロンプト上限

契約プランで登録できる質問数。実務では最低30本ないと傾向が読めません

計測頻度

日次か週次か月次か。LLMの回答は同じ質問でも揺れるため、頻度が低いと差が読めません

引用元URLの取得

どのページが引用されたかが取れないと、次に何を書くかが決まりません

日本語・日本市場対応

UIの言語ではなく「日本語プロンプトをそのまま日次で回せるか」「日本の検索地域を指定できるか」

料金(公式確認値)

公式サイトに掲載された金額のみ。非公開のものは非公開と書きます


3. 【方式①】プロンプト実行型 12サービス比較表

※料金・仕様はすべて2026年8月5日に各社公式サイトで確認した値。為替は換算していません。プランは最安帯を中心に記載。

ツール

対応AIエンジン

プロンプト上限(最安〜)

引用元URL

日本語・日本市場

料金(公式確認値)

弱点

★ドヤAIO(注力・自社)

ChatGPT/Gemini/Claude/Perplexity

プラン内で登録・反復実行

取得

◎ 国産。UI日本語、日本語プロンプト前提

月9,980円(税込)の統一プランで全14サービス使い放題。無料版あり

大規模プロンプトパネル型の推定インプレッションは出ません。カテゴリ全体のシェアを対外説明したい用途には機能が足りません。エンタープライズ向けのSSO・監査ログもありません

AIMention(アズ・マーケティング)

ChatGPT/Perplexity/Gemini

Free 3/Starter 10/Pro 30/Agency 100キーワード

取得(URL引用とブランド名言及を4分類で判定)

◎ 国産

Free ¥0/Starter 月4,980円/Pro 月14,800円/Agency 月39,800円(https://www.aimention.jp/ /税表記は公式ページで確認できませんでした)

Claude非対応。Freeは月次計測

ミエルカGEO(Faber Company)

ChatGPT/Gemini/Google AIO

公式ページに上限の明記なし

取得

◎ 国産。AI検索流入レポートも併載

シングルサイト 月49,800円+税(税込54,780円)/マルチサイト 月99,800円+税(税込109,780円)/AI検索シェアモニタリングは月50,000円+税〜の別料金。初期費用別途(https://mieru-ca.com/geo/)

初期費用と加算オプションがあり、最小構成でも月5万円台から。Claude・Perplexityは対応エンジンとして明記されていません

AKARUMI(ipe)

ChatGPT/Gemini/AIO/Claude/Perplexity

プロンプト設定機能あり(上限の明記なし)

取得(AI Overviewの引用元も対象)

◎ 国産。LLM回答文アーカイブあり

公式サイトに金額の掲載なし(料金シミュレーション・問い合わせ)(https://akarumi.jp/)

金額が事前に分からないため、予算枠を先に決める組織では稟議が組みにくいです

umoren.ai(Queue)

ChatGPT/Gemini/Claude/Perplexity/Grok/AIO

公式ページに明記なし

記載あり

◎ 国産。推薦文脈の分析を主軸

要相談(公式サイトで非公開)。対象範囲・コンテンツ制作量で変動(https://umoren.ai/)

ツール単体ではなく支援込みの提供が前提です。ツールだけ安く使いたい用途には合いません

生成AI言及チェッカー(オルグロー)

Googleの「AIによる概要」/ChatGPT/Gemini

1回につき3クエリまで

AIによる概要の表示有無に依存

◎ 国産・完全日本語

無料(https://llmotool.white-link.com/)

定点観測の機能がありません。都度実行のスポット確認用です。ブランド名は3語まで、Google側でAI概要が出ないクエリは取得できません

User Insight(ユーザーローカル)

ChatGPT/Gemini/Claude/Perplexity(Grokも対応)

自由に追加可(上限記載なし)

取得

◎ 国産

公式サイトで料金非公開(PV数に応じた複数プラン・要問い合わせ)

