BtoBマーケティング
AIまるなげ時代のB2Bマーケターのありかたとは ―単純作業はAIに、人間は上流へ ―

1. はじめに
B2Bマーケティングに関わる中で、ここ数年で一番大きな変化は「AIに仕事を任せられる範囲が一気に広がった」ことだと感じています。
以前は広告の入稿からレポート整理、キーワード調査、メール配信の原稿、資料のフォーマットまで、担当者が手作業で抱えていました。
僕自身も「作業に追われて戦略に時間を割けない」というジレンマを何度も味わってきました。
でもAIを取り入れてからは、こうした“やらなきゃいけないけど、差別化には直結しない業務”をAIに丸投げできる ようになった。
結果として、人間が「顧客理解」「戦略」「ストーリー設計」に集中できる環境が整ってきたのを肌で感じています。
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2. AIに任せられる具体的な業務
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昔はバナー文言や広告コピーを考えるとき、マーケティング担当者がホワイトボードを前に数時間ブレストして、ようやく数案しか出せない…そんなことが当たり前でした。

今はAIに「このサービスの魅力を30字以内で」と投げれば、一度に10〜20案は出てくる。
バナー文言やコピーの大量生成
複数パターンの見出しテスト案の作成
入稿フォーマットの自動整形
結果、入稿前の準備工数は体感で半分以下。人間は「どのコピー軸で勝負するか」「どのパターンをテストすべきか」といった判断に時間を使えるようになります。
つまり、作業者からディレクターへと立場がシフトするのです。
キーワード抽出
キーワード調査は、本来は市場調査の出発点として非常に重要です。
ただ、従来はExcelに延々と候補を並べて、関連語を一つひとつ探していく地道な作業で、正直「時間のわりに生産性が低い」と感じていました。
AIを使うと、
市場調査に基づく関連ワードの洗い出し
類似キーワードのクラスタリング
検索ボリューム整理
これらを数分で自動化できます。

もちろんAIの出力をそのまま鵜呑みにするのではなく、人間が「この言葉は本当に自社の顧客が使うのか」を精査する必要はあります。
ただ、ゼロからやっていた頃に比べれば7〜8割の工数削減。AIを「土台づくりの助手」として活用することで、戦略検討にすぐ入れるのが大きな価値です。
タイトル・キャッチコピー作成
ホワイトペーパーや広告、ウェビナー告知など、B2Bマーケティングでは「タイトル次第で成果が変わる」と言っても過言ではありません。
昔はチームで何時間も案を出し合って、結局2〜3案しか残らないこともありました。

AIを使えば、
「専門性を強調した案」
「カジュアルに寄せた案」
「数字を盛り込んだ案」
といった切り口で数十パターンのタイトル案を一瞬で出せます。
人間は「その中で顧客に一番刺さる言葉はどれか」を選ぶだけ。
選ぶ立場に回れることで、心理的にも「作業に追われている」から「戦略をジャッジする」感覚に変わります。
レポート・資料作成
マーケティング施策のレポート作成や営業資料づくりも、大きな工数を奪う業務の一つです。
従来は、配信データをExcelにまとめ、グラフを作り、スライドに貼り付ける…これだけで半日が潰れることもありました。
AIを導入すれば、
配信データの自動整理とグラフ化
営業資料の叩き台を生成
が一瞬で可能になります。

