バナーAI
アプリ広告のクリエイティブ量産|供給が止まらない設計

結論を先に書きます。アプリインストール広告で足りなくなるのは「バナーの枚数」ではなく「埋まっていないアセット枠」です。Googleのアプリキャンペーンは1広告グループに画像・動画・HTML5をそれぞれ最大20個、見出しと説明文を各5つ受け付けます。Appleはカスタムプロダクトページを最大70件公開できます。この記事では公式仕様から必要点数を積み上げ、16ツールを「どの枠を埋められるか」で比較します。
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この記事の前提
媒体の仕様は Google 広告ヘルプおよび Apple Developer の公式ページで直接確認しました。 確認日は2026年8月6日です。仕様は改定されるため、入稿直前に必ず出典URLを再確認してください。
掲載ツールの料金は各社公式サイトで確認した数値のみを載せます。取得できなかったものは推測せず「公式ページで金額を確認できなかった」と書きます。
特定ツールの品質を否定する書き方はしません。各社が公式に示す対応範囲の違いとして整理します。
想定読者は、自社アプリのUA(ユーザー獲得)を社内1〜3人で回している担当者です。代行会社に丸投げせず、社内でアセット供給を自走させたい状況を想定しています。
「クリエイティブが足りない」の正体は枠の空白
アプリのUA担当が最初にぶつかるのは、媒体から「アセットを追加してください」と言われ続ける状態です。バナーは作っています。動画も1本あります。それでも足りないと言われます。
理由は単純で、媒体は「何枚あるか」ではなく「どの種類が何点あるか」を見ているからです。横型画像を50枚持っていても、縦型動画がゼロなら埋まらない枠があります。
Googleのアプリキャンペーンについて、公式ヘルプはこう書いています。
少なくとも横向きの画像 1 つ、縦向きの動画 1 つ、横向きの動画 1 つを指定することを強くおすすめします。 (Google 広告ヘルプ「アプリ プロモーション キャンペーンについて」 https://support.google.com/google-ads/answer/6247380?hl=ja /2026年8月6日確認)
この一文が示しているのは、画像・縦型動画・横型動画は代替関係にないということです。1つの種類を大量に持っても、他の枠は埋まりません。
公式仕様から必要点数を積み上げる
ここが本記事の核です。すべて公式ヘルプの記載を直接引用します。
Google アプリキャンペーンのアセット仕様
出典:Google 広告ヘルプ「アプリ キャンペーンのアセットタイプ」 https://support.google.com/google-ads/answer/9948381?hl=ja (2026年8月6日確認)
テキスト
項目 | 上限 | 文字数 |
|---|---|---|
広告見出し | 5つまで | 半角30文字(全角15文字)以内 |
説明文 | 5つまで | 半角90文字(全角45文字)以内 |
画像
比率 | 最小サイズ | 推奨サイズ |
|---|---|---|
1:1 | 200×200 | 1200×1200 |
1.91:1 | 600×314 | 1200×628 |
4:5 | 320×400 | 1200×1500 |
ファイル形式は .jpg または .png、最大5MBです。
HTML5
ZIP形式、最大5MB、ZIP内のファイル数は512個までです。各広告グループに最大20個のZIPファイルをアップロードできます。
動画
YouTube にホストされた動画を使います。横向き・縦向き・スクエアに対応します。
アップロード点数の上限について注意点がある
Google 広告ヘルプ「アプリ キャンペーンの成果向上につながるクリエイティブ アセットを作成する」(https://support.google.com/google-ads/answer/6167158?hl=ja /2026年8月6日確認)には、アップロード上限としてテキスト最大4つ、画像最大20個、動画最大20個、HTML5最大20個という記載があります。
一方、前述の「アセットタイプ」ページでは広告見出し・説明文がそれぞれ5つまでと書かれています。同じGoogleの公式ヘルプ内で、テキストの点数表記が一致していません。
この記事ではどちらが正しいかを断定しません。実際の上限は広告管理画面の入稿フォームで確認するのが確実であり、企画段階では「見出し5本・説明文5本を用意しておけば、どちらの記載でも足りる」という組み方をしておけばいいです。
Apple 側の枠:カスタムプロダクトページ
Apple Search Ads とストア最適化(ASO)の文脈では、App Store のカスタムプロダクトページ(CPP)が枠になります。
出典:Apple Developer「Custom product pages」 https://developer.apple.com/app-store/custom-product-pages/ (2026年8月6日確認)