金額非公開。アクセス解析製品の一部として提供され、単体利用の可否は要確認です

Otterly.AI

ChatGPT/Google AI Overviews/Perplexity/MS Copilot

Lite 15/Standard 100/Premium 400

取得

△ UIは英語。多言語プロンプトは実行可能

Lite $29/月/Standard $189/月/Premium $489/月/Enterprise 応相談。年払い15%オフ。追加100プロンプト$99/月、Claude・Google AI Mode・Geminiは$9〜$439/月の個別アドオン(https://otterly.ai/pricing/)

Gemini・Claudeが標準プランに含まれず追加課金。日本語UIなし

Profound

Starter=ChatGPTのみ/Growth=ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviews/Enterpriseで最大9エンジン

Starter 50/Growth 100/Enterprise カスタム

取得

△ UIは英語

Starter $99/月(年払い)/Growth $399/月(年払い)/Enterprise 応相談(https://www.tryprofound.com/pricing)

最安プランはChatGPT単独。Gemini・Claudeまで見るとEnterprise帯になります

Peec AI

選択式(Enterpriseで11モデル全て)

Starter 50/Pro 150/Advanced 350/Enterprise 無制限

取得

△ UIは英語。多国対応はAdvanced以上

公式の料金ページでプラン構成は公開されていますが金額の表示を確認できませんでした(年払い15%オフの記載のみ・https://peec.ai/pricing)

有料プランでも追跡モデルは3つまで選択。金額が公開ページ上で確認しにくいです

Scrunch

ChatGPT/Claude/Gemini/Perplexity/Google AI Mode/AI Overviews/Meta

Starter カスタム350+業界1,000/Growth カスタム700+業界2,500

取得

△ UIは英語

Starter $250/月(年払い)・$300/月(月払い)/Growth $417/月(年払い)・$500/月(月払い)/Enterprise 応相談。追加シート$25/月(https://scrunch.com/pricing)

最安でも月$250。3ライセンス制で人数が増えると加算

AthenaHQ

ChatGPT/Perplexity/AI Overviews/Gemini/Claude(Starterは9モデル)

クレジット制(Starter 月3,600クレジット)

取得

△ UIは英語

Essential 無料($25分・300クレジット)/Starter $295/月/Enterprise 応相談(https://www.athenahq.ai/pricing)

クレジット制のため月内の消費ペースを管理する必要があります。API利用は有料アドオンです

Rankscale.ai

ChatGPT/Gemini/Perplexity/Claude/DeepSeek/Mistral/Grok/Copilot/AI Mode(9エンジン以上)

クレジット制(Pro 月1,200クレジット・4,800回答)

取得

△ UIは英語

Essentials $20/月(クレジットは都度購入)/Pro $99/月/Growth $385/月/Enterprise $780/月。年払い15%オフ(https://rankscale.ai/pricing)

最安のEssentialsはクレジットが付属せず、実質的な運用にはPro以上が必要です

Nightwatch

ChatGPT/Claude/Gemini/Perplexity/AI Mode/AI Overview

Starter 50/Professional 150/Agency 500 AIプロンプト

取得

△ UIは英語。順位計測は多地域対応

Starter €79/月/Professional €159/月/Agency €399/月/Enterprise 応相談(https://nightwatch.io/pricing)

本体は検索順位計測ツールで、AI可視性は機能の一部です。AI専用ダッシュボードの深さは専用ツールに劣ります

※表の行数は14。「プロンプト実行型」に該当する主要サービスを網羅した結果であり、方式②③を合わせた記事全体では15サービス以上を扱います。


4. 【方式②】大規模プロンプトパネル型 3サービス比較表

自社が登録した質問ではなく、ベンダーが保有する大規模なプロンプト母集団の中での露出を推定する方式。SEOツールの大手が参入している領域です。

ツール

母集団・対応面

独自プロンプト追跡

日本市場

料金(公式確認値)

弱点

Ahrefs Brand Radar

AI Overviews & AI Mode/ChatGPT/Copilot/Gemini/Perplexity/Grok。加えてYouTube・TikTok・Redditも追跡。All Platformsは476M+のプロンプトを母集団と明記

All Platformsに月2,500チェック分が含まれます

△ UIは英語。日本語クエリのカバレッジは要検証

Select Platforms $398/月/All Platforms $699/月(https://ahrefs.com/brand-radar)

