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企業向けAI面接ツールを自作|ドヤ面接官の開発記と実演

企業の一次面接を支援するAI面接ツール「ドヤ面接官」を自作しました。会社URLと募集条件から質問を作成し、応募者ごとの面接URLを発行。AIとの音声面接から回答記録・担当者向けの評価画面までつなぐ試作です。この記事では、開発時にClaudeへ渡した要件、ChatGPTのリアルタイム音声機能を組み合わせた理由、営業職のデモで実際に動いた範囲、20分から10分へ変えた判断を、実画面と動画の時刻付きで紹介します。

ドヤ面接官AIのサービスを見る(機能・利用方法)

サービス画像は機能を表す概念図です。実際の操作画面は後半の動画スクリーンショットで紹介します。

ドヤピイが示すAI一次面接の流れ。企業情報、質問作成、応募者の音声面接、担当者の確認を描いたサービス概念図開発と操作の実演動画を見る(YouTube・12分14秒)

なぜAI面接ツールを自作したのか

一次面接は、応募者と担当者の予定を合わせ、同じ確認事項を何度も聞く必要があります。そこで、最初のヒアリングをAI面接官が受け持ち、回答を記録したうえで人の面接につなげるツールを作ろうと考えました。私が作りたかったのは、質問票を表示するだけのフォームではありません。AIが声で質問し、回答に応じて掘り下げる面接です。

最初は動くアバターが面接官になる構想もありました。ただ、まず形にしたのは音声で会話する一次面接と、後から回答を確認できる仕組みです。動画では、実際に試作した「ドヤ面接官」の画面を操作しています。

開発した「ドヤ面接官」の機能

  • 会社URLと募集する職種・対象者を入力し、企業情報を踏まえた質問セットを作る

  • 生成した質問を担当者が編集し、応募者ごとの面接URLを発行する

  • 応募者がAI面接官と音声で会話し、回答する

  • 面接後に回答の記録、要約、評価コメントを担当者が確認する

動画で動かしたのは「営業職・中途採用・約10分」の一次面接です。企業側で会社URLと募集条件を入れる→4問と評価軸を生成・編集する→応募者用URLを発行する→AIが音声で面接する→担当者が回答記録と評価コメントを見る、という順に画面がつながっています。これは動画で確認できる操作上の流れです。内部のデータベース構成やAPI呼び出し順序を示す設計図ではありません。評価は採否の自動決定ではなく、次に人が確認するための材料として扱います。

AI面接ツールの開発方法:要件定義から試作まで

1. 「どんな面接官を作るか」を要件に落とし込む

最初にClaudeへ「人が動くアバターで面接する」「Zoomのように対話する」「回答を受けて次の質問を変える」「結果を記録・評価する」「会社URLから質問を提案する」という構想を渡し、作る機能を整理しました。動画の1分34秒から要求を伝える場面、2分36秒からClaudeがまとめた要件、3分19秒から試作の実演を確認できます。開発の出発点を画面の見た目ではなく、企業の設定→応募者の回答→担当者の確認という一連の流れに置いたのが今回のポイントです。

ここでいうClaudeは、開発時の要件整理と実装を進めるために利用したAIです。一方、動画の11分07秒付近では、面接中の音声会話にChatGPTのリアルタイム音声機能を組み合わせたと説明しています。音声の読み上げと回答の受け渡しには細かな仕様調整が必要だったとも話しています。動画にはソースコード、採用した音声APIの設定値、遅延や費用の測定結果までは出ていません。そのため、この試作の技術スタックを推測で補った「コピペで作れる手順」としては紹介しません。

2. 企業URLと募集条件から質問を作る

管理画面で会社URLを入れ、企業の事業内容を質問作成の文脈に使います。その後、募集職種・対象者・面接時間を指定する流れです。動画では「営業職・中途採用・10分」を選び、営業で最も誇れる成果や新しい環境での学びを尋ねる4問が生成されました。質問だけでなく評価軸も画面に表示され、担当者は応募者へ送る前に質問を編集できます。10分を4問で使うため、1問あたりの目安は2〜3分。会社URLの入力は4分39秒、生成結果は5分49秒から確認できます。

会社サイトの情報だけで募集要件を確定できるわけではありません。今回の作り方で大切なのは、AIが出した質問を採用担当者が募集要項・評価したい能力に照らして直し、面接に出す前に確定することです。動画では質問の編集画面まで示されていますが、URLから何を取得したかの検証方法や、情報が不足・誤認した場合の処理は公開されていません。