An app can publish up to 70 additional versions of its product page on the App Store for iPhone and iPad. (iPhone および iPad 向けに、プロダクトページの追加バージョンを最大70件公開できる)
各ページでスクリーンショット、プロモーションテキスト、App Preview を差し替えられます。
スクリーンショット(出典:Apple Developer「Screenshot specifications」 https://developer.apple.com/help/app-store-connect/reference/screenshot-specifications/ /2026年8月6日確認)
You can upload one to 10 screenshots in .jpeg, .jpg, and .png formats (1〜10枚をアップロードできる)
iPhone のサイズ例:6.5インチディスプレイは縦1284×2778、6.9インチディスプレイは縦1260×2736 または 1290×2796です。
App Preview(出典:Apple Developer「App preview specifications」 https://developer.apple.com/help/app-store-connect/reference/app-preview-specifications/ /2026年8月6日確認)
You can deliver up to 3 app previews 最短15秒、最長30秒、ファイルサイズ最大500MB
積み上げると何点になるか
上の仕様をそのまま掛け算すると、規模感が見えます。
【Google アプリキャンペーン側】
広告グループ数 × 各枠の上限
= 広告グループ 3つ(例:ブランド/汎用/リエンゲージメント)の場合
画像 : 20 × 3 = 60点
動画 : 20 × 3 = 60本
HTML5 : 20 × 3 = 60本
広告見出し: 5 × 3 = 15本
説明文 : 5 × 3 = 15本
【Apple 側(CPPを10ページ運用する場合)】
スクリーンショット: 10枚 × 10ページ = 100枚
(さらにディスプレイサイズ別・ローカライズ別に必要)
App Preview : 3本 × 10ページ = 30本
この点数を「上限まで埋める」のが正解だとは言いません。 Googleの公式ヘルプは「できるだけ多くのアセットをアップロードすることをおすすめします」と書いていますが、埋めた点数と成果が比例するとは公式にも書かれていません。
ここで示したかったのは、枠の総量が、社内のデザイナー1人が手作業で埋められる量を明確に超えているという事実です。だから供給の仕組みの話になります。
独自軸:ツールを「埋められる枠の種類」で分類する
この記事の分類軸はこれです。ツールの評価を「生成速度」でも「料金」でもなく、アセット枠のカバー範囲で行います。
理由は明快で、埋まっていない枠は他の枠の在庫では代替できないからです。静止画を月100枚作れるツールを入れても、縦型動画の枠は1つも埋まりません。
枠を5種類に分けます。
枠 | 中身 | 埋まらないと起きること |
|---|---|---|
枠A:静止画 | 1:1/1.91:1/4:5 の3比率 | ディスプレイ面への配信量が伸びません |
枠B:縦型動画 | 9:16。リール・ショート・TikTok面 | 現在の主要な配信面が使えません |
枠C:横型動画 | 16:9。YouTube インストリーム面 | 動画在庫面での露出が落ちます |
枠D:ストア面 | スクリーンショット、App Preview、CPP | 広告のクリックが取れてもインストールに落ちません |
枠E:テキスト | 見出し5本、説明文5本 | 学習の組み合わせパターンが増えません |
多くの現場は枠Aだけが過剰在庫で、B・C・Dが空いています。 これが「作っているのに足りない」の実体です。
ツール16件を「埋められる枠」で比較する
料金はすべて2026年8月6日に各社公式サイトで確認しました。 為替換算はしていません。
ツール | 注力 | 枠A静止画 | 枠B縦型動画 | 枠C横型動画 | 枠Dストア面 | 枠Eテキスト | 公式料金(2026年8月6日確認) | 弱い点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ドヤ広告バナーAI | ★注力 | ○ | × | × | △(画像素材として流用可) | ○(訴求コピー生成) | 月9,980円(税込)/全14サービス共通。無料版あり | 動画アセットを生成しません。 枠B・Cは別手段が必要です。媒体への自動入稿も非対応です |
AdCreative.ai | — | ○ | 公式サイト記載範囲で動画対応の明記を確認できず | 同左 | × | ○ | Starter 10クレジット $39/月〜(四半期払い $29/月)、Professional 50クレジット $249/月〜、Ultimate 100クレジット $999/月〜 | クレジット制で月内上限に当たりやすいです |