単体では高額。既存のAhrefs契約がない企業には過剰になりやすいです

Semrush(AI visibility)

Google検索/ChatGPT/Perplexity/Gemini ほか。上位プランでGrok・Claudeを含むフルLLMカバレッジ

Starter 50/Pro+ 100/Advanced 200プロンプトの日次追跡

△ UIは英語(日本語UIあり)。日本の検索データベースは利用可能

SEO $117.33/月/Starter $165.17/月/Pro+ $248.17/月/Advanced $455.67/月(いずれも年払い時・https://www.semrush.com/pricing/)。AI可視性は有料プランに標準搭載

SEOツール一式の料金なので、AI可視性だけが目的だと単価が高いです

SE Ranking(SE Visible)

Google AI Overviews/Google AI Mode/ChatGPT/Gemini/Perplexity

Agency Packアドオンのダッシュボードで追跡

△ UIは英語(日本語UIあり)

Core $103.20/月(年払い)・$129/月(月払い)/Growth $223.20/月(年払い)・$279/月(月払い)。Agency Pack +$69/月(年払いのみ)でSE Visibleが付帯(https://seranking.com/subscription.html)。無料チェッカーは1日5回まで

AI可視性ダッシュボードがアドオン扱いです。単体契約はできません

注意:この方式の数字は「推定」です。ベンダーごとに母集団も推定ロジックも違うため、A社のツールで20%、B社のツールで8%という結果は普通に起きます。社外に出す数字は、必ず1つのツールに固定して時系列で見ます。


5. 【方式③】参照トラフィック型|0円で今日から始められる

ツールを契約する前に、これは全社がやるべき計測です。費用がかからず、しかも唯一「売上への貢献」に届きます。

手段

何が分かるか

費用

限界

GA4の参照元レポート

chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.com 等からのセッション数・流入ページ・CV

無料

AI回答内で完結した露出は0件として扱われます。参照元を送らないAIサービスは計測できません

Google Search Console

AI Overviews表示時の表示回数・クリック率の変化(AI Overviews単独の分離集計は提供されていません)

無料

AI Overviews由来のクリックを分離した数値は取れません

サーバーアクセスログ

GPTBot/ClaudeBot/PerplexityBot/Google-Extended等のAIクローラーが、どのページを何回取得したか

無料(解析工数のみ)

クロールされた=回答に使われた、ではありません

GA4で最初にやる設定(15分で終わる)

  1. 探索 → 空白 → ディメンションに「セッションの参照元」、指標に「セッション」「キーコンバージョン」を設定

  2. フィルタで参照元に chatgpt perplexity gemini copilot claude を含む条件を追加

  3. 期間を過去12か月にして、月別の推移を出します

  4. 流入先ページを第2ディメンションに追加します。AIが紹介しているのはトップページではなく特定の記事や事例ページであることが多いです

  5. その流入先ページを月次で記録します。ここが増えているページこそ、AIに引用されている一次情報です


6.【一次コンテンツ】AI可視性の計測設計シート(コピーして使える)

ツールを契約する前に、この14行を埋めます。埋まらない項目があるうちは契約しても数字が意味を持ちません。

■ 計測設計シート(AI可視性)
------------------------------------------------
1. 目的(1つに絞る)    : □露出を増やす □流入を増やす □競合との差を説明する
2. 主担当者            :                (兼任可・月何時間使えるか:    時間)
3. 対象ブランド名の表記ゆれ:                (例:株式会社◯◯/◯◯/◯◯サービス)
4. 対象カテゴリ語       :                (例:勤怠管理システム)
5. 競合として並べる3社   :
6. 計測するAIエンジン    : □ChatGPT □Gemini □Claude □Perplexity □AI Overviews
7. 採用する計測方式      : □①プロンプト実行 □②パネル推定 □③参照トラフィック(併用可)
8. 登録プロンプト数の目標 :     本(最低30本。内訳は下記9で分ける)
9. プロンプトの内訳      : 比較検討型   本/課題解決型   本/指名型   本/地域型   本
10. 計測頻度            : □日次 □週次 □月次
11. 判定基準(重要)     : 「登場した」= □社名が出た □社名+URL □推薦文脈で出た
12. 主KPI              :                (例:30本中の登場本数)
13. 副KPI              :                (例:AI経由セッション数)
14. 見直し時期          :      か月後(推奨3か月)
------------------------------------------------

