AI・マーケトレンド

AI言及率を実測【2026年7月調査】ChatGPT・Gemini比較

30秒で分かる結論

ドヤAIOで「Apple」と「Xiaomi」を実測したところ、AIの回答に登場した割合(AI言及率)はAppleが49%、Xiaomiが37.5%でした。世界的ブランドのAppleでも、購入検討の質問に対してAIが名前を挙げるのは半分以下です。

さらにエンジン別では、Appleの言及率はChatGPTの33.3%に対してPerplexityは62.5%と、同じブランドでも約2倍の差が出ました。どのAIに聞くかで「出てくる会社」は大きく変わる、というのが今回の実測の結論です。

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1. 調査の概要と方法

2026年7月4日に、AI可視性測定ツールのドヤAIOを使って実測しました。手順は次のとおりです。

  • 対象ブランドの公式サイトURL(apple.com/jp、mi.com/jp)を入力

  • 購入検討者の質問(例:スマホの買い替え相談)をAIが自動生成

  • ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4エンジンに質問を投げ、回答にブランドが登場した割合を集計

なお、1回のスキャンによる実測値のため、質問セットや時期によって数値は変動します。定点観測の初回データとしてご覧ください。

2. Appleの実測結果:言及率49%

ドヤマーケAIのAEOダッシュボード画面|ブランド認知度(言及率)49%、ChatGPT 33.3%・Gemini 54.2%・Claude 45.8%・Perplexity 62.5%の内訳とセンチメント分析を表示
  • 全体の言及率:49%

  • エンジン別:ChatGPT 33.3%/Gemini 54.2%/Claude 45.8%/Perplexity 62.5%

  • センチメント(言及時の論調):ポジティブ72.3%/ニュートラル27.7%/ネガティブ0%

スマートフォンやスマートウォッチの購入相談で、AIがAppleを挙げたのは約半分でした。最も言及率が高いのはWeb検索を強く使うPerplexityで、最も低いChatGPTとの差は約2倍です。

3. Xiaomiの実測結果:言及率37.5%

ドヤマーケAIのAEOダッシュボード画面|ブランド認知度(言及率)37.5%、ChatGPT 33.3%・Gemini 37.5%・Claude 37.5%・Perplexity 41.7%の内訳を表示
  • 全体の言及率:37.5%

  • エンジン別:ChatGPT 33.3%/Gemini 37.5%/Claude 37.5%/Perplexity 41.7%

  • センチメント(言及時の論調):ポジティブ88.9%/ニュートラル8.3%/ネガティブ2.8%

言及率はAppleより低い一方、言及されたときの論調はXiaomiのほうがポジティブ比率が高い結果になりました。コストパフォーマンスの文脈で推薦されやすいブランドであることがうかがえます。

4. 実測から見えた3つの事実

エンジンごとに言及率は最大約2倍違う

Appleの例ではChatGPT 33.3%に対しPerplexity 62.5%でした。Web検索を強く使うエンジンほど、最新のレビューや比較記事を拾って具体的なブランド名を挙げる傾向があります。対策は「どのAIの、どの質問で出ていないか」から逆算する必要があります。

知名度と言及率は比例しない

世界有数の知名度を持つAppleでも言及率は49%です。AIは「有名かどうか」ではなく、質問の文脈に合う情報を引用できるかで回答を組み立てるため、知名度だけでは言及は保証されません。

言及の「量」と「質」は別物

言及率はApple(49%)がXiaomi(37.5%)を上回りますが、ポジティブ比率はXiaomi(88.9%)がApple(72.3%)を上回りました。言及を増やすことと、良い文脈で語られることは、別々に測って改善する必要があります。

三森の実務メモ:BtoBの中小企業だと、言及率は0%台がまったく珍しくありません。まず現在地を測って、どのエンジンのどの質問で出ていないかを特定するところからがスタートです。世界的ブランドでも49%というのは、希望のある数字だと思っています。

この調査データの読み方:測った範囲と、言えること・言えないこと

本調査の数字を引用したり、自社の判断材料にしたりする前に、何を測ったデータなのかを確認しておきます。数値は上の各節のとおりで、ここでは読み方だけを整理します。

測った範囲

  • 対象:AppleとXiaomiの2ブランドです。どちらもスマートフォンなどの消費者向け製品のメーカーで、BtoBの商材ではありません。

  • 質問:ドヤAIOが各社の公式サイトURLから自動生成した、購入検討者を想定した質問です。実際のユーザーがAIに入力した質問の記録ではありません。また、ブランドごとにURLから質問を作っているため、AppleとXiaomiで質問文が同じとは限りません。