Creatify | — | △ | ○ | ○ | × | ○ | Starter $39/月(100クレジット)、Pro $99/月(300クレジット・最大5,000まで選択可)、Enterprise 個別 | 動画中心の設計で、静止画の一括展開は主用途ではありません |
Bannerbear | — | ○ | △ | △ | × | × | Automate $49/月(1,000APIクレジット)、Scale $149/月、Enterprise $299/月 | API前提です。非エンジニアだけでの運用は難しいです |
Abyssale | — | ○ | △ | △ | × | × | Start $12/席/月(年払い・150生成クレジット)、Pro $36/席/月、Suite $60/席/月、Enterprise 個別 | 生成クレジットが月150〜750と少なめです |
Placid | — | ○ | △ | △ | × | × | Basic 500クレジット/月、Pro 2,500、Business 25,000、VIP 100,000。公式ページで金額を確認できませんでした | 料金確認に問い合わせが要ります |
The Brief(旧Creatopy) | — | ○ | ○ | ○ | × | △ | Pro $29/月(年払い)、Team $49/席/月、Ultra $79/月、Enterprise 個別 | テンプレート構築の初期工数がかかります |
Marpipe | — | ○ | △ | △ | × | ○ | Feed Management 無料、Startup $199/月(500SKU上限)、Enterprise $999/月〜 | SKU課金のため、アプリ1本の運用では設計が噛み合いにくいです |
Canva | — | ○ | ○ | ○ | ○(スクショ加工) | × | 公式料金ページの内容を取得できなかったため金額は記載しません。公式サイトで要確認 | 手作業が残り、点数を稼ぐには人手が要ります |
Adobe Express | — | ○ | ○ | ○ | ○ | × | Adobe Expressプレミアム 月額1,180円(税込・年間プラン月々払い、Adobe公式プランページ) | 一括生成・自動化の範囲が限定的です |
Smartly | — | ○ | ○ | ○ | × | ○ | 公式サイトで料金非公開(要問い合わせ) | エンタープライズ価格帯とされ、小規模での採用は現実的ではありません |
AppTweak | — | × | × | × | ○(ASO分析・CPP設計支援) | ○(ストア文言) | ASO Intelligence:Essential $79/月、Grow $299/月、Grow Plus $549/月、Enterprise 個別。Campaign Manager:Monitor 無料(月間広告費 $25,000未満)、Manage 広告費の4% | クリエイティブそのものは作りません |
App Radar | — | × | × | × | ○(ASO・ストア最適化) | ○ | Essentials €69/月、Growth €169/月、Scale €299/月、Enterprise 個別(年払いは Growth €141/月=€1,690/年) | 同上。生成は別途必要です |
SplitMetrics(Acquire) | — | × | × | × | ○(ストアページの検証) | △ | Starter 無料(期間無制限)、Enterprise 個別。アドオン:App Intelligence $500/月、AI Agent Iris 個別 | 検証の道具であり、供給側は担いません |
Google 広告の自動作成アセット | — | ○ | △ | △ | × | ○ | 広告管理画面の機能です。ツール単体の料金設定はありません | 生成内容の制御幅が限られ、ブランド統制には向きません |
Apple Search Ads のカスタムプロダクトページ | — | × | × | × | ○(枠そのもの) | ○ | 媒体・App Store Connect の機能です。ツール単体の料金設定はありません | 中身のスクショ・プレビューは自前で用意する必要があります |
比較対象は16件です。○=主用途として対応、△=対応するが主用途ではない、×=対応しない、として整理しました。判定は各社公式サイトの記載範囲に基づきます。公式サイトで明記を確認できなかった項目は、その旨を表内に書きました。
この表から読み取るべき結論
単独ですべての枠を埋められるツールは存在しません。 枠A中心の生成ツール、枠B・C中心の動画ツール、枠D中心のASOツールは、そもそも設計思想が違います。
だから選定は「1つ選ぶ」ではなく、空いている枠に対して1つずつ当てるという組み立てになります。
判断フローチャート:どの枠から手を打つか
【START】直近30日で、媒体から「アセット追加」の推奨が出ているか?