動画5分03秒、ドヤ面接官で会社URLを読み込み企業情報を表示した画面

図1|会社URLを入力し、事業内容を読み取った画面(動画5分03秒)。

動画5分54秒、営業職の一次面接で生成された4つの質問と評価軸

図2|営業職・中途採用・10分の設定で生成された4問と評価軸(動画5分54秒)。質問は担当者が編集できます。

3. 応募者用URLを発行し、音声面接を行う

応募者名を入力し、個別の面接URLを発行してコピーするところまで管理画面で操作しました。応募者側ではAIによる面接であること、回答を記録して採用判断の参考に使うことが音声で案内されます。実演では、営業成果を尋ねた後、顧客や商材、成果に至る過程を具体的に聞き返しました。用意した4問を順番に読み上げるだけでなく、回答に合わせて追質問を挟む設計です。URL発行は6分28秒、面接開始は6分47秒、追質問は7分台から確認できます。

動画7分12秒、AIが営業職の質問を読み上げ応募者の音声回答を受け付ける面接画面

図3|応募者側の音声面接画面。AIが質問し、右側に回答ターンが表示されます(動画7分12秒)。

4. 回答を記録し、担当者が評価画面を見る

面接後は一覧から評価を実行し、担当者が回答の要約・項目別コメントを見る流れです。実演では、営業実績の数字が語られていても、その数字をどう作ったかの説明が不足している、と画面に出ました。つまり、単に数字を拾うのでなく、人が次の面接で確かめたい点を返す使い方を想定しています。ただし動画では、全4問の面接を完走せず、8分台に途中終了して出力を見せています。表示された2.5/5はそのデモ回答の画面表示で、評価精度・採用の妥当性・候補者の能力を実証する数値ではありません。評価画面は9分07秒から確認できます。

動画9分36秒、途中終了したデモ面接の評価画面。平均2.5点と保留の表示

図4|途中で終了した試作デモの評価画面。表示の2.5/5は精度や採用成果を示す数値ではありません(動画9分36秒)。

実演で分かったことと未検証の点

当初は約20分の面接を考えましたが、AIと話し続ける負担を感じ、約10分・4問に短縮しました。一方、音声の追質問を入れると1問2〜3分では深掘りしきれない場面もあります。動画の9分59秒以降でも、短すぎれば十分に聞けず、長すぎれば候補者が飽きるという両方の課題を話しています。「4問10分」を完成形と決めたのではなく、候補者の体験と担当者が得たい情報のバランスを試している段階です。

私の会社のように採用人数が少なければ、まず人が直接会う選択もあります。2026年9月23日の動画で確認できた開発状況は、営業職・中途採用のデモ1件で、質問生成と編集、個別URLの発行、音声の追質問、途中終了後の評価表示まで動いた段階です。全4問を完走した実演、別職種での再現性、会話の遅延・失敗率、工数削減、評価の妥当性、候補者の満足度は動画からは確認できません。実務利用を判断する前には、職種や回答パターンを変えた検証に加え、録音・データ保存の説明、利用者の同意、音声を使えない人への代替手段も確認したいところです。

自社用AI面接ツールの作り方|コピペできる3つのプロンプト

以下は、動画で確認できた開発の流れを参考に、読者が自社用の試作を設計するためのテンプレートです。ドヤ面接官の非公開ソースコードや実際の開発指示文を公開するものではありません。まずは「質問を表示するだけ」ではなく、企業側の設定→応募者の会話→担当者の確認までを最小構成として決めます。角括弧の部分を自社の情報に置き換えてください。

手順1|要件を固めるプロンプト

要件定義プロンプト(そのままコピーして[ ]を変更)

あなたは採用担当者とWebアプリ設計者です。自社の一次面接を補助するAI面接ツールのMVP仕様を作成してください。会社URLまたは事業概要:[記入]。募集職種・対象者:[記入]。募集要項と確認したい能力:[記入]。面接時間:10分、質問:4問を初期案とします。必要な画面は①企業・募集条件の設定、②質問と評価軸の確認・編集、③応募者用URLと音声面接、④回答記録と担当者レビューです。AI面接と記録用途の案内、聞き取れない場合、途中終了、未回答の扱いも含めてください。出力は画面遷移、各画面の入力・出力、保存する項目、失敗時の処理、受け入れテストを順に示してください。確認できない会社情報を推測で埋めず、仕様の不足は先に質問してください。

最初からアバターや自動合否判定を必須にせず、質問作成から人の確認までを一度通します。動画でも動くアバターは初期構想で、先に実演できたのは音声面接と評価画面でした。

手順2|音声面接官の会話プロンプト

会話指示のたたき台

あなたは採用担当者を補助するAI一次面接官です。開始時にAIが面接することと、回答を記録して採用担当者が確認する用途を説明してください。応募者が開始に同意した後、担当者が確定した質問を1問ずつ日本語で尋ねます。回答が抽象的なときだけ、本人の役割・行動・結果が分かる追質問を1回行い、回答を遮らず次の質問へ進んでください。聞き取れない場合は一度だけ聞き直し、回答不能なら未回答として記録します。設定時間が近づいたら終了を案内してください。職務と無関係な個人情報を求めず、採用の合否を宣言しないでください。