特に genspark を活用すれば、データをもとにそのまま見栄えの良いスライド化までできるので、
「ゼロからパワポを作る」という発想自体がなくなり、人間は資料のストーリーをどう描くかに集中できるようになります。
僕自身、以前は毎週レポートづくりに数時間かけていましたが、今ではAIが初稿を作ってくれるので30分で済むようになりました。
さらにgensparkを使えば、その初稿がすでに“プレゼン可能なレベル”のスライドになっているので、体感的には資料づくりの負担が80%以上削減されたと感じています。
3. 人間にしかできない上流の役割
AIを導入して実感したのは、「効率化」と同時に、人間にしかできない領域がより鮮明になったということです。
単純作業をAIに任せられるからこそ、人間は本質的な部分に集中できる。以下の4つはまさにその代表例です。
戦略設計
市場をどう捉えるか、どのセグメントを優先するか、訴求軸をどこに置くか――。
これは、単にデータを分析すれば出る答えではありません。
例えば僕自身、AIが出してきた市場トレンドのレポートを参考にしつつ、実際に営業担当や顧客と話して「現場感覚」と照らし合わせると、全く違う優先順位になることがあります。
AIは「過去のデータ」から予測しますが、未来に向けて「どこに賭けるか」という意思決定は人間にしかできません。
ここに人間の創造性と責任が必要です。
顧客理解
データには出てこない顧客の悩みや文脈を掘り下げるのも人間の仕事です。
AIがまとめたペルソナ像は確かに便利ですが、実際に顧客と話すと「社内の承認プロセスが面倒で…」とか「上司の一言で導入が止まる」といった、生々しい事情が必ず出てきます。
こうした “データ化しにくい文脈” を理解しない限り、顧客に本当に響くマーケティング施策は打てません。
むしろ、AIに下準備を任せたことで、僕は顧客と向き合う時間を確保できるようになり、この「掘り下げ」の重要性を再認識しました。
ストーリーテリング
企業の想いや導入事例を物語として伝えるのは、人間ならではの力です。
AIに「導入事例を書いて」と頼むと、事実を整理した無難な文章は返ってきます。
でも、そこに「導入前に担当者が夜も眠れないほど悩んでいた」とか「社内で最初は反対されていたけど、一人の声で流れが変わった」といったリアルな感情はなかなか出てこない。
こうした 人の息づかいを伴った物語 こそ、顧客の共感を呼び、競合との差別化につながります。
実際に僕がホワイトペーパーに“失敗談”を入れたところ、読者から「他社はきれいごとしか書かないから、ここまで正直に書かれているのは信頼できる」と言われたことがありました。
これこそ人間が担うべき価値だと強く感じました。
関係構築
最後に、顧客との信頼を築く対話や交渉は、人間でしか成し得ない領域です。
AIは提案資料を整えることはできますが、顧客が「この担当者なら任せたい」と思うのは、表情や声のトーン、共感の姿勢といった 非言語的なやり取り です。
僕自身、商談の場で「正直に話してくれてありがとう」と言われた経験がありますが、これはAIでは絶対に再現できません。
4. 自分の体験から感じること
僕がAIを導入して一番強く感じたのは、「タスクを分解する負担が劇的に減った」ということです。
以前は、広告入稿ひとつを取っても「バナー文言を考える」「フォーマットに落とす」「どの媒体にどの文言を入れるか振り分ける」…と、細かいタスクに分解して、それを順番に処理していく必要がありました。

この「分解→処理」の繰り返しが膨大で、正直言うと作業をやりながら「自分は何をやっているんだろう」と思う瞬間が多かったんです。
でもAIを導入してからは、最初に「この商品の広告案を10パターン出して」「このフォーマットに沿って整えて」とお願いすれば、分解と一次処理をまとめてAIがやってくれる。
僕はその結果を見て「どれを使うか」「どこを直すか」を判断するだけ。
キーワード調査や資料作成も同じで、以前は「まずリストアップ」「カテゴリ分け」「不要なものを削除」…と一連のタスクを自分で分解しながらやっていました。
今はAIに「この条件で整理して」と投げるだけで、スタート地点が整っている。
作業を始めるための“準備の準備”に時間を取られることがほとんどなくなりました。
この変化は大きくて、仕事に向かうときのストレスが明らかに軽くなったんです。
「まずは分解して下ごしらえ」という精神的な負担が減り、最初から“考える仕事”に入れる。
これは自分の体感として、AIがもたらす一番の価値だと思っています。
5. まとめ
AIを導入してから、BtoBマーケティングの現場で僕が感じるのは、「人間の役割が整理された」ということです。
単純作業やタスク分解はAIに任せられる
人間は「戦略」「顧客理解」「物語づくり」「関係構築」に専念できる
このシフトは、単なる効率化にとどまらず、仕事の質そのものを変えると思います。
以前は「仕事=タスクを消化すること」になってしまい、マーケターとしての醍醐味である戦略やクリエイティブに割く時間は後回しでした。
でもAIのおかげで、日々の時間配分が根本から変わり、上流のクリエイティブな業務にエネルギーを集中できるようになった。
また、AIを入れたことでチーム全体の雰囲気も変わります。
誰かが延々と資料を整形していると「その人の時間がもったいないな」と思っていましたが、今はAIに任せられる。
メンバーが「もっとお客さんに向き合う」「もっと新しいアイデアを出す」方向に力を使えるようになってきています。
要するに、AIは「人間の仕事を奪う存在」ではなく、「人間を上流へ押し上げる存在」です。
僕自身、AIを使い始めてから「自分がマーケターとして本当にやりたかった仕事」に集中できるようになった実感があります。
これからのB2Bマーケティングの成果は、
👉 AIに任せる業務と、人間が担う業務をいかに明確に分けるか
ここにかかっていると強く思います。
AIを正しく組み込める組織は、少人数でもスピード感を持って成果を出せる。
逆に、AIをうまく活用できない組織は、単純作業に追われて戦略の質を高められずに遅れをとっていく。
僕の感覚としては、もうこの差はどんどん広がっていくはずです。
だからこそ今、AIを導入して「人間を上流に集中させる体制」を整えることが、マーケティング組織にとって最大の分岐点になると考えています。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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