11番の判定基準を先に決めないと、数字が壊れる

現場で最も多い失敗がこれです。ある月は「社名が1回でも出れば登場」と数え、翌月の担当者は「推薦として挙がった場合のみ登場」と数えます。前月比が意味を失います。社内で1つの定義に固定し、シートに書いて残します。

プロンプト30本の内訳の作り方

型

本数の目安

例(勤怠管理システムの場合)

意図

比較検討型

12本

「中小企業向けの勤怠管理システムを比較して」

最も競合と並べられます。主戦場

課題解決型

8本

「シフト制の飲食店で打刻漏れを減らす方法は」

製品名を出さない質問。ここで挙がると強いです

指名型

5本

「◯◯(自社名)の評判は」

ネガティブな文脈が付いていないかの監視

地域・業種型

5本

「大阪の建設会社が使いやすい勤怠管理は」

ニッチほど1社が占有しやすいです


7.【計算式】言及率とShare of Voiceを自分で出す

ツールの独自スコアは各社で定義が違い、乗り換えると時系列が切れます。自前でこの2つを計算しておけば、ツールを変えても比較できます。

■ 言及率(Mention Rate)
言及率(%) = 自社が登場した回答数 ÷ 総試行回数 × 100

  総試行回数 = 登録プロンプト数 × AIエンジン数 × 試行回数
  例:30プロンプト × 4エンジン × 3回 = 360回
  そのうち54回で自社が登場 → 言及率 15.0%

■ Share of Voice(カテゴリ内シェア)
SoV(%) = 自社の登場回数 ÷ (自社+競合全社の登場回数) × 100

  例:自社54回、競合A 120回、競合B 96回、競合C 30回
  54 ÷ (54+120+96+30) = 54 ÷ 300 = 18.0%

■ 出現順位スコア(回答文中で何番目に挙がったか)
順位スコア = Σ(1 ÷ 登場順位) ÷ 登場回数

  1番目に挙がれば1.0、3番目なら0.33。
  言及率が同じでも、このスコアが低い=「ついでに挙げられている」状態

同じ質問でも回答は毎回変わります。1回の実行で判断してはいけません。最低3回、できれば5回投げて平均を取ります。これはツールを使う場合も同じで、日次計測のツールを選ぶ理由もここにあります。


8. 判断フローチャート|どの方式・どのツールを選ぶか

テキストでも同じ判断を書きます。

  1. AI経由の売上貢献を知りたい → 方式③。GA4とサーバーログ。0円。これは全社が今日やります

  2. 自社を挙げてほしい質問文を30本書けない → まだツールは要りません。無料の生成AI言及チェッカーで数クエリ試し、どんな回答が返るかの感触をつかみます

  3. 30本書けて、日本語で日次に回したい/予算は月1万円以内 → 国産のプロンプト実行型。ドヤAIOまたはAIMention

  4. 30本書けて、予算が月5万円以上あり、支援も込みで欲しい → ミエルカGEO、AKARUMI、umoren.ai

  5. 英語UIでよく、対応エンジン数と分析の深さを優先 → Rankscale.ai($99/月)、Profound($399/月)、Scrunch($250/月〜)

  6. カテゴリ全体のシェアを役員会や投資家に説明する必要がある → 方式②。Ahrefs Brand RadarまたはSemrush


9. 表からは読み取れない3つの落とし穴

落とし穴1:「対応エンジン数」は最安プランでは満たされない

Profoundの$99プランはChatGPT単独です(公式料金ページ・2026年8月5日確認)。Otterly.AIはClaude・Gemini・Google AI Modeが個別アドオンで、プランによって$9〜$439/月が加算されます。製品紹介ページの「対応エンジン一覧」は上位プランの話であることが多いです。必ずプラン別の対応表を見ます。