├─ 出ていない
│ └─ 枠は足りている。供給ではなく訴求の質か
│ ターゲティング側を見る
│
└─ 出ている
│
└─ Q1. 枠の棚卸し(後述シート)で最も充足率が低いのはどれか?
│
├─ 枠B/枠C(動画)が最低
│ │
│ └─ Q2. 実写素材はあるか?
│ ├─ ある → 既存素材の編集で量を作る。
│ │ Canva/Adobe Express/The Brief
│ └─ ない → 素材を持たずに動画を作れる系。
│ Creatify(アバター・テンプレート型)
│
├─ 枠A(静止画)が最低
│ │
│ └─ Q3. 社内にデザイナーがいるか?
│ ├─ いる → テンプレ量産型。
│ │ The Brief/Abyssale/Placid/Bannerbear
│ └─ いない → AI生成型。
│ ドヤ広告バナーAI/AdCreative.ai
│
├─ 枠D(ストア面)が最低
│ └─ ここが最優先。広告の改善より先に効く。
│ CPPの設計はAppTweak/App Radar、
│ 検証はSplitMetrics、
│ スクショ制作はCanva/Adobe Express
│
└─ 枠E(テキスト)が最低
└─ 最も低コストで埋まる。見出し5本・説明文5本を
今日中に書き切る。生成AIで初稿を出し、
文字数(半角30/半角90)で機械的に絞る
コピペして使うアセット枠の棚卸しシート
社内のスプレッドシートにそのまま貼れる形にしてあります。上限点数は本記事執筆時点の公式記載であり、入稿前に必ず管理画面と公式ヘルプで再確認してください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アセット枠 棚卸しシート(確認日:____年__月__日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Google アプリキャンペーン】広告グループ名:__________
枠 │仕様(公式) │上限 │保有 │不足 │次週追加
──────────────┼──────────────────────────┼─────┼─────┼─────┼────────
1:1 画像 │推奨1200×1200/最小200×200│ ― │ │ │
1.91:1 画像 │推奨1200×628/最小600×314 │ ― │ │ │
4:5 画像 │推奨1200×1500/最小320×400│ ― │ │ │
画像 合計 │.jpg/.png・最大5MB │ 20 │ │ │
縦型動画 │YouTubeホスト │ ― │ │ │
横型動画 │YouTubeホスト │ ― │ │ │
スクエア動画 │YouTubeホスト │ ― │ │ │
動画 合計 │ │ 20 │ │ │
HTML5 │ZIP・5MB・内部512ファイル │ 20 │ │ │
広告見出し │半角30文字(全角15)以内 │ 5 │ │ │
説明文 │半角90文字(全角45)以内 │ 5 │ │ │
【App Store(iOS)】カスタムプロダクトページ運用数:____ / 最大70
枠 │仕様(公式) │上限 │保有 │不足
──────────────────┼──────────────────────────────┼─────┼─────┼─────
スクリーンショット│.jpeg/.jpg/.png │ 10 │ │
(6.5インチ) │縦 1284×2778 │ │ │
(6.9インチ) │縦 1260×2736 または 1290×2796 │ │ │
App Preview │15〜30秒・最大500MB │ 3 │ │
プロモーションテキスト│CPPごとに差し替え可 │ ― │ │
【判定】
最も充足率が低い枠:__________
→ 今月の供給はこの枠に寄せる(他の枠の余剰は代替にならない)
【出典】
Google 広告ヘルプ アプリ キャンペーンのアセットタイプ
https://support.google.com/google-ads/answer/9948381?hl=ja