  • エンジンと時期:ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4つに対する、2026年7月4日の1回のスキャンです。

  • 指標:言及率は、回答にブランド名が登場した割合です。センチメント(論調)は、ブランドが言及された回答の中での内訳です。分母が違うため、言及率とポジティブ比率を組み合わせて1つの点数にすることはできません。

このデータから言えること

  • 同じブランド・同じ日のスキャンでも、エンジンによって言及率に差が出ました(AppleではChatGPT 33.3%、Perplexity 62.5%)。1つのAIだけを見て「出ている」「出ていない」を判断すると、見落としが起きる可能性があります。

  • 世界的な知名度があるブランドでも、購入検討の質問で必ず名前が挙がるわけではありませんでした。

  • 言及の多さと論調の良さは、同じ向きに動くとは限りませんでした(言及率はAppleが上、ポジティブ比率はXiaomiが上)。

このデータからは言えないこと

  • エンジン間の差の原因:本文で挙げたWeb検索の使い方の違いは、考えられる要因の1つです。本調査は要因を切り分ける設計ではないため、差の原因はこのデータだけでは断定できません。

  • 販売や人気との関係:言及率はAIの回答に登場した割合で、販売台数・人気・品質の順位を示すものではありません。

  • 再現性と小さな差の優劣:1回のスキャンのため、同じ条件で測り直しても同じ値になるとは限りません。XiaomiのGemini・Claude(37.5%)とPerplexity(41.7%)のような数ポイントの差は、質問の作り方や回答の揺れで入れ替わる可能性があり、エンジンの優劣の根拠にはしません。

  • BtoB企業の目安:対象は消費者向けブランドです。BtoBの商材では、買い手の質問も比較される相手も異なります。49%や37.5%を自社の目標値や合格ラインとして使わないでください。BtoB SaaSを対象にした実測は、Salesforceを4つのAIで測った記事にあります。

なお、多数のブランドを横断して傾向を見た調査としては、Ahrefsが75,000ブランドを対象に、AI Overviewsでのブランド言及とWeb上の言及数などとの相関を分析したもの(Ahrefsブログ)があります。同記事も相関は因果ではないと明記しています。本調査は2ブランドの回答を直接集計したケース観察で、大規模な相関分析とは目的が異なります。

本調査で使った計測の流れ(URLから質問を作り、4つのAIの回答でブランドがどう紹介されているかを集計する仕組み)は、開発の過程を次の動画で紹介しています。

5. 自社の「AI言及率」を測る方法

今回の調査と同じことは、ドヤAIOに自社サイトのURLを入れるだけで再現できます。質問の自動生成から4エンジンへの調査、言及率・センチメント・引用元の集計までを自動で行い、無料でスキャンできます。言及率が低かった場合の改善は、llms.txtの設置やLLMO対策の記事も参考にしてください。

三森の実務メモ:おすすめは月1回、同じ条件でスキャンして推移を見る運用です。GA4のAI経由流入(結果)とドヤAIOの言及率(原因)をセットで記録すると、施策の効果が説明できるようになります。

この調査データを業務で使う3つの場面

1. AIでの見え方を測る必要性を社内で説明する

「世界的ブランドでも約半分」「AIによって約2倍の差」の2点は、計測を始める理由を説明する材料になります。数字を使うときは、対象と条件を必ず添えます。以下は編集部が作成した説明文の例です。角括弧を自社の内容に置き換えてください。

【提案】AIの回答での当社の見え方を定点観測する

1. 外部の実測例
   AppleとXiaomiを4つのAIで測った調査(2026年7月4日・1回のスキャン)では、
   購入検討の質問でAppleが回答に登場した割合は49%。
   AI別ではChatGPT 33.3%、Perplexity 62.5%と差があった。

2. ここから分かること
   ・知名度が高くても、AIの回答に必ず名前が出るとは限らない
   ・どのAIで見るかによって結果が大きく変わる

3. 提案内容
   ・当社の顧客が使う質問を[10]問決める
   ・[ChatGPT/Gemini/Claude/Perplexity]で月1回、同じ条件で記録する
   ・記録項目:言及の有無、論調、誤情報の有無、引用されたページ

4. 注意
   上記は消費者向けブランドの1回の実測で、当社の目標値ではない。

出典:株式会社スリスタ ドヤマーケ編集部
「AI言及率を実測【2026年7月調査】ChatGPT・Gemini比較」
https://doyamarke.surisuta.jp/notes/ai-mention-rate-survey