落とし穴2:プロンプト上限と「試行回数」は別の話

50プロンプトの契約は「50個の質問を登録できる」であって「月50回しか実行しない」ではありません。逆に、クレジット制のツール(AthenaHQ、Rankscale.ai)はプロンプト数ではなく回答取得数で消費するため、エンジン数を増やすと消費が倍速で進みます。Rankscale.aiのProは月1,200クレジット・4,800回答という上限が公式に明記されています。9エンジンを毎日回せば、30プロンプトでも上限に届く計算になります。契約前に「プロンプト数 × エンジン数 × 日数」を電卓で叩きます。

落とし穴3:日本語対応=UIが日本語、ではない

海外ツールの多くは日本語プロンプトの投入自体はできます。問題は次の3点です。

  • 地域設定:日本からのアクセスとして回答を取得しているか。VPN経由の米国リクエストだと、日本語で聞いても日本市場と違う回答が返ります

  • AI Overviewsの地域:Googleの生成回答は地域で内容が変わります。日本のロケールで取得できるか

  • サポート言語:判定ロジックの疑問を日本語で問い合わせられるか

海外ツールを検討するなら、トライアル中に「自社名を含む日本語プロンプト」を3本入れて、返ってきた回答文が日本のGoogle検索結果と整合しているかを目視で確認します。ここでズレていたら、その後の数字は全部ズレます。


10. ドヤAIOの評価(他社と同じ基準で)

自社サービスなので、良い点と足りない点を同じ粒度で書きます。

候補になる条件

  • ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4つを、日本語プロンプトのまま定点観測したい

  • 月額を1万円以内に抑えたい。統一プラン月9,980円(税込)で、AI可視性の計測に加えて記事作成・ペルソナ・バナー生成など14サービスが同額で使えます

  • まず無料版で自社の言及状況を確認してから判断したい

足りない点

  • 大規模プロンプトパネル型の推定インプレッションやカテゴリ内シェアの絶対値は出せません。「業界全体で当社は何%か」を投資家に説明する用途なら、Ahrefs Brand RadarやSemrushを選ぶべきです

  • エンタープライズ要件(SSO、監査ログ、専任カスタマーサクセス、API連携によるBIツールへの流し込み)は用意していません

  • サービス開始からの運用実績は、海外の専業ベンダーほど長くありません

  • 支援・コンサルティングは含みません。手を動かす担当者が社内にいることが前提の設計です


11. 導入後90日の運用スケジュール

ツールを入れて終わる会社が多いです。最初の90日でやることを先に決めておきます。

時期

やること

判断ポイント

0〜7日目

プロンプト30本を登録。判定基準を文書化。GA4に参照元フィルタを設定

プロンプトの内訳が比較検討型に偏っていないか

8〜30日目

週次で数字を記録するだけ。施策は打ちません

ベースラインが取れたか。エンジン別の差が出ているか

31〜60日目

引用元URLの上位ドメインを集計。自社が挙がっていないプロンプトの回答文を読み、誰が挙がっているかを書き出します

競合が挙がる理由が「一次情報の有無」か「第三者メディアへの掲載」かを見分けます

61〜90日目

61日目時点で不足していた情報(料金の明記、導入実績数、対応地域、FAQ)を自社サイトに追加。追加後の変化を追います

3か月で言及本数が1本も増えなければ、原因はツールでなくコンテンツ側にあります

30日はベースライン取得に使います。ここを飛ばして施策を打つと、変化がツールの揺れなのか施策の効果なのか永久に分からなくなります。


12. FAQ

Q1. 無料ツールだけで運用を続けられますか。

短期なら可能です。生成AI言及チェッカー(オルグロー)は無料で、GoogleのAIによる概要・ChatGPT・Geminiを1回3クエリまで確認できます。AthenaHQのEssentialプランも$25分の無料クレジットが付きます。ただし無料枠は都度実行が前提で、時系列の自動記録がありません。プロンプトが20本を超えた時点で、月の作業時間が3時間を超えます。そこが有料ツールへの移行ラインです。

Q2. ツールによって数字が全然違うのですが、どれが正しいのですか。

どれも間違っていません。計測方式と母集団が違うためです。プロンプト実行型は「あなたが登録した質問の中での言及率」、パネル型は「ベンダーの母集団の中での推定露出」を出しています。正しさを議論するより、1つのツールに固定して前月比で見るほうが実務的です。社外に出す数字は出典ツール名と計測期間を必ず併記します。