Apple Developer Custom product pages
https://developer.apple.com/app-store/custom-product-pages/
Apple Developer Screenshot specifications
https://developer.apple.com/help/app-store-connect/reference/screenshot-specifications/
Apple Developer App preview specifications
https://developer.apple.com/help/app-store-connect/reference/app-preview-specifications/
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週次で何点追加するかを決める
棚卸しで不足数が出たら、次は供給ペースを決めます。ここを決めないと「今月は頑張ったが来月は誰も作らない」で終わります。
供給ペースの計算式
週次追加点数 = (枠の不足数 ÷ 埋め切るまでの週数) + 週次の入れ替え分
・埋め切るまでの週数:8週(2か月)を初期値にする
いきなり全部埋めようとすると初月で止まる
・週次の入れ替え分:稼働中アセットのうち、成果下位を毎週入れ替える本数
枠あたり1〜2点を初期値にする
計算例
静止画の不足が32点、動画の不足が14点の場合です。
静止画: (32 ÷ 8) + 2 = 6点/週
動画 : (14 ÷ 8) + 1 ≒ 3点/週
静止画6点、動画3点。これが週次のノルマになります。 静止画6点なら生成ツールで数十分の作業ですが、動画3本を毎週は、素材と編集の体制がないと成立しません。ここで初めて「動画をどう作るか」が具体的な意思決定になります。
ローカライズを掛けると点数は倍になる
見落とされやすいのが言語展開です。日本語と英語の2言語で展開するなら、テキストとスクリーンショットは単純に2倍になります。上の例なら静止画は週12点です。
多言語展開を予定しているなら、最初からテキストを画像に焼き込まない設計にしておきます。テキストレイヤーが分離されていれば差し替えが自動化できます。焼き込んでしまうと、言語ごとに一から作り直しになります。
ツールでは解決しない部分
正直に書きます。供給の仕組みを整えても、次の3つは残ります。
1. ストア面のボトルネックは広告では取り返せない
広告のCTRを改善しても、ストアページで離脱されればインストールになりません。枠D(スクリーンショット・App Preview)の改善は、広告クリエイティブの改善より先に効くケースが多いです。
理由は構造にあります。広告は複数の面に分散しますが、ストアページは全流入が必ず通る単一のボトルネックだからです。ここを後回しにして広告側だけ量産すると、コストだけが増えます。
2. 動画素材の元ネタは自動生成できない
アプリの実際の画面録画、ユーザーの利用シーン、実写の人物カット。これらの「元ネタ」は、生成ツールでは作れません。作れるのは、元ネタを編集・展開・差し替えする工程です。
四半期に1回、素材の撮り溜めをスケジュールに入れます。画面録画は開発チームに依頼して機能追加のたびに録っておきます。これをやっていない組織は、半年後に必ず動画の枠が空きます。
3. 計測の設計を欠くと、次に何を作るか決まらない
クリエイティブ単位でインストール数とその後の継続率を追えなければ、「どの訴求が効いたか」が分かりません。分からないまま量産すると、外れの訴求を何十点も作ることになります。
アセット名の命名規則を最初に決めます。日付・訴求軸・枠種別・サイズの4要素を必ず含めます。ここを省略した組織は、3か月後に自分の作ったアセットの区別がつかなくなります。
よくある質問
Q1. アセットは上限まで埋めるべきか
公式には「できるだけ多くのアセットをアップロードすることをおすすめします」と書かれています(Google 広告ヘルプ)。ただし、埋めた点数と成果が比例するとは公式にも書かれていません。