2. 自社の計測項目のひな形にする

本調査で集計した項目(エンジン別の言及率、言及時の論調、計測日、質問の作り方)は、自社で測るときの最低限の項目としてそのまま使えます。あわせて、本記事には記載していない条件(質問の本数と内訳、同じ質問を何回繰り返すか、各AIのWeb検索の設定)は、自社の計測では最初に決めて記録しておきます。条件がそろっていないと、前月との比較ができません。条件の決め方と記録シートはChatGPTに自社が出てくるか確認する方法(プロンプト10本と記録シート)にまとめています。

3. 記事や資料で引用するときの書き方

本調査の数字を引用する場合は、数字と一緒に「対象ブランド(Apple・Xiaomi)」「計測日(2026年7月4日)」「1回のスキャン」の3点を添えてください。たとえば「ドヤマーケ編集部の実測(2026年7月4日、ドヤAIOによる1回のスキャン、対象はAppleとXiaomi)では、Appleの言及率は49%」のように書きます。数字だけを切り出すと、BtoB企業の平均値や業界の水準のように読まれるおそれがあります。

目的別:この調査とあわせて読む実践記事

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よくある質問(FAQ)

Q. AI言及率とは何ですか?

A. 購入検討などの質問をAIに投げたとき、回答の中に特定のブランドやサービスが登場した割合です。AI経由の指名検索や流入の「原因側」を測る指標として使われ始めています。

Q. なぜAIによって言及率が違うのですか?

A. エンジンごとに学習データやWeb検索の使い方、回答の組み立て方が異なるためです。検索を積極的に使うPerplexityは、最新のレビューや比較記事を引用しやすい傾向があります。

Q. 自社がAIに出てこない場合、何から始めるべきですか?

A. まず現状を測定し、出てこない質問を特定します。そのうえで、AIが引用しやすい構造のコンテンツ整備を進めるのが定石です。詳しくはChatGPTに自社が出てこない5つの原因と対策をご覧ください。

Q. ChatGPTやGeminiで、自社ブランドがどのように紹介されているかを調べる方法は?

A. 名前が出たかどうかだけでなく、どんな文脈で紹介されたかを記録します。社名を含まない購入検討の質問と、社名を含む質問を分けて用意し、同じ質問文を複数のAIに投げて回答の全文を保存します。そのうえで、登場の有無、論調(肯定・中立・否定)、事実と異なる記述の有無を1回答ずつ記録します。手順と記録シートはChatGPTに自社が出てくるか確認する方法にあります。

Q. ChatGPT・Gemini・Perplexityで自社が言及されているかを計測できるツールはありますか?

A. あります。質問を各AIに投げて回答を集計する方式のツールが中心で、本調査もその方式のドヤAIOで計測しました。対応しているAI、日本語の質問の扱い、質問数の上限はツールごとに異なるため、LLMO計測ツール比較15選で公式情報をもとに比べてから選んでください。

Q. Appleの49%やXiaomiの37.5%を、BtoB企業の目標値にしてよいですか?

A. おすすめしません。本調査は消費者向けブランド2社を対象にした1回の実測で、BtoBの商材とは質問の内容も比較される相手も異なります。目標は、自社の顧客が実際に使う質問で現在地を測り、同じ条件で測った前回の値と比べて決めます。

まとめ:まず測る。話はそれから

  • Appleの言及率は49%、Xiaomiは37.5%(2026年7月・1回スキャンの実測)

  • エンジン間の差は最大約2倍。ChatGPTだけ見ていると判断を誤る

  • 言及の量と質は別。両方を定点観測する

自社がAIにどう扱われているかは、ドヤAIOで無料でスキャンできます。URLを入れるだけで数分で結果が出るので、まずは現在地を測ってみてください。編集部の補足調査データ(2026年最新・n=400)

「どのAIに載るか」が重要になる背景には、業務での生成AI利用の広がりがあります。株式会社スリスタが全国の会社員400名に実施した『企業の生成AI活用実態調査2026』では、業務での生成AIツール利用率はChatGPT 60.8%・Google Gemini 49.7%・Microsoft Copilot 41.8%・Claude 7.8%で、AI利用者の49.0%が複数ツールを併用。ユーザーが触れるAIが分散するほど、本記事のように複数エンジンで「AI言及率」を横断的に測る意義が高まります。

出典:株式会社スリスタ『企業の生成AI活用実態調査2026』(n=400)。全クロス集計は職場の生成AIツールシェア実態2026、プレスリリースはPR TIMESで公開中。

▶ 動画で学ぶ:AI記事作成対決 Google Gemini 3 vs ChatGPT vs Claude(ドヤマーケAI)

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
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