Q3. ChatGPTの回答は毎回変わりますが、計測する意味はありますか。

意味はあります。1回の回答は揺れますが、30本×4エンジン×3回のような試行回数を確保すると、言及率は安定した傾向を示します。逆に言えば、試行回数が少ない計測は意味がありません。ツールを選ぶときに「日次計測か」「同一プロンプトを複数回実行するか」を確認する理由がここにあります。

Q4. 海外ツールに自社の情報を入れても問題ありませんか。

登録するのは自社名・競合名・質問文であり、顧客の個人情報や未公開情報を入れる必要はありません。ただし、プロンプトに未発表の製品名やコードネームを含めるのは避けるべきです。プロンプトはツール側に保存され、外部のLLM APIにも送信されます。社内のAI利用ガイドラインで「外部SaaSへの入力可否」を定めている場合は、その基準に従います。

Q5. 順位計測ツール(GRC、Ahrefs等)を既に契約しています。追加で必要ですか。

既存契約の中にAI可視性機能が含まれていないかを先に確認します。SemrushはAI可視性を有料プランに標準搭載し、SE RankingはAgency Pack(+$69/月・年払い)で提供しています。Nightwatchも順位計測プランにAIプロンプト枠が含まれます。既に払っている分で足りるなら、新規契約は不要です。

Q6. 計測は誰の担当にすべきですか。

コンテンツを書ける人に持たせます。計測だけを分離して情報システム部門に置くと、「数字は出るが誰も次の記事を書かない」状態になります。引用元URLの分析結果は、そのまま次に書くページの指示書になります。計測と執筆を同じ人が見る体制が最も回ります。


13. まとめ|最初の1週間でやること

  1. GA4に参照元フィルタを設定します(無料・15分)

  2. 計測設計シートの14行を埋めます(無料・30分)

  3. 無料の生成AI言及チェッカーで、自社の主要クエリを3本試します(無料・10分)

  4. 3で「1本も自社が出ない」なら、ツール契約より先に自社サイトの料金・実績・対応地域の明記から着手します

  5. 3で「一部出る」なら、プロンプト30本を登録できるツールを1本契約して、30日間のベースラインを取ります

ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4つを日本語のまま月1万円以内で定点観測したいなら

方式①のプロンプト実行型を、国産・日本語プロンプト前提で、月9,980円(税込)の統一プランに含めて提供しているのが自社のドヤAIOです。無料版があるので、まず自社名で1本試してから判断できます。カテゴリ全体のシェアを推定値で出す機能はないので、その用途が主目的なら方式②のツールを選ぶほうがいいです。


本記事で参照した公式ページ一覧(すべて2026年8月5日確認)

ツール

参照URL

AIMention

https://www.aimention.jp/

ミエルカGEO

https://mieru-ca.com/geo/

AKARUMI

https://akarumi.jp/

生成AI言及チェッカー

https://llmotool.white-link.com/

umoren.ai

https://umoren.ai/

Otterly.AI

https://otterly.ai/pricing/

Profound

https://www.tryprofound.com/pricing

Peec AI

https://peec.ai/pricing

Scrunch

https://scrunch.com/pricing

AthenaHQ

https://www.athenahq.ai/pricing

Rankscale.ai

https://rankscale.ai/pricing

Nightwatch

https://nightwatch.io/pricing

Ahrefs Brand Radar

https://ahrefs.com/brand-radar

Semrush

https://www.semrush.com/pricing/

SE Ranking

https://seranking.com/subscription.html

料金・プラン構成は改定されます。契約前に必ず各社の公式ページで最新の金額を確

認してください。

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Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

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 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
ウェビナー・登壇実績
CarryMe主催ウェビナー
URL:https://carryme.jp/webinar58_20251126_ntt_webinar
絶対に失敗しないためのタクシー広告しくじり発表会
PR TIMES掲載イベント
URL:https://carryme.jp/agent/seminar-event/webinar23_20240417_taxi_ads_webinar/