現実的には、まず種類のカバー(静止画・縦型動画・横型動画がそれぞれ最低1点ずつ)を優先し、そのうえで点数を増やす順序が管理しやすいです。種類が偏った状態で点数だけ増やしても、埋まらない枠は埋まりません。
Q2. ASOと広告クリエイティブは分けて管理すべきか
素材は共通化し、管理は分けるのが現実解です。訴求軸(何を推すか)は共通にできます。一方で、広告クリエイティブは「クリックさせる」設計、ストアのスクリーンショットは「読ませて納得させる」設計であり、必要な情報量が違います。
同じ画像を両方に流用すると、片方は情報過多、もう片方は情報不足になります。訴求軸だけを共有し、表現は分けて作ります。
Q3. カスタムプロダクトページは何ページ作るべきか
Apple の公式仕様では最大70件ですが、運用できる数から逆算します。1ページごとにスクリーンショットとApp Previewを用意し、成果を見て更新する必要があります。
作ったまま放置されたページは、更新されない古い訴求を出し続けます。まず3〜5ページで運用を確立し、更新サイクルが回ることを確認してから増やします。
Q4. 無料のツールだけでどこまでやれるか
枠E(テキスト)は無料で完全に埋まります。枠A(静止画)も、無料版のあるツールで一定量までは作れます。詰まるのは枠B・C(動画)と枠D(ストア面の作り込み)です。
SplitMetrics の Starter プランは無料(期間無制限、2026年8月6日時点の公式表記)、AppTweak の Campaign Manager は月間広告費 $25,000 未満なら Monitor プランが無料と公式に記載されています。分析側は無料で始められる余地があります。
Q5. 動画がどうしても作れない場合はどうするか
静止画の連結・テキストアニメーションで作る短尺動画から始めます。実写がなくても、アプリの画面録画とテキストだけで15秒の動画は成立します。
動画枠がゼロの状態を続けるより、簡易的でも1点入れるほうが枠は埋まります。 質の議論はその後でいいです。ただし、審査で落ちる表現(誇大な効果、実際の機能と異なる画面)は簡易動画でも同じく落ちます。
Q6. 代行会社に任せるべきか、内製すべきか
素材の撮影・撮り溜めは外部、展開と差し替えは内製という分け方が破綻しにくいです。展開まで外部に任せると、週次の差し替えペースが納期に合わなくなります。
内製に切り替えるかの判断は、週次追加点数で決めます。週10点を超えるなら内製の道具を入れたほうが速いです。週3点以下なら外注のままでも回ります。
まとめに代えて:条件別の選び方
枠B・C(動画)が空いている → 動画生成側を足します。Creatify、The Brief、Adobe Express
枠D(ストア面)が空いている → ここが最優先です。AppTweak/App Radar でCPPを設計し、SplitMetrics で検証します
枠A(静止画)が空いていて、デザイナーがいない → AI生成型
枠E(テキスト)が空いている → 今日中に埋まります。ツールは要りません
そのうえで。社内にデザイナーがおらず、静止画の枠を週5〜10点のペースで埋め続ける必要があり、生成ごとのクレジット消費を気にせず試行回数を稼ぎたいという条件なら、ドヤ広告バナーAI(弊社サービス)が候補になります。統一プラン月9,980円(税込)で他13サービスと合わせて使え、無料版で出力を先に確認できます。ただし動画アセットは生成しないため、枠B・Cは別の手段が必要になります。ここは正直に書いておきます。
→ ドヤ広告バナーAI:https://doya-ai.surisuta.jp/adbanner/dashboard
※ 媒体仕様は Google 広告ヘルプおよび Apple Developer の公式ページで2026年8月6日に確認した内容です。仕様・料金は変更されるため、入稿前・契約前に必ず各出典URLで最新の内容をご確認ください。公式ページで確認できなかった項目は
推測せず、その旨を明記しています。