この文章は設計例です。実際の動画では、営業成果への回答を受けて顧客・商材・過程を聞き返しました。質問の深さと10分の制限は、実際に声に出して調整する必要があります。

手順3|評価と人への引き継ぎプロンプト

回答レビューのたたき台

入力された質問、応募者の回答記録、担当者が設定した評価軸だけを根拠に一次面接のレビューを作成してください。各評価軸について「回答で確認できた事実」「根拠となる発言」「不足している情報」「次の人の面接で聞く質問」を分けて示します。回答していない項目は未確認と書き、推測で能力や経歴を補わないでください。点数を表示する場合も、その点数だけで採否を決めず、担当者が元の回答を確認できる形にしてください。

プロンプトだけではサービスは完成しません。ブラウザで音声対話を実装する一例として、OpenAIのRealtime APIガイドとWebRTC接続ガイドが参照できます。公式ガイドは短期的な接続用キーをサーバーで発行し、通常のAPIキーをブラウザに置かない構成を示しています。これは読者向けの実装例であり、ドヤ面接官の未公開の内部構成を断定するものではありません。

実務投入前には、通常回答・曖昧な回答・無音や途中終了を少なくとも別々に試し、質問の適切さ、会話時間、記録漏れ、担当者が評価根拠を追えるかを確認します。録音・保存期間・閲覧権限・削除方法と、音声を使えない応募者の代替手段も先に決めてください。

よくある質問

AI面接ツールは自作できますか?

今回は、①企業側の設定項目を決める、②Claudeで会話・記録・評価の要件を整理する、③企業URLと募集条件から質問・評価軸を作り担当者が編集する、④個別URLで音声面接を行う、⑤回答記録と評価画面を人が確認する、という順で試作しました。動画では音声会話にChatGPTのリアルタイム音声機能を組み合わせたと説明しています。再現に必要なコード、API設定、認証や保存処理の実装は公開されていないため、この記事は実際の開発判断と動作結果を伝える開発記です。

AIが採用の合否まで決めるのですか?

ドヤ面接官では、回答を記録し、担当者が確認するための評価コメントを出します。動画で説明したのは、AIによる一次面接の後に人が面接する使い方です。試作の点数だけで採否を決めるものではありません。

企業ごとに質問を変えられますか?

会社URLと募集条件をもとに質問セットを作り、担当者が編集できます。動画では営業職の中途採用を例に4問を作りました。

まとめ:作ったのは「人につなぐ一次面接」

今回の試作では、会社に合わせた4問の作成・編集、応募者用URLの発行、音声での追質問、回答記録と評価画面までをつなげました。動画の面接は途中で終了しているため、4問完走の結果や採用実務での効果はまだ示せません。次は職種と回答パターンを変えて、質問の適切さ、会話時間、記録の抜け、担当者が結果を判断できるかを確かめたいと考えています。AIが採否を決めるのではなく、人が会うべき相手を理解するための一次面接として磨いていきます。

ドヤ面接官の機能・使い方を見る。ドヤマーケでは、別のAIツール開発・UI改善の実例も紹介しています。

開発の実演動画

公開日:2026年9月23日/長さ:12分14秒/チャンネル:SaaSは死にましぇん【AI開発】。

YouTubeで「AI面接を開発|ドヤ面接官」を見る

動画の主な場面:要件定義(1:34)/企業URL入力(4:39)/音声面接(6:47)/評価画面(9:07)。

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この記事の著者

Katuski.Mitsumori

三森 捷暉(みつもり かつき)

著者プロフィールはこちらから↓
 /author/mitsumori
BtoBマーケティング × SEO × AI活用 専門家|株式会社スリスタ 代表

BtoBマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、生成AI活用を専門とするマーケター/事業責任者です。
2021年、新卒第1号として株式会社Piece to Peace(CarryMe)に入社し、広報・マーケティング・デザイン・コンテンツ制作を横断的に担当。SEO記事、比較記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、広告施策を組み合わせた商談創出の仕組み化を推進してきました。

その後、株式会社スリスタ(設立:2025年3月14日/代表:三森 捷暉)を設立。
現在はスリスタにて、AIを活用したマーケティング業務の自動化・省力化に注力しています。

スリスタでは、SEO記事制作、比較記事、一次情報設計、バナー制作、構成案作成といったマーケティング業務を、ユーザーが「選ぶだけ」「スワイプするだけ」で進められる設計思想をもとに、AIツールとして実務レベルで実装。
マーケティングを「1人でも回せる状態」にするための仕組みづくりを行っています。
ウェビナー・登壇実績
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